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さてこの’５９キャデ。　僕の親分　（未だに師弟関係が続いてますが独立採算ですよ）　のお客さんが大事に20年くらい　（←多分20年くらいです）　乗っていました。　
ところがついに手放すタイミングが来てしまったようで。。。。　　2年くらい前だったと思います、E-BAYにまずは出品しました。　勿論僕の親分（ジャイアン）の指示によりシャナナのストーリーも説明文に加えました。　そうしたところ値段交渉や追加写真のリクエストなど、色々な人からのアクセスがありました。

まずはアリゾナのラスベガスの近所の年輩の方は　　　”私のライフセービングは＄＄＄＄＄しかないのだけれどその金額で輸送費込みで譲ってくれないか？”　というリクエスト

イギリスからもオファーがありましたよ

お次は東南アジア　たしか僕は返事を出したんですが、、、、あまり僕の記憶に残っていないので音信不通になったのかな？

1番買いたがっていたのがオーストラリアのヘアデザイナーの方　（美容院？）
ところが交渉事の1番大事な瞬間にどうやらオーストラリアはゴールデンウイークのような大型連休に突入。　そして南国ならでは！！しっかり交渉事をすっぽかして連絡できず。　もう売却したくてしょうがなかった日本サイドは日本の車のオークションに出品です。　

結局日本のオークションで落札され、、、、どうやら今はもう日本にはないらしいですよ。　で・・・・オーストラリアの連休が明けて僕は彼から連絡をもらいましたが、、、、、時はすでに遅し、、、でしたね。

’５９キャデ。。。　その昔学生だった僕をアルバイトでやとってくれた当時の車屋の社長がＬＡで発見、その時このキャデを運転していた人と直接交渉して譲ってもらった車です。この社長は現在は僕の同業者兼僕にとってはジャイアンのような親分の人です。　　　笑

さてこの’５９キャデ、どうやら　"sha na na"　なるロカビリーバンドのマネージャーが運転していたらしいのです。　僕の親分曰く、そのマネージャーから直接購入して日本に輸入したとのこと。　どうやらそのシャナナがツアーに使った車だったらしいです。　ところが僕は’６６年生まれでそのシャナナなるバンドの価値はあまりよくわかっていません。　・・・・・でもその説明をする親分の鼻息は荒かったですね～　　　笑　　　　多分シャナナを分かっていない僕は大馬鹿野郎なんだと思います。　　　　笑

いざ接合です。　酸素であぶっての溶接。　トーチを当てて溶かしていきますがあぶる前に叩いて隙間をなくしたり、、、はたまたあぶってから叩いてさらに溶接したりと小技の連続。　点付けしてから攻めていったり叩いたり、、、”おじじ”がフロアと対話しながら対決していきます。　すごいですよ。

ざっくり切り取っちゃった部分を採寸して段のついたプレートを用意、それを現物合わせで調整です。　勿論作業をしているのは僕ではなく熟練職人さんです。　（僕の大変お世話になっている”おじじ”です）
とにかく作業は早いですね！　しかも使っている材料は工房に転がっていた余りモノです。　　笑
僕に予算がもっとあればもっといい作業+材料で仕上がるのですが。。。。

友人の”ふじちゃん”が楽しそうに走っています。