先日は、広島に出張でした。
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時間ができて、初めて原爆ドーム・平和公園へ行きました。
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修学旅行生や遠足の小学生がいましたが、
私は修学旅行では、京都奈良・東京・九州に行ったので、
広島を散策することは今までなかったです。
仕事で何度も訪れてはいるものの、原爆ドームには行かなかったのでした。
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秋といってもまだ暑い日、
空は真青で。
ベンチに腰掛けて一休みしていると、
感じのよいお髭の方が話しかけてきてくれました。
「原爆ドームは、年々小さくなっていくように見える、
歳をとったんだな、わたしも、あれも」
十のころにここで被爆し、それから東京に引っ越し、そしてまた、
この地に帰ってきたという彼は、
丸めた背中をちょっとふるわせて懐から煙草を出してのんでいました。
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平和記念公園から見る原爆ドームは、ビルに挟まれて窮屈そうにしていました。
猛烈な爆風によって粉々になった街に残ったそれを知る、彼は、
原爆ドームとともに加齢して、そしてこうして話しかけてくる・・・。
資料館にある、投下後の写真の光景は、三月四月の石巻の光景を彷彿とさせました。
瓦礫と、瓦礫をよけて作られた道と、かろうじて残る鉄筋建築物。
暑かった広島。
寒かった石巻。
当時の写真には、小学校や病院の壁、瓦に書かれた安否を知らせる走り書き、
ああ、避難所にも同じものがあった。
何十年たっても、ひとがしていることは同じ、
家族や知人に安否を何とか知らせたい、そして知りたい。
その焼けつくような思いは、加齢するのか・・・。
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「ここからなんです。
避難所がなくなり、個別に被災者が生活を始めた今から、
本当のケアは、ひとの声かけや支援が生きてくるのは、
これからが本番なんです。」
半年、まだ半年。
どこか、もう済んでしまったことのようになっている世の中に、
いまPTSDに苦しむ人がいて、
いま元の生活を求める人がいて、
でも、元に戻ることができないということ。
消すことができない現実。
それに向き合って生きなければならないひとがいることに、
目をそむけないで。
そんなことを、思う、広島でした。
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Posted at 2011/09/17 03:11:59 | |
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