2011年11月02日
私のライフワーク、連歌。
また、新しい巻がはじまりました^^
いまのところ、第三まで進んでいます。
発句
宿替えや紅葉も過去とすゑおきて
冷太 晩秋 自
脇
箒がけして粗膳の新酒
空良 晩秋 自
三
駆けよれば吹くひとしらず瓢(ヒョウ)の笛
紗良 晩秋 半
この、発句、というのは、客人に当たる人が付けるものです。
そして、脇、というのは、亭主に当たる人が付けるものです。
計三十六回、句を付けあっていきます。
第六までは、軽くごあいさつという感じで付けあうのがいいとされています。
今回は、こんな伏線がありました・・・・。
付けあっているのは、東京、埼玉、香川、新潟、岡山、福岡、京都の7人です(連衆といいます)。
で、どこで付けあっているのかというと、インターネットの掲示板だったりします。
俗に言う、インターネット連歌です。
連衆皆、それぞれ仕事や家庭がありますから、マイペースにのんびりとやっています。
掲示板は二枚連動していて、一枚は付け場、ここに句を付けます。
そしてもう一枚は談話室。
ここで皆でお話をしたり、捌き役という役目の人間(師匠である冷太氏)が、
付けられた句を吟味し是非を決めたりします。
式目という付けの細かな決まりごとが守られているかどうかや、
流れをみたり、前の句とあわせてどうかを、
それはそれは辛辣にビシビシと・・・・いえ、
厳しくも温かくバッサリやってもらいます。
そんな場所なのですが、この度、場所である掲示板を変えました。
とあるSNSサイトからフェイスブックに、です。
使い勝手がよろしくなくなり、じゃー、引っ越そうかというお話しになったのです。
で、みんなでフェイスブックに引っ越すぞ、というわけで、
発句
宿替えや紅葉も過去とすゑおきて
が付いた次第です。
そして脇は、客人の句に対して亭主がお返事するという形をとるのですが、
そこで亭主空良は、ようこそお越しくださいましたと、
脇
箒がけして粗膳の新酒
などと謝辞を述べるわけです。
そして第三、この紗良というのが私の俳号なのですが、
ここでの私の句、ちょっと生意気なのでした。
フェイスブックという場所には、私は随分前からいて、そこは私の普段からのリアルなお付き合いのある人たちとの交流の場所であったわけで、
もちろん実名登録、私の日常もばんばんあがっているわけでして、
連歌をしている人たちとは関係のない人もいるわけでして、
お引っ越ししてきた人たちとリンクをつなげば自然とその日常もあらわになってしまうわけです。
お引っ越し、いいけど、なんだかなぁ。
いや、隠してるわけじゃないし別にいいんだけどなぁ。
こっちに来るのイエスてゆーてへんうちに来てシモタなぁ。
とか、もやもやしてたんです。
んで、亭主や師匠にもの申そうかと思っていたときに第三を付けるに至り。
ちょいと嫌味??な句を出してしまったんです。
三
駆けよれば吹くひとしらず瓢(ヒョウ)の笛
呼ばれて新しい宿(掲示板)に来たんだけど、なんだかおろおろしているわ、って。
この句を採用したのは師匠でして、
宿がえに関して特に言葉を交わしてはいなかったのですが、
この句にこめた私の気持ちはなんとなく理解してくださって(多分)、
生意気ゆうているのをどうどうとたしなめてくださった。
と、理解しています。
と、このようなやりとりがありました。
言いすぎかもしれませんが、
句で対話するということが実現した瞬間でした。
実際にはこの方々とはお会いしていますし、付き合いも長く深いもので、
皆さま良識のある方と思っています。
でも、私の場所、に、急に来られてちょっとちょっと~!であったことは確かで、
それを解してくださった連衆は皆さま、
私のページには介入してはきません。
うう、気を使わせてしまったかもです。
でも、難しいですね、インターネットの世界。
いえ、リアルの世界であっても、親しき仲にもなんとやらで、
首を突っ込んでいいラインというものは存在するわけです。
今回は私に関してでしたが、それぞれにとってもおんなじ。
私はちゃんと人様のプライベートを考慮できているのだろうか。
発する側としても気を付けなければならないことですね。
お勉強になりました・・・。
垣間見る側、見せる側、そのさじ加減は・・・・
画面の前の人間同士のある程度の信頼関係でむすばれているのやもしれません。
そのうえで、わいわい、楽しくやっていきたいなと思いました^^
ついでに宣伝。
友人の詩がラジオで朗読されました^^
私の思いもおんなじ。
ネットだって、人とのつながり。
Posted at 2011/11/02 19:08:21 | |
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