2012年02月01日
二月に入りました。
思い起こせば去年この時は、震災前でした。
節分過ぎれば春。
しかしながら寒さは緩まず、
三月の石巻にも雪が降っていたことを思い出します。
ちょっと時間があるもので、
振り返っていました。
去年の二月、
私はある歌を書いていました。
歌の勉強をしているもので、
手習いとして日々ネット連歌なるものに参加しています。
震災の前に書いたものです。
今読み返すと不思議な感覚になります。
この時期、友人の乳がんが発覚し、
何かできることはないかと、友人たちと千羽鶴を折っていました。
友人は今も病と闘いながら、
日々ブログなどで近況を知らせてくれています。
ネットだと、離れていても、ですね。
でもたまに声がききたくて電話しちゃいますが^^

拙作お目汚しですが、春を待つ思いこめて。
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【長歌ならびに反歌:初春・習三】
今日の春
息吸ひこめば ゆきわたる わたくしの春
いのちあり ありて寄せるは てのひらの
金色の砂 舞はす風 やむこともなし
戸惑ひて 残るつぶてを 数へるか
金色の風 眺むるか
ただ立ち尽くす 今日の春
さは独り道
黒の音 白銀の水 流れ来て
舞ふあうららや 麗はしく
風戯れに 交はれる
色の光は 常ならむ
耀きうごめき よろめきて
出でたる姿 清らかに
舞ふあうららや 麗はしく
いのちここにと 萌ゆるべし
永久の理 識らざれど
今一生の 頂ぞ
息吸ひこめば ゆきわたる わたくしの春
いのちあり ありて寄せるは てのひらの
金色の砂 舞はす風
やむこともなし
やむこともなし
二月尽あまたいづるを束にしてその大波をわずか防がん

ここ数年、命について考えることが増えました。
そして、無常といわれる観念にとらわれていました。
しかしながら、目の前に起こること。
それを諦念で以て眺めるわけにはいかない。
やむことなき風に向かうことなく無常などと。

年寄臭いお話ですみません。
これでもタニタ年齢二十歳!!(なんか違)
Posted at 2012/02/01 12:52:17 | |
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