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2009年03月27日 イイね!

東京コンクール・デレガンス2009見物:その2「男子一生の夢」

東京コンクール・デレガンス2009見物:その2「男子一生の夢」イタリアのカロッツェリアに発注して「ボクだけのフェラーリ」を実現してしまった日本人は、伊太利屋の林良至氏だけではなかった。コンクール・デレガンスの展示を出て、東京の街を睥睨するいと高き回廊に足を踏み入れると、アストン・マーチンのヴィラージュだとかブガッティEB110が置かれた一角に、フェラーリSP1が鎮座ましましていた。

 かつてピニンファリナに在籍していた折、308あたりから始まるミッド・シップのフェラーリをデザインしたレオナルド・フィオラバンティに、日本のフェラーリクラブの会長を務めたことのある男性が発注したものだそうだ。

「自分だけの専用デザインを施したフェラーリ」を注文し、そしてそれを現実に手にすることができるというのは、男子一生の夢の実現の一つに他あるまい。そして、そういう願望を実現できるだけの“足場”を築き上げたこと自体に、僕は賞賛の念を抱く。しかも、そのクルマをこうやって公開してくれるなんて、拝みたくなるくらいありがたい話だ。

 しかしそのこととは別に、個人的には、僕は独立後のフィオラバンティが手がけたコンセプト・カーなどのスタイリングに対しては「……あ~あ(絶句)」という類の感想以外は抱きえず、SP1をオファーした男性にも甚だ申し訳ないことながら、このワン・オフのスタイリングについてもやはり同様の(具体的に言語化して表現することは自粛しておくが)感想を持っている。尤も、自動車の造形に造詣が深い人に言わせると多く賞賛の言葉が出てくるようなので、デザインの技量としては相当以上に高度なものなのだろう。

 ちょうど僕が、それなりにロックは聴くけどもデスメタルだとかシャウト系だとかは(高度な演奏技術とか発声との賞賛があったとしても)全く理解の範疇の外にあるのと同じような感じで、レオナルド・フィオラバンティのデザインは、ちょっとばかり僕の口には合わないのだった。
Posted at 2009/03/30 23:38:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | 自動車関係のイベント | 日記
2009年03月27日 イイね!

東京コンクールデレガンス2009見物:その1

東京コンクールデレガンス2009見物:その1六本木ヒルズのてっぺんで、昔の車を展示したイベントが行われていることに気がついた。高所から都内を展望する回廊部分の入場料1500円分がコミとは言え入場料1600円は決して安いものではないが、見かけたポスターに記されていた「写真撮影もご自由に」のフレーズに惹かれ、ついフラフラと財布の紐を緩めてきてしまった。

 が。のっけから文句を言ってしまうと、薄暗い照明の室内展示で、内蔵式のGN(ガイドナンバー)8とか10とかのショボいストロボ以外は使用禁止で三脚もNGというのは、僕の主観からすれば、そんなもんは「写真撮影OK」なんかじゃない。
 クルマという被写体は、前後方向に細長いのである。「ないよりマシ」程度に過ぎない内蔵ストロボなんか発光させた日にゃ、ごくごく手前の部分だけがはっきりクッキリ映っているだけで、1メーター半も離れた先の景色は真っ暗な闇の中に沈んでしまう。そんな情けない写真を撮りたいがためにわざわざカメラを持っていくのでは、ないのである。

 他の来館者が少なからずいるならば、光量によっては迷惑を及ぼすことを考えなければならないけれど、平日の午後にして観覧者は途切れ途切れよりももっと少ない状況、融通利かせてくれてもいいのに……と内心思った。

 ま、それはそれとして。展示には概ね満足した。添付写真は、1972年当時はまだ元気だったミケロッティ・スタジオが、フランスのマトラが作ったM530という、一般的な美意識からすれば相当ブサイクの部類に入るスポーツ・カーをベースに仕立てた一品モノのデザイン・スタディ(走行可能)だ。こんなのがシレッとした顔で展示してある。リア・クオーターのアイディアが、2代目シルビアと同じだなぁ、なんて思ったりもした。

 その他、時節柄ブームを当て込んだというわけではなかろうが――いや、当て込んでるのかもしれない――白洲次郎が渡英中に乗っていたベントレーそのものが展示されていたり、最初のランボルギーニである400GTが置いてあったりと、規模そのものは必ずしも大きくないものの、実に侮れないイベントだった。

 ひとしきり満足して展示を後にしようとした頃、汐留のあたりに本社を置く、ウラ取り取材が甘くて社長を辞任させちゃった放送局の取材クルーがやってきた。白洲次郎のベントレーを取っ掛かりにネタにするのかな~なんて気がしたが、それにしても、だ。車のことなんかにはこれっぽっちも興味ないって感じで不機嫌なツラ隠そうともしない姉ちゃんなんかにレポーターやらせることないのに。まぁ、このイベントで展示されてるようなクルマが好きな人ってのは全国的にも数少ないだろうし、そういう『(マニアの)素養』を持ち合わせた人がテレビのリポーターやってる確率なんて、小数点以下なんだろうけどさ……。
Posted at 2009/03/30 22:59:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車関係のイベント | 日記

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「フェアレデーって本当に呼ばれてたの? http://cvw.jp/b/9433/47108671/
何シテル?   07/24 21:51
曲面の綺麗な旧い車が好き、エレガンスのある車が好き。そんなこんなでユーノス500に乗りつづけ、もう……何年だ?  気がつけば屋根のない車まで併有。いつまで乗り...
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