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2010年03月03日 イイね!

CR-Zに乗ってきた

CR-Zに乗ってきた既に試乗していた数準倶楽部さんから頂戴したコメントで、スポーティーさを期待してはいけないと前もって釘を刺されていたホンダの新型ハイブリッド車、CR-Zに僕も試乗してきた。
 実際、数準倶楽部さんのおっしゃった通りで、まあなんというか、正調スペシャリティ・カーとでも言おうか、アメリカあたりで言われるセクレタリー・カー的とでも言おうか、ちゃんとよく出来てはいるんだけども、確かにスポーティーな車ではなかった。

 事前にホンダの公式HPで試乗車のある販売店を確認して一番手近な店舗に行ったのだが、その一覧表を見ていてちょっと目眩がした。メーカーはスポーティーさを謳いわざわざ6段の手動変速機搭載のモデルまでラインナップしているというのに、その6MT仕様の実車(試乗車)をおいている店舗が、少なくとも都内には(23区内ではない。東京都内全域でだ)ただの一つもありはしないのだった。ご時世とは言え、なんとも寂しい話である。

 それはともかくCR-Zだ。

 前にインサイトに乗った時、えも言われぬ不快な乗り味に辟易していたので、アレが受け継がれてたらたまんないな、流石に直してきてるんだろうな……などといささか身構えてしまったのだけれども、これは完全に肩透かしだった。
 変な言い方になるが、CR-Zはホントに普通の車だった。そりゃもうびっくりするくらい普通で、信号で停止したときにエンジンが自動停止して改めて「あ、こいつハイブリッド車だったっけ」なんて思い出すくらい普通に走って曲がって停まる。

 確かにアイドリング・ストップにマニアックな情熱を傾けたマツダのi-Stopエンジンと比べると停止&再始動の制御はかなり大雑把な印象だったし、ハイブリッド車としての内燃機関と電気モーターの振り分けは3代目プリウスほど緻密ではない。が、マツダやトヨタほどしんねりむっつりやらなくても、少なくともインサイトで始終付きまとった、あらゆる局面で感じる不自然さや違和感は解消していて一安心だった。

 CR-Zでそれが出来るんなら最初からインサイトでもやっておけよな~と言いたくなるのをグッとこらえて、同乗の販売店員氏に「申し訳ないけどインサイトの乗り味はヒドいもんだったが、CR-Zはあの不自然さがよく消えてますねぇ」と正直な感想を伝えると、先方も正直に答えてくれた。
 インサイトの運転感覚は、ユーザーから非常に不評だったのだそうだ。中には「タイヤ4本が全部てんでバラバラに動くようだ」とインサイトのダメさ加減を酷評した人もいるという。CR-Zは、そういうお客様の声を汲んで、ちゃんとした車に(スポーティーかどうかはさておき)仕上がったというわけだ。
 ついでに書いてしまうと、インサイトは内装も「安物っぽくて」お客さん受けがよろしくなかったのだとか。新作CR-Zは、そうしたマーケットの声を商品に反映させた成果でもある。

 トヨタのプリウスのクレーム問題ではないが、ユーザーからの苦情・不平・不満というものは、販社には本当によく集まってくる。そうした情報を上手く吸い上げ、現行商品の改善や次期商品の開発に生かすのがメーカーの通常業務なんだが、昨今の新聞や一部テレビ(僕の確認してる範囲ではTBSとフジ)ニュースによるとユーザーの苦情を受けて商品改善のための仕様変更をするのは犯罪的な行為らしい。
 とりわけ、それが安全に関わるような部分の変更だと、糾弾されるのが当然であるらしい。まったく無知にもほどがある……いや、話があらぬ方向に逸れた。これはCR-Zについてのエントリだ。

 運転席に座って「実際にこれから運転するぞ」という目で見ると、ショー・ルーム展示車に乗ったときとはちょっとだけ違う感じがしてくる。具体的には、思ったよりも幅が広く感じること。それから、キャビン後方がかなりきつく上すぼまりになっているため、サイド・ミラーで見たときに後輪部分が横方向に無闇に突出しているように感じられる。どっちも、住宅地や狭い道での取り回しで感覚的に扱いづらさを生む要因だ。

 ともあれ出発。ハンドルは――もういまどきの車にこれを言っても仕方ないんだが――薬指で回せるほど軽い。バブル期ホンダのスペシャルティ・カーは「小指で回せるほど」などと言われたくらいだから、それよりは多少マシなのだがスカスカ回るハンドルは、僕は好きではない。
 アクセルを踏んで加速。CR-Zはハンドル右脇に3つのボタンが縦に並んでいて、上から順に「スポーツ・ノーマル・エコ」の3つのパターンが選択できる。順当にノーマルで走ってみると、CR-Zはますます1500ccクラスの「普通の乗用車」だ。遅い車に前を阻まれてヒョイと追い越し車線に出て加速したいときに中々速度が乗らないところなんか、特に。

 流石にいささか物足りなく、今度はスポーツのボタンを押してみる。このモードのときに、ハンドルの両脇にあるフリップ・レバーを操作すると手動変速モードに切り替わり、エンジン回転数がレッド・ゾーンに飛び込むあたりにならない限り自動ではシフト・アップをしなくなる。(ちなみにダウン方向は、車速が落ちると勝手に変速するのでシフト操作を忘れていても一時停止からの再発進で、2速や3速発進になって車が重くて動かない、なんて目には遭わないで済む)

 幹線道路の巡航中にノーマルからスポーツに何度か切り替えたが、概ね4速あたりに入るようだ。そこで調子に乗って……普段の調子で運転すると、タコメーターの針が真上に向いたあたりで、まるで古典的なターボ・チャージャーが作動したようにグッと力感が増す。ハイブリッドのモーター側が、たぶんアシストしているのだろう。

 そういう運転だと、排気音もそれなりに……それなりに、賑やかである。昔のB16だとかH22のVTECと比べては、いけない。ああいう『スポーティ』な味わいを知っている人たちにとっては多分、今度のCR-Zの謳う『スポーティ』は「けっ!なに言うてけつかんねん」だろう。

 速いかどうかで言うと、運転席の視点が比較的高く(スカットルも高いので、低く座らせたら前が見えない)静粛性も高いので体感に直結しづらいのだが、かなり短時間で取り締まり当局からお叱りを受ける速度に、少しの不安もなくあっさり達する。ただ、それが楽しいか、とか痛快か、とか気持ちいいか、となると……やっぱり『普通の車』なのだ。ああ、いや、つまりそれは「よくできている」ということなのだけれど。

 総じて「うん、まぁこれならいいんじゃない?」と思える車ではあった(自分で所有する気になれたかどうかは別論)のだが、運転席から右斜め後の振り返り視界が現行型ロードスターで幌を立てたときと同じくらい絶望的なことと、ルーム・ミラーの視界が(リアの窓の構成があんなだから当然なんだけど)とても悪いことはマイナスだ。

 あと個人的に、添付写真にもあるこのメーター。勘弁してくれ。色が煩いし目盛りも煩い。デジタルの数字表示は指針式と違って「数字を読む」必要があるのに口径の小さい筒の奥まったところに表示されるのでこちらも見づらい。新味を出したかったのか知れないが、僕は好かん。

 ともあれ短時間の試乗を終えて真っ先に思ったのは「CR-Zでこういう『改善』をしてきたんなら、もっとマーケットの需要が多いインサイトを仕様変更して、この運転感覚に近づけるのがメーカーとしては筋だろうなぁ」と言うことだった。
 ただ、そうして筋を通したことが一部マスコミに『発覚』した場合、またしても「ユーザーに黙って変更」だとか「監督官庁に届け出ずに」だとか「苦情を言ってきた客にだけ改善措置」だとか「隠蔽体質か」だのと槍玉に挙げられてしまうのかもしれないけど。
Posted at 2010/03/03 19:44:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記

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