DR30とは別の話題ですが・・・
「保存」する。という事で考えさせられる事がありましたので、
ちょっとだけ日記に。
僕の別趣味に「蒸気機関車」があります。
子供の頃、育っていた時期に炭坑町に居た頃がありました。。。
わずかな記憶(あまりにも小さかったもので・・・。)ではありますが、
家の真ん前が鉄路で、そこを「セキ3000」という石炭専用の貨物列車を
何十台も何十台もそれはそれはながーい編成で蒸気機関車が引っ張っており
ました。
そのながーい編成を蒸気機関車が一生懸命、引いていく姿をとても勇ましく思い、
きっとそれからです。蒸気機関車に魅せられるようになったのは。。。
C56という機関車があります。今も有名な所では「大井川鉄道」やJR山口線で
現役で動態保存されていて実際に運用されています。
特に山口線では、「SLやまぐち号」としてもう1台のC57-1号機と共にこの
C56も160号機が運転されていて、名所となっており、僕もいつかは行きたい!!
と思っています。
鹿児島県の霧島高原という所にユースホステルがあり、そこにC56-99号機が現役を
終えた1971年よりこのユースホステル前に静態保存されていました。
その当時の様子はというと・・・

これが静態保存当初の様子
少し経った頃と思われる画像。

屋外保存ですので、塗装が少しヤレて来ていますね。
そして・・・トップの画像の有様です・・・。
このユースホステルは、とっくの間に廃業しているようで、誰も管理をする
事もなく今日まで放置状態で、もう朽ち果てる寸前の状態にまでなっています。
SL関係のブログやHPなどには、幾度ともなく話題となって出て来ております。
「もう、朽ち果てて土になるのだろう・・・。」と。
現役時代は、こんなに勇ましかったのに・・・
しかし、昨年の事になりますが、このC56-99号機が市の競売に掛かり、とある市の
リサイクル業者が落札したようです。
り、リサイクル業者?!
鉄くずとして扱われるのか??!!
調べてみると、この業者さん、リサイクルとは別仕事で「ダチョウ」の飼育をして
いるようで、ダチョウランドなるものを運営しているようです。
なんと!!そのダチョウランドの敷地内にてこのC56-99号機を綺麗にレストアし、
静態保存をする!!との事のようです!!
運び出し準備の様子
僕は、現存する蒸気機関車は日本の重要文化・産業遺産として未来へと残していくべき。
と考えています。
ですが、現状は「保存会」が存在する蒸気はとても手厚く保護され、手入れをされていて
それはそれはとても良い保存状態で維持されています。
が、それもごく一部の蒸気機関車のみで、他の大半の蒸気機関車は屋外放置で状態も良くなく
保存の危機にあるのが現状です。
国をあげて「保護」するべき。と考えます。
そんな状態の中、嬉しくなった僕は先日、この業者さんにメールをしました。
内容は「感謝の気持ち」と「労いの言葉」です。
ここまで朽ち果てた物を「再生」するには並大抵の事では済まされない。。。
とても大変な事です。資金の事、人力の確保等・・・。
すると、返信と一緒に画像が2枚添付されて送られてきました。
「メールでの労いの言葉、本当にありがとうございます。多数のボランティア様
達と共に、99号機はここまで再生する事が出来ました。あとは塗装のみです。」
とのコメントと共についてきた画像がこれらです。

素晴らしい再生です!!下塗りのサフェーサーか錆び止めですね!!の状態です。
よくぞここまで再生させた!!と思いませんか??
トップ画像の朽ち果てぶりが嘘のようです。
車も旧車がよく「フルレストア」なんて言葉で中古車で売られていますが・・・
フルレストアされているのはほんのごく一部だと思います。
ほとんどが「セミレストア」状態なのがほんとのところ。。。
しかし、このC56-99号機は本物の「フルレストア」を受けていますね!!
あとは「ボイラー」車でいうとこの「エンジン」をレストアすると、実際に動態
になると思われます。
実に素晴らしい!!出来事でした。。。
Posted at 2011/01/23 13:56:18 | |
ひとりごと | 日記