
子供が小学生2年のとき
ベーゴマにはまったんだ何故か
ベーゴマは普通のコマと違って廻すのは容易くない
家で特訓が始まった
僕の小さい頃はテレビゲームなどあるはずもなくこのベーゴマやメンコにチェーリングに石蹴り案山子が定番だった
だから今でもベーゴマは得意だ
ベーゴマの習得は困難を極めた
コツさえつかんでしまえばいいのだが子供にとってはそのコツさえわからない
数ヶ月が経過した
ある日のこと
いつものように練習をしていたら突然コマが廻った・・・いやもう本当に突然に
嫁と二人で褒めて褒めて褒めて抱きしめてあげた
さあベーゴマの廻し方は習得した
子供にとってもたいそうな自信になったらしく今度の学芸会でみんなに見せたいという
もちろん賛成した
それから学芸会までの間特訓をした・・・もう眼をつぶっていても出来る
学芸会は父兄参観を兼ねていた
もちろん僕らは参観に行った
学芸会は和気藹々と笑いのたえないものだった
子供の番が廻ってきた・・・
1回目失敗
2回目失敗
3回目失敗
4回目失敗
傍らから見ていても子供が焦っているのがわかる
頑張れ!いつも通りでいいんだから!
5回目失敗
A「まわんね〜もうやめたら」
6回目失敗
A「やめたら?」
B「A!黙ってみてろよ!」
7回目失敗
一同「がんばれ〜」
8回目失敗
子供はコマを廻すのをやめしばらく立っていた・・・するとぼろばろと大粒の涙が眼から落ち始めた
一同「がんばれ〜」
仲の良い同じく双子の女の子の一人が駆け寄り手を握りしめ何か言っている
しかし子供は溢れる涙が止まらない
「頑張って!」
父兄からも声があがった
9回目失敗
気がつくとみんなが応援していた
僕は一目もはばからず肩を揺らして泣いた・・・涙で霞んで子供が見えない
結局ベーゴマを成功させることは出来なかったが勿論帰宅してからは生温かく抱きしめてあげた
Posted at 2013/08/30 18:57:50 | |
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