2012年06月16日
（縦横無尽に探索の図）
鹿島・香取地域の探索今年第２弾に行ってきました。予定では今回は鹿島神宮周辺の探索ということだったのですが、利根川の南側が主になってしまいました。初日１３日には千葉県香取市府馬の「府馬の大楠」を見に行きました。ここには「資料館」なる小さなプレハブがあって、中には記帳のノートやら資料の掲示などがあり、とても小さいながら「資料館」の体裁をしっかりとしようというこの地域の人たちの気持ちが伝わってくるよう（小さいのでなおのこと）、ここから見える田園が昔は海面だったのかなと、CG映像で見たい気分でもありました
（フォトhttps://minkara.carview.co.jp/userid/946290/car/796726/3144846/photo.aspx）
次に周辺の貝塚を訪ねました。阿玉台貝塚と良分貝塚ですが、良分貝塚の上には豊玉姫神社がありました。豊玉姫は「竜宮城の姫」である、貝塚の上に海にゆかりの深い神社がある。そして参拝後に貝塚の見学施設を訪れました。やはり海です。いわゆる神代というのは縄文と弥生の狭間くらいか？そして、この施設は戦前の人が作ったものだが、縄文時代の貝塚などと記紀原理主義？は相いれないはずの気もする、皇国史観全盛といいながら今どきのネトウヨよりも思想は柔軟だったか....と思われました。（私が思っただけです）
（フォトhttps://minkara.carview.co.jp/userid/946290/car/796726/3144887/photo.aspx）
この辺りはかつて「香取の海」だったらしい、それは翌日１４日に千葉県立中央博物館大利根分館再訪してわかったのですが、以前に訪れた時はそんなことは気にしてませんでした。見る者の心の状態によって違って見えるということか。そして今回初めて神栖市の息栖神社に参拝してきました。（香取・鹿島と合わせて東国３社という） この神社は鹿島・香取神宮と異なり平地にあってほとんど利根川の河岸にあり、海上交通とのつながりを連想させます。御祭神のうち天鳥船神とは、オカルト的には宇宙船のようであるが、天（アマ）は海（アマ）なりということもあって航海をつかさどる神、そしてこの地域の神が海から来たことを物語るのかもしれません。
（フォトhttps://minkara.carview.co.jp/userid/946290/car/796726/3145345/photo.aspx）
ちょうどあやめ祭りをやってました。そして古本市で山鹿素行全集を発見。山鹿素行の思想というのはなかなかのもののようですが、これは別記事。
（フォト：https://minkara.carview.co.jp/userid/946290/car/796726/3145355/photo.aspx）
最終日の１５日には利根川水郷ラインを走って犬吠埼を目指しました。その途中で「猿田彦大神上陸ノ地」の石碑を発見、それによると猿田彦大神は伊勢から船でこの地に来たと具体的に書いて、じゃなくて彫ってあります。やっぱり海から神がやって来るというストーリーですよね,,,,,, この碑は猿田神社が建てたものらしい、そこで猿田神社にも行ってみたところ 「猿田彦大神降臨地」なるものがありここでは、天から来たイメージ。
天と海が区別されずに共存してる感じだが、我々の祖先としての神（まつる神）というときは海から来た、そしてもっと超越的な哲学的・宇宙論的神（まつられる神）というときは天から来たという話が混ざってるかなとも思えるんです。で、日本神話で神というのはほとんど前者ではないのか（人である祖先が死んで神となったが、もともと「神」ではない？ そのため縄文や弥生の歴史を反映する。天照大御神＝卑弥呼説などもこの範疇であろう）
哲学的、宇宙論的な神、超越的な「いわゆる神」は記紀の初めに出てくる アメノミナカヌシなどではないのか？ ここのところ、神という言葉をどう使っているか、そこがずれていると話がまったくかみ合わないように思います。また、祖先としての神をたくさん祀っている神社というのは、いわゆる「神」をどうとらえるかという信仰にかかわりなく（例えばクリスチャンであっても）日本人にとっては意義のあるもの、ということになりそうなんですが、これってかえって国家神道的な考え方につながってしまうのか、まだ整理つきません。
（フォト：https://minkara.carview.co.jp/userid/946290/car/796726/3146677/photo.aspx）
だいたい車であちこち探索しながら論文書くように考えがまとまるわけがないんで.......... 犬吠埼の近くにある渡海神社にも行ってきました。名前からして海を渡る感じなんですが。そして「長崎鼻」というところで古い防波堤の石垣と変わった感じの祠を発見して今回の探索を終えました。 Posted at 2012/06/16 22:57:49 | |
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