2016年07月02日
埼玉県神川町の金鑚神社を再訪しました。ブログの記録によれば、2013年8月に来ていて、このときはスマホのバッテリー切れで山に登るのを断念しています。この時期は一眼レフに移行する前です。金鑚神社は本殿がなく山を御神体とする数少ない神社ですが、その山に「鏡岩」なるものがあり、そこまで登ったことはなく初訪になります。
当日は、朝近くの温泉宿を出て神社駐車場から徒歩でした。時間にはあまり余裕なし。まだそんなに気温は上がってない印象だったのですが、すぐに汗だくになりました。もう探索には厳しい季節となってきました。拝殿の左手に進んでいくと、歌碑や道祖神が並んだ上り坂になります。たぶん涼しい時期ならたいした距離でないと思うのですが。
御嶽の鏡岩
昭和三十一年七月十九日 国指定特別天然記念物
御嶽の鏡岩は、約一億年前に関東平野と関東山地の境にある八 王子構造線ができた時の岩断層活動のすべり面である。岩面の大 きさは、高さ約四メートル、幅約九メートルと大きく、北向きで 約三十度の傾斜をなしている。岩質は赤鉄石英片岩で、赤褐色に 光る岩面は、強い摩擦力により磨かれて光沢を帯び、表面には岩 がずれた方向に生じるさく痕がみられる。岩面の大きさや、断層 の方向がわかることから地質学的に貴重な露頭となっている。
鏡岩は古くから人々に知られていたようであり、江戸時代に記 された『遊歴雑記』には、鏡岩に向えば「人影顔面の皺まで明細 にうつりて、恰も姿見の明鏡にむかふがごとし」とあり、『甲子 夜話』にも同様の記述がある。また、鏡岩がある御嶽山の一帯は、 中世の山城である御嶽城跡が所在することでも知られているが、 鏡岩が敵の目標となることから、城の防備のため松明でいぶした ので赤褐色になったという伝説や、高崎城(群馬県)が落城した時 には火災の炎が映ったとも伝えられている。このように鏡のよう に物の姿を映すということから、鏡岩といわれるようになった。
フォトギャラリー:埼玉県神川町の探索
Posted at 2016/07/05 00:39:57 | |
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