
“普通”のルノー・メガーヌが発表、発売された。
ルノー・ジャポンは半年ほど前、すでにスポーティモデルのRSを発売している。RSといえば、発表会場となったフランス大使館で供された食事がとってもおいしかったのが忘れられないが、クルマのことも覚えている。ドッカーンと弾けるターボエンジンを搭載した3ドアのホットハッチだ。
今回追加されたのは、5ドアハッチバックのノーマルモデル。後から出たから追加と書いたが、本来はこちらがメインのモデルだ。ルノー・ジャポンが展開する”とがったモデル優先”ーーつまり、フランスから何を持ってきても、ここ日本ではプリウスほど売れるわけではない。だったらマニアを取りこぼさないようにしようという、言わばテレビ東京みたいなーー戦略によって、RSが先に輸入開始となった。
プレミアムライン
ノーマルモデルは自然吸気の2リッターエンジン(最高出力140ps/6000rpm、最大トルク19.9kgm/3750rpm)を搭載し、CVT(6速マニュアルモード付き)を介して前輪を駆動する。グレードは、落ち着いた感じのプレミアムライン(268万円)とスポーティな外装をまとったGTライン(275万円)の2種類。パワースペックは共通で、GTはプレミアムより1インチ大きい17インチタイヤ&ホイールが装着されるほか、少し硬いスプリングが使われている。GTのチューニングはルノースポール。
プレミアムライン
見た目については、もうRSで基本骨格を見ているからビックリはしないが、ルノーらしいデザインであることは確か。エクステリア、インテリアともに質感は高い。過去の実績とその形状から、シートの座り心地はよいと乗ってもないのに断言しておく。
プレミアムラインのインテリア
ラゲッジ容量は372リッター(VDA)
ATが4速しかないということが長らくフランスのファミリーカーを苦しめてきた。あれはあれで味わい深かったが、燃費の面で絶対的に不利で、時代的にそれが許されにくくなってきた。これに対して、PSAは6速ATを採用し、ルノーはCVTで対処した。あの古い4速ATはPSAもルノーも同じモノを使っていたのだが、これからは別の道。どっちも日本製だけど。メガーヌが使うCVTはSUVのコレオスが使っているのと同じモノだが、当然ながらチューニングは別。プレス資料には「静かになった」と書いてあるので、近々乗って確かめてみたい。
GTライン
ライバルのプジョー308やシトロエンC4が1.6リッター・ターボエンジンを用いるのに対し、ルノーはメガーヌに日産と共同開発2リッターNAエンジンを用いた。このクラスの王様、VWゴルフをみればわかるように、近頃のトレンドは小排気量+過給エンジンだが、メガーヌのエンジンも、NAながら2000rpmで最大トルクの87%を発揮するなど、実用性の高そうなスペックとなっている。このクラスのハッチバックのうち、実際に燃費がいいのはどのモデルか、どこかの自動車雑誌に比較してほしい(←自分でやれないから丸投げ)。
価格は、欧州同様、日本でもライバルになると想定されるVWゴルフ(257万〜315万円)やプジョー308(269万〜309万円)のノーマルモデルを思い切り意識した268万円(プレミアム)と275万円(GT)。
Posted at 2011/05/26 19:45:28 | |
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