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塩見 智のブログ一覧

2011年05月26日 イイね!

すごくない方のメガーヌ登場

すごくない方のメガーヌ登場“普通”のルノー・メガーヌが発表、発売された。

ルノー・ジャポンは半年ほど前、すでにスポーティモデルのRSを発売している。RSといえば、発表会場となったフランス大使館で供された食事がとってもおいしかったのが忘れられないが、クルマのことも覚えている。ドッカーンと弾けるターボエンジンを搭載した3ドアのホットハッチだ。

今回追加されたのは、5ドアハッチバックのノーマルモデル。後から出たから追加と書いたが、本来はこちらがメインのモデルだ。ルノー・ジャポンが展開する”とがったモデル優先”ーーつまり、フランスから何を持ってきても、ここ日本ではプリウスほど売れるわけではない。だったらマニアを取りこぼさないようにしようという、言わばテレビ東京みたいなーー戦略によって、RSが先に輸入開始となった。


プレミアムライン

ノーマルモデルは自然吸気の2リッターエンジン(最高出力140ps/6000rpm、最大トルク19.9kgm/3750rpm)を搭載し、CVT(6速マニュアルモード付き)を介して前輪を駆動する。グレードは、落ち着いた感じのプレミアムライン(268万円)とスポーティな外装をまとったGTライン(275万円)の2種類。パワースペックは共通で、GTはプレミアムより1インチ大きい17インチタイヤ&ホイールが装着されるほか、少し硬いスプリングが使われている。GTのチューニングはルノースポール。


プレミアムライン

見た目については、もうRSで基本骨格を見ているからビックリはしないが、ルノーらしいデザインであることは確か。エクステリア、インテリアともに質感は高い。過去の実績とその形状から、シートの座り心地はよいと乗ってもないのに断言しておく。


プレミアムラインのインテリア

ラゲッジ容量は372リッター(VDA)

ATが4速しかないということが長らくフランスのファミリーカーを苦しめてきた。あれはあれで味わい深かったが、燃費の面で絶対的に不利で、時代的にそれが許されにくくなってきた。これに対して、PSAは6速ATを採用し、ルノーはCVTで対処した。あの古い4速ATはPSAもルノーも同じモノを使っていたのだが、これからは別の道。どっちも日本製だけど。メガーヌが使うCVTはSUVのコレオスが使っているのと同じモノだが、当然ながらチューニングは別。プレス資料には「静かになった」と書いてあるので、近々乗って確かめてみたい。


GTライン

ライバルのプジョー308やシトロエンC4が1.6リッター・ターボエンジンを用いるのに対し、ルノーはメガーヌに日産と共同開発2リッターNAエンジンを用いた。このクラスの王様、VWゴルフをみればわかるように、近頃のトレンドは小排気量+過給エンジンだが、メガーヌのエンジンも、NAながら2000rpmで最大トルクの87%を発揮するなど、実用性の高そうなスペックとなっている。このクラスのハッチバックのうち、実際に燃費がいいのはどのモデルか、どこかの自動車雑誌に比較してほしい(←自分でやれないから丸投げ)。

価格は、欧州同様、日本でもライバルになると想定されるVWゴルフ(257万〜315万円)やプジョー308(269万〜309万円)のノーマルモデルを思い切り意識した268万円(プレミアム)と275万円(GT)。
Posted at 2011/05/26 19:45:28 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマの記事 | 日記
2011年05月21日 イイね!

実を取り始めた“ガイシャ”

実を取り始めた“ガイシャ”フォルクスワーゲン・パサートがセダン、ヴァリアントともに発表された。5月19日に品川で発表会があったので行ってみた。発売は5月30日から。

パサートはゴルフほど“誰でも知ってる”モデルではないが、実はゴルフより1年早い1973年にデビューした中型モデルだ。姉妹車のアウディ80がセダンだったのに対し、パサートは5ドアハッチバックのみだった。同社初のFF。以降もパサートはモデルチェンジするたびに新技術を最初に採用するモデルとして育っていった。2代目は4WDを設定し、3代目は直噴エンジンを採用した。そして4代目にはもはや伝説のW型8気筒エンジンを搭載したモデルもあった。途中でなくなったけど。



この度出たのが7世代目。過去には排気量が最大4リッターのエンジンを載せていたパサートだが、今回、日本仕様に投入されるエンジンは4気筒の直噴1.4リッターターボの1種類のみ。カタログには、最高出力122ps/5000rpm、最大トルク20.4kgm/1500〜4000rpmという、実に地味なスペック値が並ぶ。まぁ、あの大フォルクスワーゲンが、パフォーマンス的に不十分なら、こんな小さなエンジンのみを載せて発表するはずもなく、最大トルク20.4kgmを、1500〜4000rpmという低く、幅広い回転域で発するエンジンは、全長4785mm、全幅1820mmmの車体を動かすのに十分のはずだ。車重も1430kg(いずれもセダンの値)と軽いし。乗ってないので断言できないが、その辺りは評論家の先生たちがすでにcarviewや自動車雑誌でインプレッションしているはず。「乗る前にはさすがに非力なんじゃないかと不安に思っていたが、乗ってびっくり。十分じゃないか!」的なことが書いてあると思う。

新型パサートは、輸入車の歩む道も2方向に分かれつつあるなぁと感じさせる。従来、実質的に問題ないということと、受ける印象も含めて問題ないということは別だった。つまり、たとえ痛痒なく走ったとしても、せっかく大金をはたいて“ガイシャ”を買うのに、1.4リッターでは見栄を張れない(から商売になりにくい)という問題があった。けれど、フォルクスワーゲンは、新型パサートを見栄を張ってもらうための商品としては設定せず、実質的な価値を見出して買ってもらうための商品として発売した。大きなボディを効率の高い1.4リッターターボで走らせる、知的な商品として売り出した。輸入車でもそれが商売になる時代がきたという判断だ。同社の調査でも、消費者がここ10年で輸入車を選ぶ際に重視する項目が「プレステージ」「ステータス」から「実際の評判」「本質的な価値」に変化しつつあるという。



こう書くと「見栄を張らないなら国産車でいいじゃないか!」という声が聞こえそうだ。それならと同クラスの国産車を見回すと、マークX、ティアナ、アコード、レガシィ、アテンザあたりが見つかる。パサートの価格は324万円〜。完全に同一価格帯だ。そして、これら国産車にパサートほどの“オーナーをなんとなく知的に見せる”パワーがあるだろうか。そんなフワッとした要素じゃなくとも、10・15モード燃費が18.4km/ℓを上回るモデルがあるだろうか。毎年の自動車税が3万4500円で済むモデルがあるだろうか。

もちろん、フォルクスワーゲンはグループにブガッティもベントレーももつ。これらは従来通り、“ガイシャ”でしか得られないプレステージ性を全面に押し出した商品だ。国産車のラインナップがあまりに充実し、ディーゼルを事実上排除するなど、特殊な市場の日本では、欧米メーカーは実用車では価格競争力の面で太刀打ちできず、極論すれば1000psとか上質な本革シートを売りにするプレステージ商売しかできなかった。が、パサートの価格や実用性能を見ると、この国のシェアを本気で伸ばそうという意気込みが伝わってくる。今冬の東京モーターショーには、主要な外国メーカーが帰ってくる。「我々だってその気になれば日本の国情に合わせたモデルくらい作れますよ」と、実を取る性能を備えたモデルを多数見せてくれるのではないだろうか。
Posted at 2011/05/21 11:24:31 | コメント(9) | トラックバック(0) | クルマの記事 | 日記
2011年04月27日 イイね!

アメリカ人と行列に関する調査結果と少しの愚痴

iPad2の日本発売が目前のようで、盛り上がってきましたね。3月11日の米国での発売に際して、当時、まだBagnoleを定期刊行していたので(涙)、“業務上の必要性”を理由に渡米してひと足先に買ってきました。渡米当日に東日本大震災が起こり、どうしようもないのにうしろめたさを感じつつも、マイルを使ってはるばる来たからには結果を出そうとLA郊外の店舗へ向かいました。昨年、やはりアメリカに比べて日本での発売が遅れたiPad1を、渡米していち早く入手した経験から、今回も希望モデルを入手できると疑わず……。けれど甘かった。アメリカ人があんなに朝早くから行列つくるなんて! というエピソードをBagnole onlineにアップしたので、発売までのあと1日が待ちきれないという方は、読んで気分を盛り上げてください。

直接関係ないけど、旅の相棒はフォード・マスタング・コンバーティブル
Posted at 2011/04/27 21:46:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | よもやま話 | 日記
2011年04月15日 イイね!

コメント多数ありがとうございます

『Bagnole』休刊発表に対して、TwitterやFacebookを通じ、たくさんのコメントをいただきましてありがとうございます。コメントのなかに、Bagnoleが今回の震災の影響で休刊したように受け止めていただいている方もいらっしゃいましたが、震災と休刊は関係ありません。スタッフの身内に被災者がいて、震災直後、彼らが支援のために制作現場を離れたため、4月号を出さなかったのは事実ですが、5月号は休刊決定直前まで出すつもりでした。が、資金的な問題で休刊を決めた次第です。まぁiPad2の発売延期は決定の小さな判断材料のひとつではありましたが、震災がなくても休刊していました。ほとんどの方にはどうでもよく、あらためて記すほどの話かどうか迷ったのですが、直接被災されても並々ならぬ努力でいち早く商売を再開された方々がいらっしゃるのに、うちの休刊が震災の影響だなんて広まるのは不本意ですし、被災者の方々に失礼のような気がしたので書かせていただきました。

さて、震災直後から自動車メーカー/インポーターは、自らの重要拠点が被災した企業もあったにもかかわらず、各社さまざまな支援を表明、実施しているようです。頭が下がります。それがどういうかたちであろうと等しく素晴らしいのですが、車両提供だと、現地で各車両がどのように活躍するのか、必要以上に興味をもってしまうのがクルマ好きの性。個人的には、ダイムラーAGから空輸されたウニモグやGクラス(の本気版みたいなやつ)の画像に、この上なく萌えてしまいました。

震災から1カ月あまりが経過、原発処理は依然予断を許さない状況ですが、被災地では、復旧作業と同時に、それが可能な人、地域から、今度は復興への準備も始まったようです。実は1995年に発生した阪神・淡路大震災で被害を受けた地域の区画整理が完全に終了したのは、今回の東日本大震災発生直後のつい先日だったように、 東日本もこれからが長い長い戦いの始まりなのでしょう。直接被災していない者ができることは、ひと言でいえば忘れないこと。

僕もぶらぶらしてないで、早くできることを見つけます。
Posted at 2011/04/15 17:16:14 | コメント(6) | トラックバック(0) | よもやま話 | 日記
2011年04月11日 イイね!

Bagnole休刊のお知らせ

ずいぶんご無沙汰をしてしまいました。そして、久々にアップするのに情けないお知らせで申し訳ありません。

株式会社NRMパブリッシングは、東日本大震災の影響で4月号の発行を取りやめたデジタルカーマガジン『Bagnole』について、4月25日発売の5月号から発行を再開すべく準備を続けてきましたが、発行にかかるコストを工面するめどが立たず、5月号以降、iPad専用コンテンツとしてiTunes Store内のApp Storeでの販売を維持することが困難な状況となりました。なお、5月号用に取材を済ませている記事については、不完全なかたちではありますが、今後、Bagnole Online上にて公開させていただきます。また、Bagnoleの過去の号については、当面の間、App Storeにて販売を続けさせていただきます。

昨年10月25日の創刊号発売以来、短い間ではありましたが、ご愛読をいただき、ありがとうございました。これまでご購読いただき、5月号以降も楽しみにしてくださっていた読者の方々を失望させる結果となってしまい、お詫び申し上げます。お金がなくなっちゃいました。また、取材にご協力いただいた自動車メーカー/インポーター、そしてクリエイターの皆様にお礼を申し上げます。

残念ながら、我々の、電子専用雑誌をビジネスとして成立させる取り組みは不十分で、いったん撤退することを余儀なくされました。しかし、昨年からの電子雑誌/書籍をめぐる盛り上がりは、過去何度か到来した一過性のブームとは異なり、いつ、どの程度かはわかりませんが、近い将来、雑誌/書籍全体のなかで一定のシェアを獲得するはずです。いつかまたその場に加わることを、我々の新たな目標とし、精進したいと思います。

最後に、私自身は今後どうするか、まだ決めていません。が、またどこかの自動車メディアでクルマ好きの皆さんのお目にかかることができればいいなと思っています。他のことできませんし。週末に抜いた親不知の腫れが完全にひいたら、真剣に考えます。
Posted at 2011/04/11 03:55:36 | コメント(11) | トラックバック(0) | お知らせ | 日記
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