富士五湖のなかのひとつ、西湖のほとりでDisco's younger brotherに乗りました。
Land Roverというブランドは、1948年に誕生し67歳になる老舗ブランドですが、1970年に産み出したRange Roverという偉大なモデルのおかげで、世間には、いわゆる”ブランド・コンフュージョン”を生み出していました。
私が以前ここで働いていたときに、モーターショウでスタンドに立っていると、一般のかたから「ランドローバーとレンジローバーってどういう・・・」という質問を何回も受けた経験があります。
そんなときの私の説明は「”トヨタ・カローラ”って呼び方に合わせれば”ランドローバー・レンジローバー”です。でも実際にはそう呼ばないんですが。」というものでした。これ、わかりやすいでしょ。
なぜこんなヘンなことになったか、っていう話は長くなるのでまたいずれ。
で、どうも現ランドローバー社(あっ、現在はこんな会社無いんですね。実際は”ジャガー・ランドローバー社”です。)ではブランドの整理を目論んでいるようで(またかいっ!)、これまでFreelanderと呼んでいた一番下の弟分をDiscovery Sportとすることにしたようです。なので、今回の新しいディスカバリー・スポーツの登場でフリーランダーは現行の2でディスコンとなります。
その新しいディスカバリー・スポーツがこちら。
とっても立派でハンサムになりました。現在ランドローバーでChief Creative Officerというタイトルであるらしい
Gerry McGovernいい仕事してます! 円熟期でしょうか。
プラットフォームは、ヒット作であるRange Rover Evoqueと同じですが、少なくとも外観では全く共通性は見当たりません。
レンジローバーの末弟とディスカバリーの弟が同じアーキテクチャーで造られたということになります。
おかげで、ワインディングでの走りは”ディスカバリー”という名前から思い浮かべるあの所作とは全くかけ離れたキビキビ走りが可能です。
4気筒2リッターターボに9速!のA/Tを組み合わせています。この9速のせいで、各ギアの担当範囲がかなり狭く、コーナーが迫ってパドルでシフトダウンしても、1段では足りず、チョンチョンッとかチョチョチョンッとか2、3段落としてやる必要があるときがありました。シフト自体はちょっとタイムラグが大きなほうでしょうか。
インテリアは、ギミックを使わず、ランドローバーらしい真面目さが残っています。
昔から、ランドローバーのスウィッチ類は”手袋をしていても使える”が基本でしたが、それもちょっと残っているようです。
でも、ジャガーから移植されているダイアル式のA/Tセレクターは、私ははっきり言ってキライです。使いづらいです。
このニューモデルには現代のニーズもしっかりと。
大きなグラスルーフやら、リア・パッセンジャー向けのエンターテインメントも用意されています。
4.6mを切る全長ですが、3列目シートも用意されています。ただし、13歳を基準にして設計されたシートだとかで、大人にはエマージェンシー用でしょう。
でも、2列目はかなりゆったりしています。リクライニングも可。
2列のみだとラゲージ・スペースはこの広さがあり、Evoqueよりだいぶましです。
ちなみに、ボンネット、ルーフ、テイルゲートをアルミ製として軽量化を図っています。
お値段はSEの492万円からHSE LUXURYの692万円まで。
価格がもう少し低く設定できたら・・・ヒット作に・・・でしょうか。
ところで、今回乗った試乗車のカラーはスコシア・グレイというもので、私が
Range Rover Sportをオーダーする際に迷った色のひとつなんです。
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New Model | クルマ
Posted at
2015/04/13 12:57:26