Bad Homburgの街の中心にある地下駐車場が、スタート前の集合場所になっていました。何階か建ての駐車場の1フロアがラリーのために貸し切りになっていました。
我々もミニで到着。
今回バト=ホンブルクからは、全340台中の59台がスタートします。
モンテカルロ・ラリーのスタートについてご存知でないかたのためにちょっとご説明しておきます。
現在のWRCモンテは、他のラリーと同じように、全参加車がひとつのスタート地点から1分毎にスタートして行きます。しかし、世界最長の歴史があると言われているモンテの場合は、1990年代後半まで、独特のスタートが行われていました。それは、スタートがヨーロッパ各地数か所から行われて、参加者は好きなスタート地点が選べるというものです。
各スタート地点からモナコまで走る第1ステージは、もちろんスタート地点によりコースが異なり、距離も異なるので、スペシャルステージのような競技は行われず、単に時間どおりに集まってくれば良い、というステージになっていました。このステージをEtape de Concentrationと呼びます。できるだけ距離や負担を合わせるため、近くにあるスタート地点からのコースはわざと遠回りしてくるようになっていたり、遠くからのコースは楽なオートルートが多かったり、というようなことになっています。ショートカットができないように、数か所にタイム・コントロールが置かれ、到着タイムの遅速でペナルティが与えられますが、実際の”勝負”は、全車が集合してからスタートする第2ステージからということになります。
ただこの方式は、ラリー自体が長くなってしまって、近代のTV中継があるWRCに合わなくなり、またワークスチームが嫌ったために廃止せざるをえなくなりました。そこで、この伝統的な形式を残すためもあって、新たに始まったのがRallye Monte-Carlo Historiqueということなのです。ちなみに、今年で20年、第20回目ということになります。
というわけで、今回のスタート地点は、距離の長い順に、スウェーデンのストックホルム、ポルトガルのリスボン、英グラスゴウ、デンマークのコペンハーゲン、独バト=ホンブルク、スペインのバルセロナ、そして仏ランスの7か所。実は遠いほうからグラスゴウまでは、既に2日前にスタートしているのです。コペンハーゲンは1日前に。私も2011年にグラスゴウ・スタートを経験しましたが、遠かった! 第1ステージだけで2晩徹夜でしたから! 今回のバト=ホンブルクでは一晩徹夜で済みます。
サービスを担当してくれるBrunoさんと、スタート前最後の確認作業です。
この駐車場で既にブルーノさんのパートナーであるIreneさんも合流済み。この確認作業直後にサービスカーで先にスタートし、ちょっと先でミニを待つことになっています。
我々ミニはこのあと地上に出て、スタート場所まで移動しました。
バト=ホンブルクからスタートする先頭は前を行く10番の911で、なんとその次が52番の我々で、2番目スタートとなります。
Posted at 2017/05/28 01:18:40 | |
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