ここ一週間程、ジムニーが変でした。
ハンドルを手放しすると、ユラユラと右に反れる(曲がる)んです。
何だか、加速も今イチ元気無い。
そう思いながらも毎日の通勤に頑張ってくれていたジムニー。
いつも右に曲がらない様に左にハンドルを切りながら走っていました。
しかし・・・・夕べ、帰宅途中のことでした。
60Km/h走行で国道を走っている時、ハンドルがグラグラ暴れ出しました。
慌ててスピードを落として走り続け、信号が赤になったので、手前でアクセルを戻し惰性で
止まれラインまで進もうとしたら、その手前で、まるで誰かがブレーキを踏んでいる様に止まりました。
「こりゃ~おかしい!!」
気付くのにかなり遅れてしまいした。
「もしかして?以前組んだハブベアリングの止めナットをきつく締めすぎたかな~?」
「もしかして? 凍結道路で転倒事故の後遺症か~~?」
もうグルグル想像しながら夕べは40km/hのスピードで無事に帰宅。
帰宅後早々に、車体を上げてハンドル廻りの点検。・・・・異常なし。
タイヤのガタの確認・・・・う~~ん!? ガタも無く正常。
ガタも無く?・・・・
「ゲゲッ! タイヤが回らん!」
右側の車輪が固着している様に、手で空回ししようとしても全く回りません。
「あ~~っ! やっちゃった。きっとハブベアリングが焼きついたんだ~。」
素直にそう考えた私でした。
諦めた私は仕事疲れの体に鞭打って、タイヤを外し、ハブのフランジボルトを外しかけた時・・・
「待てょ~?・・・・もしかして?・・・ブレーキキャリパーか~?」
そう疑って、早速にキャリパーを外してみたら、すんなりとブレーキローターは回転しました。
「やっぱりキャリパーだったのか~・・・・。」
取外した、キャリパーはシャビシャビに錆付き、ブレーキパットスラッジがビッシリ付着し、ハンマーで叩いてもキャリパーシリンダーは延びたままの状態でした。
「ヤバイ! 明日会社に行けなくなる。」
「ブレーキ・キャリパーのOH開始だ~!」
・・・・前置き長げ~~。
ゴムのカバーとワイヤー固定リングを取外し、シリンダーを抜き取ります。
オイルの入口の穴から棒を突っ込み、ハンマーで叩きながら、やっとシリンダーが抜けました。
こびり付いていた、スラッジをパーツクリーナーで清掃。
シリンダーには腐食によるピンポールが大量にありましたが、まだ使えそうでした。
シリンダーはペーパーとコンパウンドで磨き揚げ、引っかかりの無い様に仕上げました。
挿入前にグリスを塗布します。
シリンダーを挿入するのに、なかなか入らず、油圧ジャッキでゆっくり挿入します。
てっきり、オイルシールが付いていると思っていましたが、無く、ブレーキケーシングとシリンダーの
隙間は殆ど無い程の精度で出来ていました。
組立後、夜中に試運転をして完全に直りました。
しかし、ジムニーという車は本当に整備が簡単で楽ですね~。
試運転では滑る様に走る感覚が戻った様な気がします。
もし、私の様な症状がでたら、キャリパーが固着しているのを疑ってくださいね。
・・・・今度の休みは左側のキャリパーのO/H予定です。
・・・・しかし・・・手を付けていない箇所が必ず壊れていきますね~。
おしまい。
Posted at 2012/05/24 11:27:08 | |
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ジムニーJA71C | クルマ