
日本縦断試乗会シリーズです。
北海道会場は「北海道グリーンランド」でした。
私は初めてかの地に訪れたのですが、
どうやら冬季は休業中のようで、
その敷地内駐車場を利用しての開催であったようです。
先日のブログにも記載しましたが、
当日の試乗内容は以下の通り。
1、「e-Assist(イーアシスト) 」体験
2、特設コースでの試乗走行
3、五味さんドライブによるS-AWC(4WDシステム)デモ走行
まずは、
1、「e-Assist(イーアシスト) 」体験から始まりました。
このイーアシストなるもの大まかに3つの機能が看板のようです。
1、20k以下での衝突回避
2、レーダークルーズによる追従走行
3、白線などを利用した車線逸脱警告
このうち、会場に白線がないためか体験したのは1と2の2つ。
以下の写真は走行前の一コマ。
意外と夢中になっておりこの試乗時はあまり写真がありません。(スミマセン)
まずは最近なにかと話題の衝突回避システム。
三菱さんでは「衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]」と呼んでおられるようで。
私も以下FCMと略させていただきます。
どこぞのニュース配信にも出ておりましたが、「エコ」の次のトレンドは「安全」だそうで。
最近話題のクルマ達にはこれらの装備が備わっているのはご存じの通りです。
我がCX-5にもスマート・シティー・ブレーキサポートなる舌をかみそうな名前で装備されています。
(一部グレードにはセットオプションです。値段のお話はまた後程。)
私のCX-5にも装備されていますので一度試してみたいとは思いつつもできるはずもなく・・・
今回アウトランダーで体験させていただいたのは、これ幸いでした(笑)。
20kmほどを保つようにアクセルを調整して目標物に近づきます。
事前に言われたのは、ブレーキを踏まなくても大丈夫ですということ。
そうは言われても、人間どうしても衝動的にブレーキを踏んでしまいそうになります(笑)。
そこは衝動をぐっとコラえて目標に近づきます。
20kmとは言っても目標物に近づくにつれ恐怖心が出てくるもです。
結論から言えば、当然ですがきちんと止まりました。
感覚的に言うと、強いABSが2度ほどかかる感じで止まります。
最初に「グッ」ときて、最後に「グググッ」で止まる感じ。
私、自分で運転したのですが目標まで「ギリギリ」で止まりました・・・・・
少々侵入速度が速かったようです。
でもキチンと止まりました。
大したものです。
あくまで補助的装置とのことですので、30k以下でしか止まれないそうです。
50k位で突っ込んだらどうなりますか?
と質問してみたのですが、
「ほとんどの事故は30k以下の衝突ですので・・・・」
とのお返事でした。
予想通り、と言えばそれまでなのですが、
私個人的に、以前信号待ちで60kノーブレーキで突っ込まれたことがあるもので・・・
もしそういった実験データなどがあればお聞かせいただけると嬉しかったかなと。
【結論】 見事に止まります。
次は追従型レーダークルーズです。
個人的には一番興味ある装備です。
我がCX-5にはこちらは装備されておりませんので。
高速に長距離乗ることが多かったもので、私から言わせれば夢の装備です。
スタッフの方が運転する前車に追従する形で体験しました。
短いコースでしたが、その威力は十分に体感できました。
正直に言えば、アクセルを踏まずに前車に追従するフィーリングは違和感タップリです。
これは、三菱さんのシステムどうこうではなく、私が慣れていないだけ。
衝突回避ブレーキもそうですが、
長年の刷り込みでどうしてもブレーキを踏みそうになってしまうのです。
しかしながら、そんな私の心配などどこ吹く風で見事に前車に追従していきます。
圧巻です。
通常のクルーズコントロールでさえ初めて使った時は違和感バリバリでしたから、
慣れてしまえばこれほど便利な装備は私個人としては無いと思ってしまいます。
スタッフの方もおっしゃってましたが、こちらは高速道路上での使用前提とのこと。
この体験も小さな会場では無く高速道路上であれば感激100倍位になったと思います。
しかしまあ心配も無いわけでは無く、
せっかくレーダークルーズで安全な車間距離で運転していても、
無理に割り込んでくるウマシカがいる限り100%安心して使える装備ではないのかも知れません。
【結論】 見事に追っかけます。
さて、この2つを体験してみて感じたのは、
お役所の腹積もり一つで全自動運転なんていつでも可能になるのだなあということです。
自動車が全自動で動くなんてSFの世界ではないのですね。
全てが全自動で動く世の中になれば渋滞も消えて無くなるかも知れませんね。
まあ、そうなれば私はクルマに乗ること辞めますが。
こちらの装備、スタッフの皆様が強調されてましたがオプション価格95000円とのこと。
三菱さん相当頑張ったのではないでしょうか。
三菱さんの頑張りも褒めるとして、この件ではスバルさんも褒めときたいです。
今の安全装備低価格化の波を作ったのは間違いなくスバルの「アイサイト」ですから。
技術的なお話しですが、
この技術、三菱さんは「ミリ波レーダー」を使用しています。
スバルさんは「ステレオカメラ」です。
我がマツダは「赤外線」を利用しています。
(CX-5はセットオプションで158750円だそうです。)
この3つそれぞれ一長一短があるそうで、
詳細は省略しますが、どれが一番すぐれているかなどというのは難しいようですね。
いずれにせよこれらの装備が一般的になり、
さらなる差別化で3つを組み合わせた商品を安くで提供する企業が出てくることでしょう。
そうなった時が本当の意味でのこれら機能の完成形だと思います。
(注・すでに組み合わせた機能を提供しているメーカーはありますが恐ろしく高いです。)
【総論】 企業努力で更なる安全が手に入ることは良いことだと思います。