
アウトランダー試乗会その2です。
試乗会場にはCX-5を出動させました。
ガチンコ勝負の比較対象車ですので。
会場入口近くに停めてあった試乗車の横に、
係員の方に無理を言って停めさせていただき撮影しました。
心なしか担当者の方の顔が引きつっていたように見えたのは
気のせいだと思います。
まずは正面から。
車幅、全高ともに非常に似通っているのがよくわかります。
こうみるとデカイデカイと言われているCX-5が意外とコンパクトなのがわかりますね。
お次はリアビュー
比べてみると、
ウエストラインにはさほど違いがないのにCX-5の方が腰高に見えますね。
アウトランダーにはエアロパーツが付いていたからでしょうか?
リアからの眺めが一番両車のデザインコンセプトの違いが出ている気がします。
アウトランダー=スクエア基調 CX-5=ラインの組み合わせ
そんな感じでしょうか?
アウトランダーを選ぶ人はCX-5をデザインしすぎだといい、
CX-5を選ぶ人はアウトランダーを味も素っ気も無いというでしょう。
まあ、これは多分に好みの問題かと思います。
あらためてCX-5のリアを見てみるとリアウインドーのデザインは、
デミオから連なるコンセプトなのですね。
(デミオのリアウインドウデザインがアルファ147のパ○リなのは内緒です。)
続いてサイドビューを比べてみます。
まずはCX-5側から。
続いてアウトランダー側から。
CX-5側からの写真でボンネットの高さの違いがよくわかります。
フロントから見るとリアとはうってかわってアウトランダーが腰高に見えます。
これはこのボンネットの高さの違いからくるものでしょう。
ルーフラインはCX-5がなだらかに弧を描いているのに対して、
アウトランダーはリアエンドまで比較的直線基調です。
これはアウトランダーが7人乗りを設定している以上仕方のないことですけれど。
ここまで外観を比較してみて、
両車のイメージを無理やりこじつけてみるとすれば、
CX-5 = 攻撃的なイタ車的デザイン
アウトランダー = 質実剛健なドイツ車的デザイン
と言ったところでしょうか。
無理やり感はありますが・・・・・・
サイズも、装備も、価格も、話題性もガチンコ勝負の2台ですが、
改めて比べて見ると意外と両車は競合しないのかも知れません。
デザイン的に違いが大きいので両車とも好き嫌いがはっきり分かれてしまいそうです。
ホンダのCR-VとトヨタのRAV-4だとデザインもどことなく似ていて、
価格勝負みたいな感じで悩まれる方も多いかも知れませんが、
こちらの2車に関しては一方を好む方は一方は選択しない可能が高そうです。
勝手な考えですが、意外と的を得ているかと。
しかしこの両車、デザインはともかくとして実は本当に良く似ています。
1、話題のエコカー的看板グレードがある。
2、衝突回避安全装備を低価格で提供。
3、とても似通ったサイズ
などなど。
それ以外でも、実は私が一番ビックリしたのが内装の質感がソックリだったこと。
会場での説明でアウトランダーの内装は高級感があると説明がありましたが、
だとしたらCX-5も高級感があることになるくらい良く似ています。
ダッシュは全面ソフトパッドであるのは当然として、
アクセントで採用しているピアノブラック素材。
フロントドアの側面上部内装はソフト素材だが、リアドア上部内装はプラスチックそのまま。
シート素材の質感もとても良く似ています。
CX-5で悪名高き粉吹きドアパネルの布地素材までソックリ。
それが証拠にアウトランダー試乗車のドアパネルは既に粉を吹き始めていました。
最近の「ケイレツ」離れを考えると意外と納入業者が一緒なのではないか?
などといらぬ想像をしてしまうほど本当に質感がソックリなのです。
CX-5は1ドル=70円でも利益が出るようにコスト計算をしているとのこと。
グローバルを見据えるアウトランダーとて同様のコスト計算になっているのでしょう。
巷では安っぽいと批判を浴びるCX-5の内装ですが、
もはや日本車にあのバブル時代の豪華内装など求めることは不可能です。
それがワールドワイドってもの。
日本車もやっとフランス車に追いついたってところではないでしょうか。
冗談ですが・・・・・・
しかし、バブル時代の内装も善し悪しで、
内装なんてものは凝れば凝るほどヘタレるのも早い早い。
バブル時代のト○タ車の内装など、中古車になると見るも無残ですから。
車齢10年を超えるのが当たり前のこの時代。
メンテも楽なチープと言われる内装は、私的には意外とウェルカムだったりします。
いずれにせよ、両車とも日本国内のみならず世界で勝負する車たちです。
健闘を祈らずにはおれません。
さて、今回も長くなったので実際の試乗感想はまた次回に。