【帰還】遠方から帰ってくること。
最近書くことは山ほどあっても筆の進まぬ私ですがボチボチ書こうと重い筆を取ってみました。
さて最近はもっぱらチェロキー現状復帰に精力を注いでおりました。
その作業もやっと落ち着き、何とか完成形と呼べるまで終了いたしました。
おいおいその作業はどこかでまとめようと思います。
そんな作業の仕上げに機関的なところを見てみようと思い、
このチェロキーの記録簿を眺めておりました。
1994年式ですからかれこれ18年前の車ですが、新車時よりの記録簿完備です。
個人情報がうるさくなった昨今ではこれは非常に稀なことです。
個人情報保護の名の下、記録簿が付属しない車も増えております。
大古車大好きの私にとってはどうにも厳しい世の中になったものです。
しかし前述の通りこの車は記録簿完備です。
18年分の人生(車生)が記録簿にすべて残っているという稀有な車でした。
そもそもこの車、初めて某モ○オクなるネットオークションで購入しました。
いつもは某ヤ○オクで購入することが多いのですが、
たまたま覗いたこのサイトで目に止まったのがこのチェロキーでした。
ヤ○オクは中々慣れた方も多く、
現車を確認せずともそれほど外れることは無かったのですが、
このモ○オクに関しては結果としては「外れ」でした。
なぜ外れかは整備手帳を見て下さい。
これほど説明と実車が違った車は正直私初めてでした。
今まであまりにひどい車は情熱もそこそこに、再度売り飛ばしていたのですが、
このチェロキーに関してはなぜか元に(完全純正状態に)戻したいと言う衝動にかられ、
なぜかほとんど自分でやらない板金まで自分でやったのは以前書いた通りです。
そもそも記録簿があったこともつい先日気が付きました。
早速見返してみます。
新しいものから整備内容を見返してみます。
その途中で気が付いた事が今日のお話しです。
さて、私は愛知県のお若い方よりこの車を譲り受けました。
最新の記録簿にお名前がある方です。
この方は同じく愛知県の方より今年の2月に譲り受けたようです。
その前は千葉県の方の所有でした。
その方の前もこれまた千葉県の方です。
千葉で過ごす前は東京にいたようです。
練馬ナンバーで過ごしていたこともあったようです。
平成9年頃の話です。
さあ、この前の所有者が新車でのオーナーです。
この車なんと新車時の保証書もそのまんま残っていました。
その方の住所がなんと。
札幌
今は無き国際興業系のディーラーで購入しています。
最初に着いたナンバーは「札幌33」
なんと新車から18年経ってこの車札幌に帰還しました。
3年間は札幌で過ごしたようですので、
実に15年振りの帰還です。
こんなことってあるんですね。
今まで全く気が付かず、記録簿を見てびっくりしてしまいました。
ふと思ったのです。
なぜわざわざ名古屋からこの車運んで来たのか?
なぜやっきになって新車時の姿に近づけようとしたのか?
私は神様や、天国や、地獄は信じませんが「運命」は信じます。
まさに運命の出会いだったのでしょうか?
このチェロキー自分で残り短い車生と知っていたのかも知れません。
だから故郷に帰りたかったのでしょうかね。
故郷に帰って昔の姿にもう一度なりたかったから私を突き動かしたのでしょうかね。
機械にそんなことあるわけないか。
でもね、
私は神様や、天国や、地獄は信じませんが「運命」は信じます。
この車が札幌に戻って来たのもきっと運命です。
私が今この北の大地で-10℃以下を経験しているのもきっと運命です。
Posted at 2012/12/25 09:06:11 | |
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