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2012年11月16日 イイね!

新型アウトランダーに乗ってみた。(安全編)

新型アウトランダーに乗ってみた。(安全編)日本縦断試乗会シリーズです。

北海道会場は「北海道グリーンランド」でした。
私は初めてかの地に訪れたのですが、
どうやら冬季は休業中のようで、
その敷地内駐車場を利用しての開催であったようです。

先日のブログにも記載しましたが、
当日の試乗内容は以下の通り。

1、「e-Assist(イーアシスト) 」体験

2、特設コースでの試乗走行

3、五味さんドライブによるS-AWC(4WDシステム)デモ走行

まずは、
1、「e-Assist(イーアシスト) 」体験から始まりました。

このイーアシストなるもの大まかに3つの機能が看板のようです。

1、20k以下での衝突回避

2、レーダークルーズによる追従走行

3、白線などを利用した車線逸脱警告

このうち、会場に白線がないためか体験したのは1と2の2つ。
以下の写真は走行前の一コマ。
意外と夢中になっておりこの試乗時はあまり写真がありません。(スミマセン)



まずは最近なにかと話題の衝突回避システム。
三菱さんでは「衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]」と呼んでおられるようで。
私も以下FCMと略させていただきます。

どこぞのニュース配信にも出ておりましたが、「エコ」の次のトレンドは「安全」だそうで。
最近話題のクルマ達にはこれらの装備が備わっているのはご存じの通りです。

我がCX-5にもスマート・シティー・ブレーキサポートなる舌をかみそうな名前で装備されています。
(一部グレードにはセットオプションです。値段のお話はまた後程。)
私のCX-5にも装備されていますので一度試してみたいとは思いつつもできるはずもなく・・・
今回アウトランダーで体験させていただいたのは、これ幸いでした(笑)。

20kmほどを保つようにアクセルを調整して目標物に近づきます。
事前に言われたのは、ブレーキを踏まなくても大丈夫ですということ。
そうは言われても、人間どうしても衝動的にブレーキを踏んでしまいそうになります(笑)。
そこは衝動をぐっとコラえて目標に近づきます。
20kmとは言っても目標物に近づくにつれ恐怖心が出てくるもです。

結論から言えば、当然ですがきちんと止まりました。
感覚的に言うと、強いABSが2度ほどかかる感じで止まります。

最初に「グッ」ときて、最後に「グググッ」で止まる感じ。

私、自分で運転したのですが目標まで「ギリギリ」で止まりました・・・・・
少々侵入速度が速かったようです。
でもキチンと止まりました。
大したものです。

あくまで補助的装置とのことですので、30k以下でしか止まれないそうです。
50k位で突っ込んだらどうなりますか?
と質問してみたのですが、

「ほとんどの事故は30k以下の衝突ですので・・・・」

とのお返事でした。

予想通り、と言えばそれまでなのですが、
私個人的に、以前信号待ちで60kノーブレーキで突っ込まれたことがあるもので・・・
もしそういった実験データなどがあればお聞かせいただけると嬉しかったかなと。

【結論】 見事に止まります。

次は追従型レーダークルーズです。

個人的には一番興味ある装備です。
我がCX-5にはこちらは装備されておりませんので。
高速に長距離乗ることが多かったもので、私から言わせれば夢の装備です。

スタッフの方が運転する前車に追従する形で体験しました。
短いコースでしたが、その威力は十分に体感できました。

正直に言えば、アクセルを踏まずに前車に追従するフィーリングは違和感タップリです。
これは、三菱さんのシステムどうこうではなく、私が慣れていないだけ。
衝突回避ブレーキもそうですが、
長年の刷り込みでどうしてもブレーキを踏みそうになってしまうのです。

しかしながら、そんな私の心配などどこ吹く風で見事に前車に追従していきます。
圧巻です。

通常のクルーズコントロールでさえ初めて使った時は違和感バリバリでしたから、
慣れてしまえばこれほど便利な装備は私個人としては無いと思ってしまいます。
スタッフの方もおっしゃってましたが、こちらは高速道路上での使用前提とのこと。
この体験も小さな会場では無く高速道路上であれば感激100倍位になったと思います。

しかしまあ心配も無いわけでは無く、
せっかくレーダークルーズで安全な車間距離で運転していても、
無理に割り込んでくるウマシカがいる限り100%安心して使える装備ではないのかも知れません。

【結論】 見事に追っかけます。

さて、この2つを体験してみて感じたのは、
お役所の腹積もり一つで全自動運転なんていつでも可能になるのだなあということです。
自動車が全自動で動くなんてSFの世界ではないのですね。
全てが全自動で動く世の中になれば渋滞も消えて無くなるかも知れませんね。

まあ、そうなれば私はクルマに乗ること辞めますが。

こちらの装備、スタッフの皆様が強調されてましたがオプション価格95000円とのこと。
三菱さん相当頑張ったのではないでしょうか。
三菱さんの頑張りも褒めるとして、この件ではスバルさんも褒めときたいです。
今の安全装備低価格化の波を作ったのは間違いなくスバルの「アイサイト」ですから。

技術的なお話しですが、
この技術、三菱さんは「ミリ波レーダー」を使用しています。
スバルさんは「ステレオカメラ」です。
我がマツダは「赤外線」を利用しています。
(CX-5はセットオプションで158750円だそうです。)

この3つそれぞれ一長一短があるそうで、
詳細は省略しますが、どれが一番すぐれているかなどというのは難しいようですね。
いずれにせよこれらの装備が一般的になり、
さらなる差別化で3つを組み合わせた商品を安くで提供する企業が出てくることでしょう。
そうなった時が本当の意味でのこれら機能の完成形だと思います。
(注・すでに組み合わせた機能を提供しているメーカーはありますが恐ろしく高いです。)

【総論】 企業努力で更なる安全が手に入ることは良いことだと思います。





Posted at 2012/11/16 19:49:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | 気になる車 | 日記
2012年11月13日 イイね!

アウトランダーとCX-5を比較してみる。

アウトランダーとCX-5を比較してみる。アウトランダー試乗会その2です。

試乗会場にはCX-5を出動させました。
ガチンコ勝負の比較対象車ですので。

会場入口近くに停めてあった試乗車の横に、
係員の方に無理を言って停めさせていただき撮影しました。
心なしか担当者の方の顔が引きつっていたように見えたのは
気のせいだと思います。

まずは正面から。



車幅、全高ともに非常に似通っているのがよくわかります。
こうみるとデカイデカイと言われているCX-5が意外とコンパクトなのがわかりますね。

お次はリアビュー



比べてみると、
ウエストラインにはさほど違いがないのにCX-5の方が腰高に見えますね。
アウトランダーにはエアロパーツが付いていたからでしょうか?

リアからの眺めが一番両車のデザインコンセプトの違いが出ている気がします。
アウトランダー=スクエア基調 CX-5=ラインの組み合わせ
そんな感じでしょうか?

アウトランダーを選ぶ人はCX-5をデザインしすぎだといい、
CX-5を選ぶ人はアウトランダーを味も素っ気も無いというでしょう。
まあ、これは多分に好みの問題かと思います。

あらためてCX-5のリアを見てみるとリアウインドーのデザインは、
デミオから連なるコンセプトなのですね。
(デミオのリアウインドウデザインがアルファ147のパ○リなのは内緒です。)

続いてサイドビューを比べてみます。
まずはCX-5側から。



続いてアウトランダー側から。



CX-5側からの写真でボンネットの高さの違いがよくわかります。
フロントから見るとリアとはうってかわってアウトランダーが腰高に見えます。
これはこのボンネットの高さの違いからくるものでしょう。

ルーフラインはCX-5がなだらかに弧を描いているのに対して、
アウトランダーはリアエンドまで比較的直線基調です。
これはアウトランダーが7人乗りを設定している以上仕方のないことですけれど。

ここまで外観を比較してみて、
両車のイメージを無理やりこじつけてみるとすれば、

CX-5 = 攻撃的なイタ車的デザイン

アウトランダー = 質実剛健なドイツ車的デザイン

と言ったところでしょうか。
無理やり感はありますが・・・・・・

サイズも、装備も、価格も、話題性もガチンコ勝負の2台ですが、
改めて比べて見ると意外と両車は競合しないのかも知れません。

デザイン的に違いが大きいので両車とも好き嫌いがはっきり分かれてしまいそうです。

ホンダのCR-VとトヨタのRAV-4だとデザインもどことなく似ていて、
価格勝負みたいな感じで悩まれる方も多いかも知れませんが、
こちらの2車に関しては一方を好む方は一方は選択しない可能が高そうです。
勝手な考えですが、意外と的を得ているかと。

しかしこの両車、デザインはともかくとして実は本当に良く似ています。

1、話題のエコカー的看板グレードがある。

2、衝突回避安全装備を低価格で提供。

3、とても似通ったサイズ

などなど。
それ以外でも、実は私が一番ビックリしたのが内装の質感がソックリだったこと。
会場での説明でアウトランダーの内装は高級感があると説明がありましたが、
だとしたらCX-5も高級感があることになるくらい良く似ています。

ダッシュは全面ソフトパッドであるのは当然として、
アクセントで採用しているピアノブラック素材。
フロントドアの側面上部内装はソフト素材だが、リアドア上部内装はプラスチックそのまま。
シート素材の質感もとても良く似ています。

CX-5で悪名高き粉吹きドアパネルの布地素材までソックリ。
それが証拠にアウトランダー試乗車のドアパネルは既に粉を吹き始めていました。




最近の「ケイレツ」離れを考えると意外と納入業者が一緒なのではないか?
などといらぬ想像をしてしまうほど本当に質感がソックリなのです。

CX-5は1ドル=70円でも利益が出るようにコスト計算をしているとのこと。
グローバルを見据えるアウトランダーとて同様のコスト計算になっているのでしょう。

巷では安っぽいと批判を浴びるCX-5の内装ですが、
もはや日本車にあのバブル時代の豪華内装など求めることは不可能です。
それがワールドワイドってもの。
日本車もやっとフランス車に追いついたってところではないでしょうか。
冗談ですが・・・・・・

しかし、バブル時代の内装も善し悪しで、
内装なんてものは凝れば凝るほどヘタレるのも早い早い。
バブル時代のト○タ車の内装など、中古車になると見るも無残ですから。
車齢10年を超えるのが当たり前のこの時代。
メンテも楽なチープと言われる内装は、私的には意外とウェルカムだったりします。

いずれにせよ、両車とも日本国内のみならず世界で勝負する車たちです。
健闘を祈らずにはおれません。

さて、今回も長くなったので実際の試乗感想はまた次回に。









Posted at 2012/11/13 23:30:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 気になる車 | 日記
2012年11月13日 イイね!

アウトランダー全国縦断試乗会in北海道に行って来た。

アウトランダー全国縦断試乗会in北海道に行って来た。みんカラで募集していた
三菱アウトランダー試乗会に
当選したので行って来ました。

雨続きの北海道ですが当日は青天に恵まれ試乗会日よりでした。

さて、三菱アウトランダー。
CX-5乗りの私としてはとても気になる車であります。
ジャンル的にも、カテゴリー的にもガチンコ勝負。
価格的にも比較対象の候補なんじゃないでしょうか。

毎度まいどのことですが、
私感たっぷりで試乗会の感想をお届けしたいと思います。


当日の流れはこんな感じでした。
私は14時~の会に参加したのですが、
13時~のゲストによるトークショーにも参加して来ました。



当日のゲストは、

清水和夫さん
岡崎五郎さん
小沢コージさん
まるも亜希子さん
五味康隆さん

以上5名のそうそうたるモータージャーナリストの皆様方です。
以上の方々のトークショーの後、

1、「e-Assist(イーアシスト) 」体験

2、特設コースでの試乗走行

3、五味さんドライブによるS-AWC(4WDシステム)デモ走行

こんな感じの流れでした。

嫁と犬と一緒に出かけたのですが、
犬は立ち入り禁止とのことで、嫁はCX-5で犬とお留守番。
徹夜仕事明けの嫁は爆睡してたようです。

では早速インプレッションを。
以下私情たっぷりですので予めお許し願います。

まずはじめに、雑誌などで見たアウトランダーに対する私の印象は。

「地味」

というものでした。
なんと言うのでしょうか華が無いというか。
正直言って写真での印象はイマイチでした。

しかし、おべんちゃらでは無く、
実際に実物を見てみると、「これもありかな」と思わせるフォルムでした。
いい意味で裏切られましたね。

CX-5がかなり「アク」の強い外観なので、
それと比べるとおとなしい印象のアウトランダーだったのですが、
実物は中々どうして上手くデザインしています。

先代からのキープコンセプト的な印象もしますが、
正当進化としては「アリ」なんじゃないでしょうか。
特にサイドのフォルムは中々好印象でした。



あえて言えば「欧州車」的なフォルムかも知れません。

おとなしい印象にネガティブなイメージをお持ちの皆様には
ぜひ一度ディーラーさん辺りで実車をご覧になることをお勧めします。

インテリアデザインに関しては好き嫌いがはっきり分かれるのじゃないでしょうか?
因みに私的に×です。
個人的にはもう少し冒険してもよろしかったのではないかと・・・・・・




ただ、グローバル展開する車でしょうからあまり冒険もできなかったのでしょうね。
欧州や、アジア各国ではインテリアに関しては意外と保守的な人も多いらしいので。
日本車がインテリアで冒険すると海外では「安っぽく」見えてしまうらしいです。

我がCX-5も内装がおとなしいと言われていますが、
上記と同様の理由が多分にあると思います。

まあ私はこれでもかの「センターコンソール」があるデザインが好きなので



今回のアウトランダーのインテリアを「今イチ」と感じてしまっただけで、
万人に対しては十分な訴求ができるデザインであるとは思います。

エンジンルームはガソリン仕様のためかどうにも「スカスカ」に見えてしまいました。



因みに残念ながらボンネットにはダンパーはついていません。
CX-5と同じですね。



どうにも「スカスカ」だなぁと思っていたのですが、
このエンジンルームにも工夫が凝らされているそうで、
エンジンマウント位置を可能な限り下に下げているそうです。
そうすることで安定性が得られるのだとか。
言われてみればなるほど関心しました。
見た目だけでは無い三菱さんのこだわりでしょうか。

居住性に関しては必要十分以上は確保されています。
特にアウトランダーの特徴でもある7人乗りに関しても、
3rdシートにおいても短時間であれば大人でも十分な居住性を確保していました。



アウトランダーを検討している方にはこの7人乗りというのも、
訴求ポイントだと思いますのでご参考まで。
ただし3rdシートの兼ね合いでラゲッジスペース横方向は少々スポイルされています。

因みにPHV仕様車に関しては5人乗りになるそうです。
バッテリースペースの問題なのでしょうね。

かなり長くなって来ましたので、
実際の試乗インプレッションは次回にしたいと思います。

Posted at 2012/11/13 00:43:11 | コメント(4) | トラックバック(0) | 気になる車 | 日記
2012年11月01日 イイね!

マツダ中間決算

マツダの4~9月期の中間決算が発表されました。

当期純損益が57億円の黒字
(前年同期は▲399億円、第1四半期は▲65億円)

営業損益が115億円の黒字
(前年同期▲216億円)

経常損益が4億円の黒字
(前年同期▲306億円)

涙が止まりません。

見事に転換に成功したではないですか。
CX‐5効果といわずなんと言いましょう。

注目された国内販売台数も、前年同期比15.8%増の11万台

補助金特需があったにせよ上出来ではないですか。

ああ、涙が止まりません。

正直心配だったのです。
スカイアクティブDが万が一ハズレたらマツダに未来は無いと思っていました。
クリーンディーゼルとはいえ、日本でディーゼルで勝負をかけるとは、
はっきり言って大博打です。

とりあえずは一息ついたのではないでしょうか。
この調子で最終決算もオールブラックで頑張って欲しいものです。

心配なのは中国での売れ行き。

ネットなどでは「チャイナリスク」と声高に叫ばれます。

中国の経済は減速する。
中国での展開はリスクが多すぎる。
アジアの他の地域に展開するべき。

なるほどおっしゃることは良くわかります。
しかしですね、現時点で中国以上の購買力がある国がどこにありますか?

もっと日本国内を重要視するべき。

これもおっしゃることは良くわかります。
しかしですね、日本国内では車が売れないじゃないですか。

誰のせいですか?
中国のせいですか?
現政権のせいですか?
自民党の時代から車売れなくなっていたじゃないですか。

以前ブログで「CX-5が売れたとしても心配はある。」と書きました。

それが様々な事情での中国での販売減退です。
私はこのブログでは政治的なことは一切書かぬと決めています。
ですので、何がどうしたなどと詳しいことは記載しません。

しかし、どんな事情があるにせよ、
中国での販売が減速しかも急減速することは今の日本において

「逆チャイナリスク」

であることも心のどこかに理解しておいて欲しいと切に思うのです。

本当に国を思うのであれば、車買え。
ついでにもう一台シャープのテレビ買え。

そう思わずにはおれないのです。
なんだかんだ理由つけて国内消費は上がらないのになぜ企業に文句いえますか。
世界で戦う為に必死で頑張る企業もあることを私たちは決して忘れてはなりません。

本当に危険にさらされているのは、
車が売れない日本ではなんだかんだ文句言われ。
かの地では反日で本当に身の危険にさらされている各メーカーの社員さんです。

そんな批判や危険をものともせず企業努力でこの結果を出した
マツダ社員の方々に心から敬意を表します。

だから私は、高級感が無いだ、素材がチャチだと文句を言われる
CX-5の内装にさえ今誇りを感じております。

頑張れマツダ!!
頑張れ日本の自動車メーカー!!



Posted at 2012/11/01 12:06:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑記 | ニュース
2012年10月31日 イイね!

BBS(小野グループ)を考える。

BBS(小野グループ)を考える。BBSホイールで有名な
ワシマイヤー他3社が会社更生法を申請したそうです。

非常に興味深いところは、
通常経営者側からなされるこの申し立てが
メインバンクであるところの福井銀行からなされたと言うところです。

さて、
BBSホイールに関しては
私たち世代には憧れのホイールですので、
その思い出を書き出せばきりがないのですが、
(注※BBSホイールが無くなるわけではありませんし、
ましてや更生法適用申請であり倒産でもありません。)

今回は趣向を変えて申請3社の親会社にあたる
小野グループについて考えてみたいと思います。

小野グループは工作機械で財を成し、
ドイツ製工業製品のライセンス生産で成長を遂げた北陸地方屈指の製造業者です。
BBSホイールをはじめ、カールツアイスブランドでのメガネレンズを製造していたりもします。
福井県に在住の方は小野グループのことに関して知らない方はいないでしょうし、
またその経営者一族のことも知らない方はいないでしょう。

ひょんなことから小野グループとかかわりのある方にこんな話を聞いたことがあります。

「自宅に食事へ招待されると、フルコースの料理が出て来るんですよ。」

「食事の後は皆で楽器の演奏や歌を披露します。」

「最後は生演奏でドイツ民謡をみんなで合唱したりするんですよ。」

「そんな食事が日常のように行われているんですよ。」

まさにドイツ貴族のようなお食事会だったそうです。
北陸の方から見ればまさに雲上の方というかいわゆるセレブだったわけですね。

また小野グループ社長は各種文化的活動や海外からの勲章授与など、
まさに地域の名士的な存在であったことは言うまでもありません。
そのグループ会社が事実上の倒産(会社更生法)の申請ですから、
このニュースを見たときに私もかなり驚いてしまいました。

とはいえ、会社更生法適用の申請自体は特段驚くことではありません。
というのも企業はいずれその終焉を迎える時が必ずやって来るからです。
国税庁のある調査によれば、20年以上続く企業は全体のわずか0.3%だそうです。
これが50年、100年となるといわずもがなです。

そんなことより私が一番驚いたのはこの申請を申し立てたのが、

「メインバンクである福井銀行」

であったということ。
もう一つは、申請の理由の一つに

「10年以上に及ぶ不正経理が発覚した。」

と言う事でした。

上記2つのことに驚くと同時に、なるほどと思った側面もあります。
というのも、以前よりとある違和感をこの企業に感じていたのも事実だからです。

自動車雑誌などで日本BBS社の広告を見ると、
知名度の高いメーカーにしてはその広告が非常に違和感を感じる物だったのです。

ある程度知名度のある会社になると広告はどうしてもイメージ広告になりがちです。
あまり性能どうこうとか、会社の自慢などは出てこなくなるものです。
その方が文字通り

「イメージが良い」

のでしょう。

しかしこのメーカーは違っていました。
いかに自社製品が優れているのかを訴求するのが主で、
自社がいかに優れているかをひたすら訴求する広告が主でした。

特に、

「自己資本比率・・・・・・・億円」

などと言う記載は、いるのかコレ?と正直思っていました。
企業の裏側では財務体質や各種経理上の数値が必ず出てきます。
キチンとそういう数字を示さないと銀行さんがお金を貸してくれないからです。
しかし、最近の企業でそんな広告を表に出すところはあまりありません。

なんだか昭和20~30年代の企業広告を見ているような違和感がありました。

「技術集団」

を社是とする企業ですから経営者の拘りなんだろうなあと思っていましたが、
今回の一件で私の中のモヤモヤがようやく晴れた気がしました。

少々失礼な言い方になってしまうかもしれないですが承知でハッキリいいます。

「ここもよくある企業の一つ」

だったのです。

何をもってよくある企業というか?
それは、

「体面」

です。
あの広告は技術よりも何よりも「体面」に則った広告だったと理解したわけです。
簡単に言ってしまえば、

「自慢」

したかったのです。
本社のホームページにしてもそうです。
代表の経歴を詳細に載せている企業は良くみますが、
ジュニアである副代表の経歴まで載せている企業はそうそうありません。
典型的な親族経営企業での世襲準備と思われても仕方ありません。

有能な参謀がいれば、

「まだ時期が早いのでは・・・・・」

と意見したでしょう。
しかし、それができる方は恐らくいらっしゃらなかったと思います。
広告にしても、各代理店は様々な提案をしたはずです。
しかし、出来上がるのは「いつもの広告」だったのでしょう。

穿った見方と思われるかも知れません。
しかし、私は同グループのホームページを見て確信しました。
曰くそこでは、

「会社更生法は倒産ではありません・・・・・・」

うんぬんとようは倒産じゃないんだということを懸命に記載し、
ご丁寧に説明の図表まで記載してあります。

かなり厳しい言い方ですが、
お客様は、「会社更生法」だろうが「倒産」だろうがあまり違いはありません。
「何かが起こった」ことに間違いは無いのですから。

ここで経営者は一つの失敗を犯したと思います。
倒産では無い!!と声高に叫ぶ前に、

「お客様にはご心配をおかけして申し訳ございません。」

とまず謝る姿勢が必要だったはずです。
なぜそれができなかったのでしょうか?
その答えが、

「体面」

だと思うのです。
これまでの順調な経営を思えば現実が受け入れられないのだと思います。

「体面」

が邪魔をして。

ここで、なぜ申し立て者が「福井銀行」だったかを想像してみましょう。

前述の通り、申し立てにいたった大きな原因は10年にも及ぶ不正経理です。
簡単にいえば「粉飾決算」を恒常的に行っていたのでしょう。
当然粉飾ですから、いずれはニッチもサッチもいかなくなってしまいます。

それがこの10月末に起ってしまうことになったようです。
9月に銀行はこの事実を知ったと言うことですから、相当短期での決断です。
そのまま生きながらえさせるのであれば、つなぎ融資などで延命させる方法もあったはずですから。

ここから先は全くの個人の想像です。

ここに至っても、

「体面」

が邪魔をしたのではないかと想像しています。
同社は最後まで銀行には内情は説明するが表沙汰にせず融資を依頼していたと考えます。
その対応に銀行側が、

「切れた」

というところが本当のところではないかと思うのです。
10年間も銀行をだましておきながら、まだ

「体面」

を気にするのか!!と。

最後まで会社更生法などは経営者側は拒否していたのではないかと思います。
そこで、銀行側の決断は債権者として変わって申し立てること。
それがこの異例の申請の裏側なのでしょう。

「体面」

は時として大事なものを失ってしまいます。
それがなんなのか企業は常に考えていなければいけないことなのだと思うのです。
それが、

「信用」

であり、

「信頼」

であることを企業は決して忘れては行けないと思うのです。
感謝より先に体面や見栄や自己顕示欲が出てくる企業はいずれ滅びるのでしょう。
表面的に感謝を装ってみても、内面に潜むそれらはいずれ表に出てくるのでしょう。
それは企業に限ったことではなく、人にしても同じこと。

ただ、一企業の「会社更生法」を超えて、自分自身を見つめなおすニュースでもありました。

BBSは今でも私にとっては憧れのブランドです。
これからもずっと高い技術の誇れる製品を供給し続けてくれることを期待しています。

だからこそ、厳しいことも申し上げましたが今一度何がおかしかったのかを
見直していただきたいと思います。

「何も見直すことはない。」

とおっしゃることがあれば、ここに書いたことの全てが私の妄想であることを祈ります。
そうすれば、私一個人が間違っていたのであって、
日本の多くの、いや大多数の企業が何も間違っていないと言うことになりますから。

その方がまだ救われるのかも知れませんが。






Posted at 2012/10/31 23:15:00 | コメント(3) | トラックバック(0) | 雑記 | ニュース

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「久しぶりにブログなるものを更新してみました。 http://cvw.jp/b/955199/40108086/
何シテル?   07/18 03:31
kawausokunです。 車が大好きです。 特にラテンな中古車が大好きです。 いろんな国のいろんな車に乗って来ましたが 最後はラテンに戻ってしまい...

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