
前回で、車の寿命を伸ばすの説明したがその続きを語りたい。
①エンジン寿命はピストンリングのへタリ具合で分かる。
くるまの心臓部であるエンジンの寿命から考えてみよう。
エンジンの耐久性は案外高く、タクシーは40万キロくらいオーバーホ―ルなしで走るという。
もちろんこれは、タクシーのドライバーが上手、というワケではない。タクシーのエンジンはプロパン
を使うため、パワーが低く、各パーツの負担が少ないのだ。そのうえ、毎日乗るため、オイルが常に
回っており摩擦も少ない。またアメリカで走っている日本車も平気で20万キロは走る。これは
高速道路が主体のなので、トップギアで走る時間が長く、しかも、大半一定速度のクルージング
という使用状況。これまた、高負荷がかからない条件にあてはまるのだ。アメリカでは、年に
3万キロ程度走ることも珍しくないので、7年も走れば20万キロを超える。それでも結局は
エンジンも寿命を迎える。具体的にどこが最初にダメになるかというと、大半はピストンリング
かバルブ回り。詳しく説明しよう。
ピストンリングと言うのはイラストのようにピストンとシリンダーの隙間をふさぐ部品。
中には、シリンダーの中にそのままピストンが入っている人もいるようだが、
それでは、摩擦がが大きくなってしまい加熱するし耐久性もない。そこで、薄いリングを
3~5本ピストンに組み込みここで圧縮してがすを逃さないようにする。
要するにこいつがないとエンジンは回らないとという大切な部品なのだ。しっかりした
材質を使い、オイルも切らせないないように工夫してあるのはいうまでもない。ところが
長く使っていると、さすが高い材質で作られているピストンリングも摩擦するしシリンダーも
削られていく。こうなるとここから圧縮したガスが漏れたり(この場合は馬力が落ちる)、
オイルが燃焼室に入り込んだりし(こちらは、排気ガスに煙が混じる)、正常な爆発をしなくなる。
いわゆるオイルあがり。もうひとつの弱点はバルブ回り。ここもエンジンがかかっている間は
動き続けるため摩擦が進む。バルブもオイルが燃焼室に入らないような仕組みになっているものの
摩擦が進むとやはり圧縮比が下がったり、オイル漏れたりする。こちらは、オイル下がりといわれ
この状態になると煙りがモクモクでるからオーバーホ―ルが必要になる。
オーバーホ―ルはエンジンを下ろし、完全に分解。ピストンリングとバルブ、ベアリング、メタルに
いたるまで交換する大手術になるため、よほど価値のあるくるまでないかぎり行わない。したがって
普通はエンジン寿命=車の寿命とかんがえるべきだろ。外観からチェックするときは、エンジン
始動直後の排気ガスを見ること。寿命が近づくとだんだん漏れ出すが暖まるとエンジン内部が
膨張し消えてしまう。始動直後チェックし排気ガスにオイルが混じっているようなら、
寿命は近いと思っていい。
②ダメージ受ける前にクラッチディスクは早めに交換しろ。
エンジン、車体の次に重要なパーツがミッションとクラッチだろう。ミッションのオーバーホ―ル
は確実に10万円オーバーするし外車のAT車になると、30万を超えるケースも出てくる。
したがって車種によってはミッションの寿命=車の寿命ということも考えなくてはならない。
マニュアル車はミッションクラッチから構成されている。このうちクラッチは寿命短いため
交換は避けれない。どのくらいとかというと使い方によってさまざま。
減ると具体的にどうなるかというと、最も分かりやすくのがクラッチの滑り試すのは簡単
ギヤをロウに入れエンジンを4000回転くらい回してクラッチをスパッと離す。ここでキュッと
いえばOK.これに対してエンジンは回っているのだけど、車はあまり加速しないなら寿命。
この時点で交換すれば樹脂でできたクラッチデスクだけですみ5~10万ぐらいで大丈夫。
ところがそのまま使っていると、じきにクラッチ本体の金属にまでダメージがいき、倍近い
出費となってしまうから注意。また多くの車はクラッチが減るとオン オフでガツンという
ショックが発生するようになる。これはクラッチの寿命を教えるもので交換すれば
見事に消える。ミッション本体は、シンクロと言うパーツが減る。シンクロははギヤを
かえるときにミッション内部の回転数を合わせる役目をしており、ギヤより少々柔らかい
材質でできており、乱暴に扱ったりするとたちまち減ってしまう。ノ―マールミッションを使う
プロダクションカーレースなどでは、2000=3000きろでダメになることも珍しくない。
シンクロの動きが減ると顕著に現れるのが変速する時のギヤ鳴り、1速から2速にシフト
する時などにガリッと手ごたえを感じるようになればそろそろ乱暴な扱いは厳禁。
シンクロがダメになるとギヤを変えられなくなってしまうのだ。なかでも、スポーティな走りを楽しむと
負担の大きい2速や3速のシンクロが厳しい。
強化クラッチも純正に比べ減りは早い私の経験上。純正のクラッチは上手に使えば10万は持つと思います現にそういう人見たことあります。
色々抜粋して書きましたが、エンジン クラッチ 車体も長く乗ればやはり
人間と同じ寿命がきます。しかし乗り方次第では長持ちするということですネ