三栄書房から少し前に出たクルマ本・・・ズバリ「世界のRS」☆
・・・タイトルそのままに、古今東西の、世界中の「RS」と名のつくクルマを集めた一冊♪ クルマのグレードで特集を組んだ本なんて、珍しいし、面白いです(*^_^*)
そして、本を開くと、このようなイントロダクションが・・・
「まず始めに・・・『RS』が意味するところ。」
・・・モータージャーナリストの熊倉重春さんが、「RS」の意味について解説☆
□「Rally Sports」
ラリーモデル由来。フォードのエスコートRSやRS200、ミツビシランサー1600GSR(RSの変形活用)やランエボRS、スバルレガシィRS、シュコダオクタヴィア/ファビアRS。
□「Racing Sports」
レースモデル由来。フォードシエラRSコスワース、日産スカイラインRS・・・でも実際にグループAマシンとしてホモロゲーションを受けたのは後継車のR31 GTS-R。
□ルノーの「RS」
「Renault Sports」の略。メガーヌ/ルーテシア/トゥインゴRS。
□アウディの「RS」
ノーマルモデルから高性能に仕立てたアウディの「S」シリーズ。それに問答無用とばかりに暴力的な動力性能で調教し、頭に「R」を付け足し。スパルタンなスポーティムードより、とにかく「何でも一番!」的なケンカ腰の印象が強い。メルセデスやBMWに対する、一種の雄たけびが「R」。
□ホンダの「RS」
1974年発表の初代シビックRSは、「Road Sailing」の略。排ガス規制の中、当時の運輸相に遠慮してのネーミング。
□ポルシェの「RS」
「Racing Sports」の略。一方、「カレラ(CARRERA)」はスペイン語で「レース」の意味・・・すなわち、カレラRSは二重ネーミング状態。
一方、純レーシングカーの906~962CにはRSの称号はナシ。公道も走行可能な二刀流ではなく、サーキット専用ゆえか。
□「RS」を持たないメーカー達
BMW、メルセデス、フェラーリ、マセラティら、RSを持たないメーカー達。歩んできた歴史において、あるいは今あるクルマが到達した水準の高さにおいて、すでに「RSごとき」よりはるかなる高みに在るという自尊心なのか。
一方、アバルトやロータスは、製品のほぼすべてが実質的にレーシング・スポーツだから、ことさら「RS」の格式を与える対象がなかった。
世界中の、幾多のメーカーがそれぞれの「RS」を出していますが、それぞれ意味が違ってくるのですね(*^_^*)
・・・それら別々の「RS」の共通点を、記事の冒頭で解説しています。
「魔法の記号『RS』。車名の尻尾にこれが付いているだけで、シリーズ全体の最高性能仕様だとか最終兵器みたいな空気が漂う。」
「トップパフォーマーとして「RS」が存在すると、当然それに憧れるけど、予算など現実と折り合いを付けて、仕方ないからその次の仕様にして、将来せめてストライプとエアロぐらいは「RS」的みたいにとか、つまり全体の販売を牽引するイメージリーダーだったりする。」
そして、記事の締めは・・・
「やがて訪れる『EV-RS』の時代を待たなければならないかもしれない。」
・・・いつの時代も、「RS」ってスペシャルな存在であるのですね(*^_^*)
Posted at 2012/10/21 23:42:51 | |
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