【保険修理の裏側、暴露しちゃいます】
第1回
~ダイレクト保険会社って?~
「事故っちゃった!!どうしよう!!」
突然訪れる交通事故。誰でも慌ててしまいますよね。
事故で車が破損した場合、おそらくほとんどの人が保険会社に連絡しているのではないでしょうか。
保険会社は様々なサポート体制が整っており、万が一の時の心強い味方でもあります。だから事故当時は、
「すぐに対応してくれたし、車の修理の手配までしてくれて、助かった~」
と思う方も多いでしょう。
しかし!!
その後の保険会社の対応について、細かい所までご存知の方って意外に少ないんじゃないでしょうか??
実は保険会社の車の修理って、様々な問題があることが多いんです。
例えば、
「修理代金をなかなか出してくれない…」
「なんか修理が雑…」
「代車が安っぽくて使いづらい!!」
などなど。
なぜこんなことが起きてしまうのか!?
今日から3回に分けて、その理由を説明していきます。
車業界ならではの㊙話なんかもちょいちょい挟んでいきますので、刺激的なお話になるかも?(笑)
それでは早速、行ってみましょ~!
< 目次 >
◎ダイレクト保険会社の「経営の実態」とは?
・ダイレクト保険の欠点
① 事故が起きた時に保険の対象外になることも
② 弁護士の特約の中身が貧弱
③ レンタカー(代車)もとにかく安さ優先
◎ダイレクト保険会社の「経営の実態」とは?
お昼にテレビなんか見てますと、自動車保険のCMがたくさん流れてきますよね。
「自動車保険は〇〇ダイレクト!!」みたいなコピーが耳に残っている方も多いのではないでしょうか?
このようなテレビでよく見かける自動車保険のほとんどは「ダイレクト系保険」と呼ばれるもので、ネットや電話で簡単に申し込みができるという通販型の自動車保険です。
そんなダイレクト保険ですが、どこの会社にも共通する「経営方針」があります。
それは……
「とにかくコストダウン最優先」
そもそもダイレクト保険の最大のメリットは、保険料の安さにあります。
通販型にすることで保険会社は店舗家賃や人件費を抑えられるので、保険料を安くできます。
また契約者自身が直接保険を選ぶことができるため、契約者は不要なものを最大限省き、自分に合った保障だけを選ぶことで保険料をさらに安く抑えられます。
このようにダイレクト保険会社は徹底したコストダウンという経営方針の下、
① 通販型による固定費の削減
② 契約者に補償を選ばせる
によって、安くて魅力的な保険を提供しているわけです。
しかし「安さ」というダイレクト保険の最大のメリットは、
裏を返せば最大のデメリットでもあるのです。
一体どういうことか??
次にダイレクト保険の欠点について説明していきましょう。
欠点① 事故が起きた時に保険の対象外になることも
ダイレクト保険は自分で補償を選ぶため、ある程度保険プランに関する知識が必要になります。
よってあまり保険に詳しくないと、事故が起きた際に補償内容などで「え?補償の対象外なの!?」となっても全て自己責任となってしまいます。
気づいたときには、あとの祭り。これって結構怖いですね…。
欠点② 弁護士の特約の中身が十分でないことも
いわゆる「もらい事故」の場合、保険会社は示談交渉ができません。
これは、自分に責任のない事故の際に保険会社が示談交渉すると、弁護士法(第72条 非弁護士の法律事務の取扱い等の禁止)に抵触するからです。
よく、「10対0で相手が悪いのに、こっちの保険屋も全然動かない!!」となるのはこのためです。
よって「もらい事故」の場合、相手方との交渉は①自分自身で行うか、②弁護士に委任して行わなければなりません。
そして弁護士に委任する際の費用負担をカバーしてくれるのが、「弁護士特約」なのです。
しかし、コストダウンを最優先しているダイレクト保険では、弁護士特約の中身も必要最低限まで削っていますので通常の保険会社と比べて、弁護士が無料で対応してくれる範囲が狭いです。
欠点③ レンタカー(代車)も、とにかくコストカット
コストダウン最優先のダイレクト保険会社ですから、当然レンタカー(代車)もコストカットされています。
古くて、小さくて、汚れてて、車内がちょっと臭う……なんて車も少なくありません。カーナビやバックモニターなどの装備もついていないことが多いです。
もちろんすべてがそうだとは言い切れませんが、かなり高い確率でそういったレンタカーが手配されます。
1~2日だったら我慢できるかもしれませんが、これが数週間、数か月と長い期間続くような場合、かなりのストレスになります。
特にツラいのがご家族をお持ちの方。普段5~8人乗りのミニバンに乗っているのに、代車が軽自動車だった場合、最悪家族の誰かが乗れない…なんてことも。
ダイレクト保険のコストダウンのしわ寄せは、こういったところにも来ているわけです。
いかがでしょうか?
これが、テレビCMでよく見るダイレクト保険会社の欠点です。
魅力的な安さの裏には、こんなデメリットがあったワケです。
さて次回は「ダイレクト保険会社の修理の実情」と題しまして
業界のウラ話まで含めた、ディープな所までお話していきます。
ちょっぴり刺激的な回になること間違いなしです!(笑)
それでは、また明日~(^^)
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Posted at
2018/06/20 11:11:45