昨夜東京から帰ってきて今日は朝から用事で丸一日出掛けてました。
ハードな週末でさすがに疲れました。
というわけでMNGの旅、後編です。
名古屋で取り置きをお願いしたのと同じモデルですが、デジマートでチェックしたクロサワお茶の水店にはそれの「激杢」のキャッチコピーが記載されてたので見に行きました。
今回は杢目の美しさにこだわり抜いたんです。
激杢の商品はコチラ
写真で見るのとはまた違った良さもありました。
それ以外にもMurphy Labなどがズラリと並んでます。
店員さんがとても気持ちのいい方で、「せっかく三重からお越しいただいたんで、好きなだけじっくり弾いて下さい」と嬉しいお言葉!
なるべく万全の状態で試奏したかったので、はりきって家から歪みペダルのSuhr Eclipseを持ち込んでいきました。
Eclipseは製造中止っぽくて楽器屋さんには置いてないことがほとんどなので。
「アンプは今うちで一番いい音と評判のFender TwinReverbでどうでしょう?」と案内してくれましたが、お値段何と148万!
「値段は上がりますが買わなくても全然結構なのでMurphy Labもぜひ試してください」
いやぁ~、至れり尽くせり!
CustomShopとMurphy Labは塗装の種類とエイジド加工以外は部品や材も一緒とのことです。
でも価格は僕が狙ってる1959のStandardだとさらに15万以上高くなります。
3桁いっちゃうとさすがに予算オーバーなので買う気はありませんが、一応弾かせてもらいました。
じっくり試奏したけどどっちも素晴らしい音。
Murphy Labのが良い音ってわけでもなく、あとは好みの問題です。
当初、色はDirty Lemonで考えていたんですが、実際に現物を見るとIced Tea Burstに惹かれてしまいました。
で、Murphy Labも含めて5~6本試したかな。
う~ん、悩ましいと思ってたら店員さんが、「時間はたっぷりあるんでじっくり悩んでください」
マジで気持ちのいい店員さんです。
最終的に2本のCustomShop製で悩んだんですが、その2本は価格も全く同じ・色も同じでしたが音は若干違いました。
杢目がドンピシャの好みのやつは芯がしっかりしてて太目の音、もうひとつは良い意味でですが軽めで抜けの良い音。
レスポールっていうとやはり太目の音を求めてしまうので、悩んだ挙句杢目が好みドンピシャの方にほぼ決めました。
ただ、お茶の水にはもうひとつ同じクロサワ系列のGibsonに特化したG-CLUB TOKYOがあるんです。
そこはまだ見てなかったので、やっぱりそっちも見たいのが本音。
で、そのことを店員さんに伝えると、「じゃあこれを持って僕と一緒にG-CLUB TOKYOの方へ行きましょう!同時に比べないと細かいところが分からないので」
同じ系列店とは言え、そっちも見てきてもらって良いですよではなく、一緒に行きましょうってのが、普通なら面倒だしなかなか言えないですよね。
結局、電話で聞いてもらったら同じ色のIced Tea BurstはG-CLUB TOKYOには1本だけなので、このヴィンテージFenderアンプで弾いた方が良いですし僕が今から取ってきますって言ってくれました。
待っている間は他のギターでもなんでもお好きなやつを弾いて遊んでてください。
何と嬉しいお言葉♪
待ってる間は先週まで候補にしてたスラッシュモデルのNovember Burst(左)を弾いてみました。
右は一旦仮で決めたモデルです。
スラッシュモデルはネックが太目でピックアップもAlnico IIなので、ガッツがあるサウンドでしたね。
あとしっかり重い💦
ルックスはロックな感じで良い。
でも、これはこれで良いんですが、値段も倍以上違うので当たり前ですがCustomShopと比較するとさすがに全然違いました。
生音の鳴り、コードを弾いた時の分離感・解像度、弾きやすさ、あとボリューム絞った時の音がめちゃめちゃ良いです。
手元の操作で色んな音が作れてニュアンスが思い切り出せます。
そうこうしてる間にG-CLUB TOKYOの1959 Reissueが到着。
弾き比べた結果、もちろん良い個体でしたがルックス・音ともにお茶の水店の方が好みでした。
十分納得できたので購入を決めました。
汗だくになって運んできてくれたのに申し訳ないです💦
でも、「うちのギターの方を選んでくれたのでうれしいです」と言ってくれました。
この店員さんは年が僕の1コ下で、「お話聞く限り僕と趣味がかなり近いと思います」と言われましたが、好きなギタリストとか聴いてた音楽もほぼ一緒。
しかも僕もトムアンがメインですって言ってて、スマホを見せてくれましたが、トムアン2本持ち!PRSもあったし羨ましい!
実家に置いてあるのも含めて30本くらいギターを持ってるらしく、なかなかの病気ですねw
お会計を済ませて弦を新品に張り替えてもらっている間にランチでカレー食べてきました。
そのあと他のお店も見に行きました。
もし自分が買ったやつより気に入るのがあったらどうしようと思いながらも、一通り同じモデル・色のは見たり弾いたりしてきましたが、やっぱ自分が買ったやつが一番気に入ったのでホッとしました。
さんざん引っ張ってしまいましたが、この日のことをしっかり記録に残しておきたかったのでご勘弁を。
では、今回のMNGを紹介します。
Gibson Custom Shop 1959 Les Paul Standard Reissue VOS Iced Tea Burst
ギターはこの角度が好きです。
杢目がエロいですw
モデル名にあるVOSはVintage Original Specの略で、艶を抑えた塗装の仕上げ方法です。
グロスフィニッシュを施した後に、キズやサビといった加工が加えられているんですが、Murphy Labのエイジドのように塗装のクラック・剥がれとか打痕まではやってありません。
新品ですが錆びさせてあります。
この角度の杢目もお気に入り
トップの杢目にもこだわってコレを選びましたが、指板の色味もこの個体が一番黒くて決め手の一つでした。
他の個体は所々ですが、若干赤みが入ってたかな。
でも指板で言うなら買えないけどMurphy Labが一番真っ黒でカッコよかったです。
トグルスイッチの裏のカバーは金属プレートになります。
ケースも普通のレギュラーラインとは違うヴィンテージに近づけたやつらしいです。
もともとスラッシュモデルを買おうかなという事から始まったレスポールですが、実は一番きっかけになったのはこの動画なんです。
ため息が出るほどに素晴らしい音です。
やっぱりレスポールって言ったら1959STANDARDが一番有名だし最高だよな~って思いながらも、スラッシュモデルとはCustomShopの1959もMurphy Labも値段が違い過ぎて無理とあきらめてました。
でも先日の妻の後押しもあり、なんとか手に入れることが出来ました。
そういえば、東京行く前夜にギターバイヤー増田さんのYouTubeLive見てたら来月からGibson製品の値上げの話をされてました。
明日買うことを決めてた僕にはちょっと得した気分です。
それはさておきGibsonでもFenderでももっと高いのはいくらでもあるけど、今まで僕が買ってきたギターの中で一番高いし、こんなギターを買える程余裕がある訳でも無く身の丈に合っていないギターです。
でもそれを記念だしって許可してくれた妻には感謝しかないです。ありがとう!
そして気持ちよく接客してくれた店員さんもありがとうございます。
以前お茶の水でLowdenのアコギを衝動買いした時も、「全然買わなくてもいいから弾いてみて」と言われて購入に至りました。
どうも僕はその言葉に弱いようですw
そう言えば去年SeventySevenのセミアコを買ったのも渋谷ですがクロサワでした。
なんかクロサワは相性が合うんですよね。
店内の雰囲気とかディスプレイの仕方とか。
そうそう。今回買ったクロサワの3階で一番高いのは多分これでした。
左のセミアコ、税込み628万!
最初62万8千円と思ってましたよ。
さらに驚くのは右側のケース。
50年代のオリジナルでボロボロなんですが49万8千円!
ケースがですよ!
普通に良いギターが買えちゃう値段です。
うん、やはりヴィンテージの世界には絶対足を踏み込まないようにしようと心に誓いました。
というわけで、めちゃめちゃ長文のMNGの旅後編でした。
週末は時間が全くなくて自宅で音出しが出来なかったので、音出しのレビューはまた次の機会ということで。
何弾こうか迷いますね。何かこれぞレスポールって感じのいい曲ないですかね。