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日産 | NISSAN (日本)
公式ホームページ http://www.nissan.co.jp/
プロフィール
設立年月日
1933年(昭和8年)12月26日
社長名
カルロス ゴーン
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概要
日産はトヨタに次ぐ国内第2位の自動車メーカーだが、軽自動車を含めた台数ではホンダと2位争いを繰り広げている。経営危機に陥ったときにフランスのルノーから出資を仰いでおり、現在は外資系メーカーとなった。小型車のマーチから高級車のフーガ、SUVやミニバン、GT-Rを筆頭としたスポーツカーまでの幅広いモデルバリエーションを生産しており、乗用車に関してはフルラインメーカーとなる。日産自身が生産していない軽自動車についても、スズキや三菱からOEM供給を受けることで販売ラインナップの中に加えている。また創業期から主にスポーツカー作りで「技術の日産」と呼ばれていたが、現在はEV(電気自動車)やハイブリッド、直噴エンジン、クリーンディーゼルなど、次世代パワートレーンにも幅広く対応する。ホンダはもちろん、国内第1位のトヨタに比べても遜色のないメーカーだ。キャッチフレーズは「SHIFT_the way you move(クルマの可能性を、未来へ。)」
歴史
国内自動車産業のさきがけとなった快進社自動車工場を発端に、1933年12月に戸畑鋳物の社長である鮎川義介が「ダットサン」の製造に向けて自動車製造株式会社を設立。翌年に社名を現在の日産自動車株式会社に改称した。ダットサンはその後、国産大衆車の代名詞的な存在に育てられた。ダットサンは当初ダットソンという名で、改新社に出資した3人(田、青山、竹内=DAT)の息子(SON)の意味を持つが、ソンが「損」を連想するため、太陽のサン(SUN)に変更されている。
1952年12月に英国オースチン社と技術提携(1960年に提携終了)。1966年8月には経営難に陥ったプリンス自動車工業と合併(実質的には吸収)し、スカイラインやグロリアといった名車や中島飛行機出身の優秀な元航空技術者たちを戦列に加えた。ちなみにプリンス自動車の前身である東京電気自動車は、1947年~1950年に電気自動車の「たま」を生産しており、最新の電気自動車「リーフ」の発売にあわせて当時の姿のまま再現された。
高度経済成長期の1960年代には、プリンス合併後初の新型車「3代目・スカイライン(通称:ハコスカ)」やダットサン・フェアレディの後継として「フェアレディZ」を投入し、創業期からの「技術の日産」という呼び声を国内外で高めていく。スカイラインとフェアレディZは現在でも日産を象徴するモデルである。その一方、大衆車クラスでは840万通を超える一般公募から名付けられた「サニー」が人気を博し、一躍ベストセラーモデルへと成長。サニーは「トヨタ カローラ」とCS戦争(C=カローラ、S=サニー)ともいわれる、熾烈な販売競争を繰り広げながら、長きにわたって高度経済成長を牽引した。
1980年代後半のバブル景気時代には、3ナンバー高級車の「シーマ」や2ドアスペシャリティの「シルビア」が商業的な成功を収める。また同時期に日産が推進した「901運動(1990年代までに技術の世界一を目指す)」のもと技術開発に力を注ぎ、日産車のパフォーマンス性能はより引き上げられた。だがバブル崩壊後には、景気低迷に加えて商品戦略や販売戦略にも失敗が続き、1998年には約2兆円もの負債を抱えるほどに財務が悪化し、倒産寸前にまで追い込まれてしまう。
翌年の1999年、再建に向けてフランスのルノーと資本提携を結び、「ルノー・日産アライアンス」を結成してルノー傘下となる。そして当時のルノー副社長カルロス・ゴーンが新たな最高執行責任者(COO)に就任する。同年10月には「日産リバイバルプラン(NRP)」を掲げ、生産拠点や人員などの大規模なリストラを進めるとともに、車種ラインナップの整理や積極的な新車投入などによって、2002年2月に1年前倒しでリバイバルプランの完了を宣言した。
また2001年にスズキと、2003年に三菱自動車と軽自動車のOEM供給について合意し、軽自動車市場にも参入を果たしている。2007年にはスカイラインGT-Rの後継として「NISSAN GT-R」を復活させ、一大センセーションを巻き起こした。2009年に本社を横浜に移し、横浜市と共同でEV(電気自動車)のインフラ整備にも力を注いでいる。EVだけではなく、ハイブリッドや直噴エンジン、クリーンディーゼルといった次世代パワートレーンにも幅広く対応している。
技術
・ハイブリッドシステム(1モーター2クラッチ)
トヨタ式(シリーズ・パラレル方式)とは異なる、日産独自の1モーター2クラッチのフルハイブリッドシステム(パラレル式)。駆動と発電を1つのモーターで行い、エンジンとモーターをトルクコンバーターを介さずにトランスミッションに直接接続するため、効率性やレスポンス性に優れる。その反面より複雑で緻密な制御を必要とするが、高出力かつ素早い充放電が可能なリチウムイオンバッテリーと組み合わせることなどによって、他メーカーが二の足を踏んでいた理由でもある難問をクリアした。モーター走行時やエネルギー回生時には、クラッチでエンジンを切り離し、回転数をゼロにすることが可能である。2010年11月発売のフーガハイブリッドに初搭載。
・クリーンディーゼル
噴射圧力が1600気圧のピエゾインジェクターを持つコモンレール式・直噴ディーゼルエンジン「M9R」をルノーと共同開発。このエンジンをベースに高分散型のリーンNOxトラップ触媒や自己再生型のディーゼル・パーティキュレート・フィルターなどを採用し、排出ガスのポスト新長期規制に対応した。エクストレイル・クリーンディーゼルのMT車を2008年9月に、AT車を2010年7月にそれぞれ日本市場に投入している。
・電気自動車(EV)
EV専用車としてプラットフォームから新開発した「リーフ」を2010年12月に投入。薄型のラミネート構造セルを用いたリチウムイオンバッテリーを床下に格納し、5人乗車と実用に耐えるラゲッジスペース(330L)を実現した。最高速は140km/h、満充電での航続距離は200km(JC08モード)。またパソコンや携帯電話から充電状態の確認やエアコン操作などを可能にした次世代の情報通信システムも搭載する。日産本社がある横浜市と様々な形で連携し、EVの普及やインフラ整備を進めている。
販売網(ディーラー)
2007年から従来までのレッド/ブルーの色分けを中止し、新しいVI(ビジュアルアイデンティティ)のもと店舗統合を進めた。現在では、すべての店舗で日産の全モデルを扱うようになっている。日本全国のディーラー数は約2200店(2010年12月現在)。また電気自動車である「リーフ」の投入に合わせ、全店舗に200Vの普通充電ができる環境を整え、また約200店舗に30分で約80%までの充電を可能にする急速充電器を設置した。
モータースポーツ
古くは1936年から国内外で様々なレースに参戦してきた日産は、日本におけるモータースポーツの草分け的な存在でもある。日産モータースポーツを象徴するニスモ(NISMO=ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)の設立は1984年。
現在の主戦場はスーパーGT(2004年までは全日本GT選手権)で、これまでにスカイラインGT-R(2001年~2003年)、フェアレディZ(2004年~2007年)、NISSAN GT-R(2008年~)という日産が誇る歴代のハイパフォーマンスGTカーを送り込んでいる。2011年シーズンは、ニスモ、チームインパル、KONDO Racing、モーラの4チーム体制。これまでにチームタイトルを3回(2003年~2005年)、ドライバーズタイトルを3回(2003年~2004年、2008年)獲得。ニスモを代表するドライバー・本山哲は、ミハエル・クルム、リチャード・ライアン、ブノワ・トレルイエとパートナーを変えながら、3回のドライバーズタイトルすべてに貢献した。
ラリーでは、1979年~1983年にサファリラリーで4連覇を達成。2002年からはパリダカにもワークス参戦したが、王者パジェロの牙城を崩せないまま2005年を最後に撤退している。その他、ル・マンやニュルブルクリンク、デイトナといった24時間レースにも参戦。インディ・レーシング・リーグ(IRL)にインフィニティブランドでエンジンを供給したこともある(1997年~2002年)。
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