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越市長、「自殺練習」把握は7月
中日新聞 2012年8月4日
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大津市立皇子山中2年の男子生徒＝当時(13)＝が飛び降り自殺した事件に関して
越直美市長は3日の定例会見で、全校アンケートの資料は受け取ったが7月まで
詳しい内容を把握していなかったことを明らかにした。
越市長は「市教委から説明がない部分も、しっかりと見ておくべきだった」と自戒を込めて釈明した。

アンケートは学校が昨年10月、全校生徒に実施。
16人が「自殺の練習をさせられていた」と回答したが、市教委は7月まで公表しなかった。
男子生徒の両親が今年2月、市などを提訴した後、アンケート資料は訴状とともに越市長に
提出された。

同時に市教委職員が概要を説明したが、越市長は「事実確認できた項目しか説明がなく、
自殺の練習という項目は7月に入って知った。もっと詳しく聞くべきだった」と述べた。

教育委員会制度について、奥村展三文部科学副大臣に述べた「首長が関与できない今のままの
制度で良いのか」との発言の真意について、越市長は「制度上の問題なのか大津市教委特有の
問題なのか、まだ分からない」と説明を回避。
岡田隆彦教育委員長が報道陣の取材を拒否している点には「常勤じゃないので
十分な対応は難しいと思うが、委員長として説明責任は果たすべきだ」と指摘した。

市長就任直後の今年2月、いったん辞職した沢村憲次教育長を再び任命した責任には
「いじめの調査不十分に気づかなかった。知っていれば判断は変わったかもしれない」と話した。
沢村教育長が言及する男子生徒の家庭の事情には、「説明が二転三転しており、市教委を
信じられない」と批判。
市が設置を急ぐ外部委員会では調査対象としない考えを示した。
(滝田健司)
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「大津市の市長に就任してから、大津市立皇子山中学校
生徒の自殺に関しても全く関心がありませんでした。
今でもキャリアに汚点が着かないように徹する事と真相解明へ
漕ぎ着けられたのは、私のお陰という手柄の事しか頭にありません。」

越市長の本心が垣間見えたような会見です。