
7月21日に通販限定で発売された
「
HGUCギラ・ドーガ(フロンタル専用機)」を
作ってみました~。
このギラ・ドーガは3月に発売されたPS3ゲームソフト
「
ガンダムUC」に登場するMSで、フル・フロンタルが
シナンジュを手に入れる前に乗っていた機体です。
「
HGUCデルタガンダム」等と同じく
「ガンダムUC-MSV」枠でHGUC化されました。
このキットは2008年に発売された「
HGUCギラ・ドーガ(レズン専用機)」の
カラーバリエーションモデルで、フロンタルのパーソナルカラーである
シャアピンクへと成型色を変更し、一部新規パーツを追加したものです。
HGUCで発売された逆襲のシャアのMSは全て高い完成度で評判も良く、
成型色変更モデルであるこのキットでもそれは変わりありません。
ベースとなった「HGUCギラ・ドーガ」は緑の一般機と青いレズン専用機があり、
頭部アンテナの有無の他、左のハンドパーツとライフルの種類等が異なっています。
このフロンタル専用機はレズン専用機ベースではありますが、
密かに一般機用のパーツも全て付属しており、更にギラ・ズールのランナーも1枚付属し、
新規パーツとあわせてちょっとだけ豪華な内容となっています。
その分ギラ・ドーガより¥300価格アップしておりますが。
キットの概要を軽く説明したところで、いつものレビューに行きたいと思います。
↓パッケージと組立説明書です。

ボックスアートは同時発売の「
HGUCジムⅢデザートカラー」と
同じような感じになっています。
組立説明書は通常のレズン専用機のものが入っており、
新規パーツ用に両面印刷のガイドが1枚追加されています。
↓多色成形のAランナーです。

外装はフロンタルカラーのピンクとレッドに変更されています。
動力パイプもイエローに変更されていますが、
ビームソードアックスのビーム刃は通常版のものと同色のままです。
緑の一般機には付属しないビームソード刃も付属しています。
↓腕や脚等の外装系のBランナーです。

このランナーはシャアピンクへと成型色を変更しています。
一般機とレズン専用機でパーツに違いは無く、フロンタル機も同じになります。
シールドの再興ネオ・ジオンマークはモールド処理されていますので、
袖付きマークはホイルシールで対応する事になります。
↓ボディやスカート等の外装系Cランナーです。

こちらは濃い目のレッドに成型色変更されています。
このランナーもパーツ構成は基本的に同じです。
↓武器や関節等のDランナーです。

このランナーは一般機とレズン専用機ではガンメタリック成形でしたが、
フロンタル機では赤みのあるダークグレーになっています。
一般機は左のハンドパーツがサーベル持ち手のみで
レズン専用機が平手のみになっていますが、
フロンタル機では両方共付属しています。
その為同じスイッチ内にある各々のビームマシンガンも
結果的に両方付属する事になり、フロンタル機専用ビームマシンガンと合わせて
ビームマシンガンが3丁も付属する事になっています。
通常版のビームマシンガンをカットすると
左のハンドパーツが無くなってしまう為の措置でしょうね。
↓ギラ・ズールから移植されたFランナーです。

フロンタル機ではビームマシンガンとシュツルムファウストを付属させる為に
ギラ・ズールの武器ランナーが入っていますが、
スイッチで分離できる部分が小さかった為、ハンドグレネードやビームホーク等の
フロンタル機では使用しない武器類も入っています。
全部合わせると、ちょっとした武器セット状態になりますね。
↓完全新規パーツとなるGランナーです。

このランナーはスイッチで上下に分かれていて、
上半分が腕部エングレービングのパーツになっています。
下半分はフロンタル専用機用のビームマシンガンのスコープ部と
シュツルムファウスト用腰部アタッチメントパーツが入っています。
タグには「フロンタル専用機」ではなく「ユニコーンVer.」とあるので、
もしかしたら今後緑のジオンカラーになった「袖付きギラ・ドーガ」が
発売されるかもしれませんね。
期待したいところですね。
↓2枚組ABS製Eランナーとポリキャップ、ホイルシールです。

関節部等に使われるABS製Eランナーも、通常版のガンメタリックカラーから
Dランナーと同じ色に成型色が変更されています。
ポリキャップは通常版と特に違いはありません。
ホイルシールはフロンタル専用のもので、モノアイと武器のセンサー用のピンクの他、
袖付きマークと腕部エングレービング用があります。
ではさくっと組み立ててみます。
HGUC逆襲のシャアシリーズは細かいところまでパーツで色分けがされていますが、
基本的なパーツ構成がうまく考えられている事もあって、
とても作りやすくなっています。
まずはエングレービングのシールを貼っていない状態での全身画像です。

まさかシャア専用カラーのギラ・ドーガが発売される日が来るとは、
当時は考えられませんでしたね。
エングレービングのシールを貼って完成させます。

袖付き仕様のギラ・ドーガは原作版でもアニメ版でも
エングレービングが腕部袖口にしか無い為、
エングレービングが付いても元のギラ・ドーガとイメージはそう変わらないですね。
それよりもカラーの違いの方が目立ちます。
武装を外した素体状態で、全身の画像を載せてみます。

ギラ・ドーガはザクの流れを汲む量産型MSではありますが、
結構な重武装なんですよね。
なので武装類を外してやると、結構スマートで印象がガラっと変わりますよね。
通常のギラ・ドーガでも重武装なので、更に武装が増えたフロンタル機の
フル装備状態は、もはや重MSという感じになってしまいます。
各部のアップを適当に。

腰部オプションラッチは、通常版のビームソードアックス用と、
ギラ・ズールと同型の、シュツルムファウスト取り付け用を
どちらか選んで装着する事になります。
アタッチメントは奥までしっかりと差し込まないとポロリしやすくなっています。
↓フロンタル機専用仕様のビームマシンガンです。

基本的にはギラ・ズール一般機のものと同じで、
グレネードランチャーが銃身下部に装着されるのも同じです。
フロンタル機で追加されたスコープ部は、取り付け用の接続部が無い為、
ガンプラでは珍しい接着剤による接着取り付けとなります。
UCHGは別として、最近接着パーツが密かに増えてる気がするのは気のせい?
↓シールドです。

シールドは基本的にギラ・ドーガ通常版と同じで、
袖付きマークだけ新規シール対応になっています。
裏面の4本のシュツルムファウストがポロリしやすい点も変わっていません。
↓ビームソードアックスです。

レズン専用機と同様に、ビームソード、ビームアックス、ビームピックの3形態を
再現できます。
ビームソードのビーム刃は一般機には付属していません。
HGUCギラ・ドーガの一般機とレズン専用機と3体並べてみます。

もしも逆襲のシャアでシャアがギラ・ドーガで出撃したら、
こんな感じで並んだりしたのかもしれませんね。
このキットには「HGUCギラ・ドーガ」の一般機とレズン専用機の
両方のパーツが全て付属しています。
その為エングレービングの無い「赤い一般機」と「赤い指揮官機」にもできます。
せっかくなので、ちょっと載せてみますね。
↓赤い一般機仕様。
↓赤い指揮官機仕様。

赤い指揮官機仕様はまさにシャア専用ですね♪

フロンタル専用機の新規パーツとして
腰部にギラ・ズール用シュツルムファウストを取り付ける
アタッチメントが付属していますが、フロンタル機では
使用しない事になっているはずのハンドグレネードや
ビームホーク用のアタッチメントを左右にそのまま
取り付ける事ができるようになっています。
それを利用すると、こんな感じで武装が増えます。
このキットのオプション一覧画像です。
左が説明書で「使用しない」と書かれているものを除いたもので、
中央がキットに付属している全オプションを並べたものです。

全部合わせると、ビームマシンガン×3、ビームソードアックス×1、ビームホーク×1、
グレネードランチャー×1、小型グレネードランチャー×4、シュツルムファウスト×4、
大型シュツルムファウスト×1、ハンドグレネード×2。
ホントに武器セット状態ですね。
ビームマシンガンの予備マガジン(3個×2)は取り付ける場所が無く、
機体に固定する事ができません。
ハンドパーツは右の銃持ち手が2つ、左右の武器持ち手が1つずつ付属しますが、
手甲は銃持ち手専用1個と左右共通2個の3つしか付属しません。
またギラ・ズール用ランナーに入っている銃持ち手に
ギラ・ドーガの銃持ち手用の手甲を付けると内側の寸法が若干違うせいか
手甲が完全に固定できず、すぐポロリしてしまいます。
ギラ・ドーガ用銃持ち手でビームマシンガン3種と大型シュツルムファウスト全て
持つ事ができます。
ギラ・ズール用ビームホークはビーム刃が付属していませんが、
ギラ・ドーガ用のビーム刃は3種類全てうまく取り付けられません。
ソード部は一般的な1/144用ビームサーベル刃がそのまま使用できますが、
ビームホーク部は恐らくギラ・ズール用のものしかダメっぽいですね。
という感じで、「
HGUC ギラ・ドーガ(フル・フロンタル専用機)」でした~。
ちょっと価格アップしてはいるものの、久しぶりに武装が豪華な量産機キットになって
作っていて何だか妙に楽しかったです。
ギラ・ドーガのキット自体がよくできていて作りやすくて楽しい事もありますし、
シャアピンクの成型色もいい感じの色合いになっています。
また武装や関節部のグレーも赤みがあって焦げ茶に近いいい色合いで、
ギラ・ドーガが好きな人には結構良いキットだと思いますよ。
ただ前述の通り元のギラ・ドーガの数少ない欠点である
ハンドパーツの少なさやシールドシュツルムファウストの固定力の無さ等は
そのままになっているので、その辺りちょっと何とかしてあげると良いかもしれません。
ハンドパーツ不足は丁度今週発売されたバンダイ公式改造パーツの
MSハンド(ジオン系)を使いたくなってしまいますが、
実はハンドパーツのデザインが全然違っていて、とても使えるものではありません。

なんでジオン系なのに指が角指なのでしょうね。
普通にキット付属のものやシステムウェポン付属のものと
同じようなもので良かったのに…。
左の銃持ち手があるから、ビームマシンガンを左右に2丁拳銃みたいに持たせられると
ちょっと期待してたのですが…。
さて、せっかくこうやって「ガンダムUC-MSV」枠からガンプラが出ているので、
シナンジュ・スタインやガンダムデルタカイ、EWACジェガン等へも
HGUC化を実現していって欲しいなって思います。
もちろんOVA本編に出てきたジェガンA2型や宇宙用ベースジャバー等も
これからどんどんラインナップされていってくれると信じて待ちたいところですね。
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