さてさて、遅くなりましたが、先日のプチ旅行の話しの続きです。
旅行の醍醐味って皆さんどんなものだと思います?
自分は、ガイドブックにも載っていないお食事どころでご飯を頂くことです。( ^ー^)
今回紹介するお話は、本当に人生最大のピンチといっても過言で無いほどの危険な体験でした(*^o^*)
黒様と昼飯は何にするか話をしていたところ、ふと横ぎったそば屋に目を奪われました。
川岸の近くに、古風な瓦屋根の一見高級そうな店構えで、南蛮渡来じゃないかと思うほど、大きく立派な壷が店の前に整然と並べられています。
小さな石段を降りて、店の門をくぐると木造の扉があります。
その扉の上には、張り紙がしてあり
・・料理1000円からあります・・・。
店構えとのギャップに驚きながらも、扉を開け中に入ると・・。
真っ赤な絨毯があがりかまちに敷いてあり、高級そうに思えたのですが、視界に入ってきたのは、明らかに民家である・・っという景色。
普通の家なのに、あんなに豪華絢爛な店構え・・・。
そして中には、先ほどの南蛮渡来の壷が卒然と並べられ、いかにも、怪しい占いの館の風貌を呈していたのです。
朝から運転し疲れていたのもあり、食欲に負け座敷に座ると、家の奥から、もとい店の奥から店主らしき人物はひょうひょうと現われました。
少し頑固そうで、あまり接客に慣れていないのか、笑顔すら浮かべずに
「いらっしゃい・・・メニューはこれね・・・」
あまりにぶっきらぼう。こんな昼時にも関わらず、広い民家の中には、自分と黒様の二人だけ・・。
失敗したとお互い顔を見合わせるのですが、出されたメニューをしぶしぶ広げ眺めてみます。
メニューの中身に目を通して絶句(´ヘ`;)
手作り感を漂わす紙面からは、何々御膳という言葉が書き示されているだけで、どんな料理が出てくるのか全く想像できないばかりか、そこには値段すら書いていない・・・・。
あまりに危険すぎるこの状況。
まったく客が入っていないのは、この店主のキャラクターだけではなく、もの凄く高額な請求をされるからでは!?(゚Д゚)
ぼったくりか!?
という疑問ももちながらも、チラリと横目で店主の顔を盗み見ると、
やはり何の表情も浮かべずに、こちらの手元を凝視しているだけ・・。
自分が空気を伺っているのを察したのか、店主は鋭い眼光で僕を凝視!!
(;´Д`)はうっ!!!
急いで目をそらすも、視線をビリビリと感じます。
この空気を終わらすために、黒様が注文をします。
「えーっと・・じゃあ・・鴨そば御膳を・・・」
「じゃあ、僕も同じ鴨で(*^o^*)」
最上級の笑顔で注文を読み上げます。
店主の表情にも笑みが浮かぶかと思った瞬間!
「鴨は、冬じゃないと飛んで来ないぞ・・・・」
(やべ~(;´Д`)怒らした!!・・・。つうか裏の川で捕まえるのかよぉ・・・・)
心の中で叫びました!!
この声は店主には届くはずも無く、目を見ないまま、慌てて別の注文をします。
「てんぷらとおろしとろろ御膳で・・・」
消え入りそうな声で二人はなんとか注文を終え一息つきます。
注文を聞いた店主は何事も無かったかのように、店の置くに姿を消します。
~10分経過~
突如お茶を持った店主がまたこちらに戻ってきました。
お盆に載せられたお茶は3つ・・・。
黒様と・・僕の分?・・・っと?
二人の目の前に置かれたお茶は二つ。
そのまま店主は振り返り、仏壇にお茶を一つ供える・・。
(えっ・・・。もう一つは仏様・・。)
一応お店のようですが、民家なので仏壇もあります。
もしかして自分達は、何年か振りに来た客なのではと・・
顔が青ざめます・・。
~それから、30分経過~
やっとそばが運ばれてきました。
本格的な手打ちそばであることは間違いないのですが、
てんぷらなども、裏の山からとってきた山菜なのではっと思うほどに待たされました。
メニューに値段が書いてなかった事で、二人の頭の中には、5000円程度ではないかという妄想で精神がどうにかなりそうでした。
そばはこしもあり、とても美味しいはずなのですが、値段のことを考えると、味もわかりません・・・。
値段の事で頭が一杯な状態だったので、あっという間に食べ終わり、いざ会計をしようと、店主を呼びます。
「お会計お願いします。」
ん?
まったく返事がありません。
5000円がまた頭をよぎります・・・。
「すみません・・・」
薄暗い店の奥に目をやると、新聞を読みながら一服している店主のすがた・・・。
こちらの声が届いたのか、ゆっくりと新聞をたたむと、のしのしとこちらに向ってきます。
そして開口一番に・・
「3600円」
(゜д゜)ゲゲ!
やっぱり高い!!!!!!
ありえない値段設定に、一瞬意識が遠のきました・・・。
「えっ、一人3600円ですか?」
恐る恐る聞き直します。まあ覚悟はしていたのですが、尋常な値段ではありません。
「一人1800円」
その差額に安心し、そそくさと1800円を払うと、店を後にしました。
なんとかその程度の出費ですんだので、一安心しましたが、後々考えて見ると、それでも高い・・・。
勝手に妄想した挙句に、損をしてしまい落ち込みましたが、命は無事だったので良しとします。
今後はこんな危険な目に合わないように、直感だけで店を選ぶのには自主規制をしていきたいと思います。
皆さんも埼玉に行く機会があれば、是非お立ち寄りください(*^o^*)
↑無責任発言