車屋さんからSOS パジェロのドアミラー
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
セルシオではないが、下に示すように、大いに関係するので、ここに書かせてもらうことにする。この三菱パジェロのドアミラーが左右とも閉じないという。1994式と来年で新車登録から30年という古いパジェロだが、ディスコン部品も多く、直せるだろうかと相談があった。
2
フロントサイドはこうで、私のセルシオより4年古いが、外装も内装も綺麗で、まだ4万キロしか走っていないという。
3
ドアミラースイッチの1ピンと2ピンが開閉のためのトリガー信号で、この2つは、次の4の回路図の電動格納式ドアミラーコントロールユニットの2ピンと1ピンに送られている。
4
信号を辿ると、この回路図の1ピンも2ピンにも開閉信号は来ているのに、6ピンも7ピンも電圧変化はなく、ミラー開閉モーターが駆動されないことが分かった。
5
電動格納式ドアミラーコントロールユニットはダッシュボード下にあり、それを引張り出してみた。
6
中身の基板はこれで、タイマー部分はIC2で構成されているが、このICにトリガー信号は入っているが、出力が得られないことが分かった。IC2の電源端子は16ピンであるが、このラインの波形をオシロスコープで見ると、次の7のように、約2Vの三角波が直流5Vに重畳していた。
7
これは、6の写真の左上に黒い点のように写っている、5V用三端子レギュレーターの出力ラインであり、IC2の16ピンはここから電源供給を受けていることが分かった。2Vものリップルがあっては、IC2はまともに機能はしない。
この波形は典型的な3端子レギュレーターの発振波形である。C2を外して調べてみたら、基板も足回りも濡れていて、半田鏝を当てたときに、強烈な第4級アンモニウム塩の臭いがした。
8
C2にはルビコンのG1Aと言う種類の100uF/10Vのものが使われていた。また-55〜105℃と表記されていて、間違いなく、UCF20/21セルシオまで使われた悪名高き、第4級アンモニウム塩が電解液に使われた電解コンデンサーであることが判明した。この電解液は使用低温域を拡大し、かつESRも下げたいという目的で導入されたが、液漏れという大きな問題を抱えることになった。
9
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク