手組みでタイヤ交換(28,693Km)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
前回の交換から、約2年で6,000Km走行です。
6,000Kmのうち約7~8割は、奥様とのタンデムツーリングなので、やはり真ん中がしっかり減ってしまいました。
元々装着していたタイヤは「DUNLOP (ダンロップ)QUALIFIER2(クオリファイヤー2)」というスポーツタイヤでした。なので早めに減ってしまう事は覚悟していました。
でも今回交換するきっかけになったのはパンクです。
ある日ふと見るとタイヤがぺったんこ。何か刺さっているか調べるも何も刺さっていないし、刺さった形跡もない。エアバルブも亀裂などもない。エアを入れてみると、30分で50kPa減るくらい。
石鹸水とかで調べても良かったのですが、どうせタイヤも寿命だし変えてしまえ!!というノリで交換する事にしました。
今回選んだタイヤは「DUNLOP(ダンロップ) SPORTMAX ROADSMART Ⅲ S(スポーツマックス ロードマスター 3 S)」という、ツーリングタイヤです。
※詳細はパーツレビューで。。。
タンデムツーリングにはもってこいのタイヤのようです。
2
それでは作業に入ります。
まずはメンテナンススタンドでリアタイヤを上げます。
うちのメンテナンススタンドは20cmくらい上がってしまうため、写真のようにジャッキをタイヤの下に潜りこませ、作業性を良くしてみました。
前回はこのひと手間を行わなかったために無理な作業となり、ホイールを傷つけてしまいました。
今回は反省を生かしこのジャッキを脱着時に使用してみたところ、とても作業が楽チンで安全に行うことができました。
3
車体右側の後輪のアクスルシャフトのナットを、アストロプロダクツの「AP 1/2DR スピンナーハンドル 440mm」に36mmのボックスを装着して外します。
前回作業した時は、チェーンのアジャスタを緩めておき、さらにブレーキキャリパーとブレーキパッドを外してからリアタイヤの取り外しをしましたが、サービスマニュアルを読み直すとその作業は不要のようでしたので、今回はいきなりアクスルシャフトを緩めて作業しました。
4
ナット、平ワッシャー、チェーンアジャスターの金具を取り外し、アクスルシャフトをプラハンマーで叩いてやります。
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グリグリしながら、アクスルシャフトを抜き取ります。
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ホイールを前方へずらして、チェーンをスプロケットから外してやります。
フレーム側に傷が付かないように、念のため養生テープを貼っておきました。
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チェーンが外せたら、ブレーキキャリパーと一緒にリアホイールを後方側へずらし、キャリパーをホイールと干渉しないように避けてホイールを抜き取ります。
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上手い事、取り外すことができました。
せっかく邪魔なものが無くなったので、あとで内部を奇麗にしてあげました。
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バルブコアを取り外します。
今回はパンクしてタイヤにエアが入っていなかったので、本当はこの作業は不要でしたが、念のため取り外しておきました。
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続いてビードを落とします。
前回はタイヤレバー2本でタイヤをつぶしておき、2本の間に逆向きでレバーを入れて2本と逆方向へレバーを動かしタイヤの端っこを押し下げる様にしてビードを落としましたが、ホイールの内部に傷をつけてしまったので、今回はストレート製のビードブレーカーを購入して作業してみましたが、かんたんにビードを落とす事ができましたので、買ってよかったです。
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続いては、古いタイヤの取り外しです。
ホイールに傷を付けないように、リムガードを取り付け、ビードワックスをふんだんに塗り付けタイヤレバー2~3本で順番にめくっていきます。
タイヤレバーと反対側のビードが上がっていると作業しにくいので、ひざなどでしっかりとビードを落としながら作業します。
ビードワックスは水性で乾いてしまうので、これでもかというくらい塗って作業すると良いそうです。
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タイヤレバーを使って半分近くまでめくってやれば、あとは手で簡単に抜き取れます。
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次は完全にタイヤを取り除きます。
この時もタイヤとホイールが接する部分に、しっかりとビードワックスを塗りまくり、写真のようにタイヤレバーを入れてタイヤを押し下げます。
タイヤレバーの横あたりのタイヤをプラハマーなどで軽く叩くと自然とタイヤが外れていきました。
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これで完全にタイヤを外すことができました。
ここまでの作業でおよそ30分。順調です。
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エアバルブは再利用しないので、ニッパーで切って取り外しました。
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新しいエアバルブを取り付けます。
今回はガソリンスタンドなどでエアを入れやすくするために、L型タイプの「キタコ(KITACO) アルミエアーバルブ T2:ブルー」を装着してみました。
金属製なので、取り付けはナットで裏側から締め付けてあげました。
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さて新しいタイヤの取り付けです。
この時もビードワックスをたっぷりとタイヤとホイールに塗ってあげて作業します。
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進行方向に気を付けて、ホイールの上にタイヤを載せたら体重をかけてやるとヌルヌルっと入っていきます。
最後の方だけうまく入らなかったので、タイヤレバーで補助してあげたら、簡単に入りました。
ここでタイヤの軽点マーク(黄色の〇)をエアバルブの場所に合わせておき、反対側のビードを入れ込んでいきます。
で・・・ここからの作業がとにかく大変でした。
最初の半分くらいまでは、手で押し込んでやればビードは入っていきますが、その後タイヤレバー3本を駆使して、順番にビードを入れていきますが、タイヤレバーを使っていない側のビードが外れてきてしまいます。
一生懸命タイヤレバーの反対側を足でビードをつぶして作業しても、なかなかうまく入ってくれません。
リムガードも邪魔をしてきます(-_-;)
タイヤレバーでビードを入れ込むも、タイヤレバーがリムガードで滑ってしまい、先へ進めないのです。
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何か良い手はないか?と調べたところ、「タイヤビードダウンキーパー」というものがありました。
これを使うと、一度入れ込んだビードが戻ってこなくなるので、他の作業に手中できる様になります。
一旦作業を中断して、片道30分以上かけて在庫のあるお店に買いに走りました。
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「タイヤビードダウンキーパー」を使用すると、この様にビードを下げたままの状態で保ってくれます。
しかし、そう簡単には行かないもので、やはり作業を進めていくと、タイヤレバーがリムガードで滑ってしまい、先へ進めなくなってしまいます。
こうなったらやけくそです(笑)
リムガードを外し、直接ホイールにタイヤレバーを掛けて作業したら、あっという間に作業完了してしまいました!!
傷もほとんどつかなかったので、今度からはリムガードなしで作業しようかなー。
ここまで来たら、エアーを入れてビードを上げます。
この時の「パンッ!パンッ!」とビードが上がる音を2回聞くと、ここまで頑張った甲斐があったなとつくずく思います。
ビードが上がったら、エアを290kPaに合わせておきます。
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ここでタイヤの洗浄をします。
タイヤは新品だと滑りますが、これはタイヤ製造時の「離型剤」が残っているため滑ると聞きました。
洗剤で洗い流してやると、滑らなくなると聞いたので必ず新品タイヤはこの様に洗う様にしています。
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次はバランス調整です。
この方法は静的バランス(スタティックバランス)という方法でバランスを取ります。
元々装着されていたバランスウェイトを取り外し、バランサーにセットしたら軽くタイヤを回してあげます。
回転が止まったタイヤの一番頂点にテープで印をつけておきます。
もう一度軽く回して頂点が同じ位置になったら、その場所が一番軽いので、バランスウェイトを仮にテープで付けておきます。まずは10gのオモリを付けました。
オモリを付けた場所を真横あたりにして手を離すと、オモリが足らないとまた頂点に行くのでオモリを追加します。また真横にオモリの部分を持っていき、手を放しても動かなくなったら、何回か軽く回してやり、止まる位置が都度違う様になればバランスが取れた証拠になりますので、バランスウェイトを本貼り付けして完了です。
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結局、10g+10g+5g+5g=30gでした。
10gを3枚でも良かったのですが、在庫がコレしかなかったのでお許しを。
シリコンオフでしっかり脱脂して、両面テープでしっかりと貼り付けます。
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ホイールの装着です。
外した時と逆の手順で、まずはジャッキの上にタイヤを置いてある程度高さを合わせておきます。
ホイールを一番奥まで押し込みつつ、ブレーキキャリパをガイドに装着しながらディクスに挟み込みつつ、チェーンをスプロケに掛けてあげます。
ジャッキで高さを微調整し、万能グリスをグリスを塗り直したアクスルシャフトを差し込んでいきます。
チェーンアジャスタの金具やワッシャーなど、順序や方向を間違えずに入れてナットで固定します。
この時チェーンが緩まないように、ウエスなどをスプロケとチェーンの間に噛ませて作業すると良いようです。
ナットの締め付けトルクは「100N・m」です。トルクレンチでトルク管理してあげます。
タイヤを手で回して、動きがおかしくないか?ぶれて回っていないか?などチェックして終了!!
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以上でタイヤ交換は完了です。
今回2回目の挑戦ですが、まだまだ上手くいきません。実作業時間は3時間くらい。
でもだいぶ要領がつかめてきたので、次回はきっと1時間以内でサクッと終わる事でしょう!!
この後、近所を10Kmほど流してきましたが特に問題はありませんでした。
乗り心地も特に気になるところはなく、コーナーの倒し込みも素直で扱いやすそうです(まだ慣らしですが・・・)
タンデムツーリングでの乗り心地、コーナーの特性、ライフが気になるところですね。
1万Kmは頑張ってもらいたいところですね。
お疲れさまでした!!
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