メタポンにムチを入れる? フェールセーフ対策とその応用
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さて、前回の整備では「恐怖のメタポン」と題しましたが正しくは「ECU指示で最小吐出量だとオイルが出てこないメタポンをどうするか」です(^^ゞ やってみたところ、オイルは出たもののECUがフェールセーフに陥りますorz エンジンは2000rpm以上吹け上がらず、ターボもインターセプトでカット状態。(((( ;゚д゚))))アワワワワ
それで、メタポンのポジションセンサーの電圧を調べながら走ってみると、ちょうど10分後にメタポンのチェックかキャリブレーションが起こります。何て無い走行時にセンサー電圧は当初1.1Vだったのが、MAXまで振り切った後、1.8Vで安定。その後フェールセーフに陥ってしまいます。
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原因は簡単です。メタポンの吐出量最低位置だとオイルが出ないので、中ぐらいの吐出量にするためにシムを噛ましました。つまり、ECUが最小位置だ!と思っていても実際は中ぐらいの吐出量位置です。
その後メタポンのチェックが入るのですが、吐出量コントロールのモーターが最大位置に来ても、実際にはずれているので最大位置に来ていないと判断。ECUはメタポンのコントロール系が固着しているとしてフェールセーフに陥るのです。
写真はECUで、メタポンポジションセンサー電圧がくる場所です。ここに電圧計を突っ込んで走ってみればOKです。
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具体的にはメタポンのポジションセンサーは1.1V~4.2Vまで振らなくてはいけません。だけども私のメタポン魔改造(爆)では、1.1~2.8Vまでしか振っていないことが判明しました。
じゃぁどうしようと言うことで、色々検討した結果、1.1Vの電圧でそれ以上は1.5倍してやれば、ポジションセンサーが2.8Vの時点で4.2V出るんでないかい?ということ。
電圧補正ならオペアンプという部品で何とかなりそうですが、1.1V以下の電圧では1.5倍という係数は掛けてはいけません。そこで使ったのがこの写真。黒いゲジゲジは見た目はシンプルですがワンチップマイコンです(*´Д`)ハァハァ
このマイコン。なかなか優れもので、この中にフラッシュメモリ、RISCマイコン、ADコンバータなどが納められています。これを使えば、メタポンのポジションセンサーの電圧をADコンバータで取り込み、補正後、ECUに渡すことが出来ます。
かっこよく言い換えればメタポン用のサブコンです。これは回路は一晩で出来上がり、プログラムは1日で出来ました(∩´∀`)∩ワーイ ドキドキで走らせてみましたが、フェールセーフにも引っかからず。成功です!
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で、このままでは数時間で動かなくなるのできちんと基板に組みます。こんな感じで組み上げて、
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ケースに入れて一丁上がり( ̄ー ̄)ニヤリ これでメタポンはオイルは出るし、フェールセーフは出なくなりました。
だけど、どうもシムを入れてオフセットしすぎたせいか、オイル吐出量がどうも多い感じです。先日1200kmほど走って見ましたが、オイルが1.2リットルほど消費されています。少し多いですね。。。。
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ってことで、こんなサブコンが出来上がったのであれば、メタポン自体もちゃんとコントロールできるサブコンを作ろうと言うことになりました。そうすると、メタポンを分解してシムを入れたり調節しなくても、サブコンが旨く調節してくれますし、メタポン増量をボタン一つで出来るようになりそうです。
メタポン増量、フルコンを入れなくても出来るというのが良いですね(∩´∀`)∩
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