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ワンパクである。

それも、ハンパではない。

GTI is back .



と言うような見出しの広告が5代目ゴルフGTIのデビュー当時ありました。
このCMは、ホットハッチであるGTIをワンパクな子供達で例えていて面白いです。

第4回目に紹介するミニカーは1975年9月、フランクフルトショーでベールを脱いだ「ゴルフⅠ GTI」です。



ゴルフとはメキシコ湾の気候、海流、風「ガルフ・ストリーム」(The Gulf Stream)に由来します。

ゴルフのホットバージョンであるGTIに積まれた直4SOHC 1.6Lユニットは、ボッシュKジェトロニック燃料噴射と9.5の高い圧縮比によって110ps/6,100rpmの高出力を発生し、最高速度182km/h、0―100km加速9.8秒という性能を誇りました。



設計とデザインはジウジアーロが手がけていて、エクステリアはフロントグリルを囲う赤いライン、大きめのフロントスポイラー、フェンダーアーチモール、マットブラックの多用、そして太いタイヤがスーパー・ゴルフであるGTIを誇示しています。

インテリアでは、小径のステアリングホイール、ゴルフボールをかたどったディンプル付きシフトノブ、220km/hまで刻まれたスピードメーター、チェックパターンのバケットシートなどが目を引きました。



伝説の初代GTIのフィロソフィーは歴代のGTIに受け継がれていきます。その存在から"ホットハッチ"というカテゴリーまで確立してしまった「GTI」とはVWにとって最も意味のある「称号」なんだと思います。

［ミニカー］

NOREV 1/43 VW GOLF GTI

［スペック］

エンジン種類 直列4気筒SOHC

総排気量 1,588cc

最高出力 81kW(110ps)/6,100rpm

最大トルク 137Nm(14.0kgm)/5,000rpm

最高速度 182km/h

0―100km加速 9.8秒

トランスミッション 4MT

駆動方式 FF

全長 3,725mm

全幅 1,630mm

全高 1,395mm

ホイールベース 2,400mm

VWのボディカラーに付けられている名前はお洒落な名前や面白い名前が多いので、いくつかピックアップしてみました。


●キャンディホワイト
●クールホワイト
●カンパネーラホワイト
●トルネードレッド
●コロラドレッドパールエフェクト
●ムラノレッドパールエフェクト
●サルサレッド
●ライジングブルーメタリック
●シャドーブルーメタリック
●ビスケーブルーパールエフェクト
●ジャズブルーパールエフェクト
●テクノブルーパールエフェクト
●アークティックブルーシルバーメタリック
●サンフラワー
●フューチャーイエローメタリック
●サイバーグリーンメタリック
●バイパーグリーンメタリック
●グラニットグリーンメタリック
●ファンタシアグリーン
●マグマオレンジ
●サンセットオレンジ
●ハーベストムーンベージュ
●カシミアブラウンメタリック
●グラシオーサブラウンメタリック
●モカアンスラサイトパールエフェクト
●ユナイテッドグレー
●アイスランドグレーパールエフェクト
●ガラパゴスアンスラサイトメタリック
●アイスシルバーメタリック
●ブラックマジックパールエフェクト


と、まぁ多種多様です。国産メーカーにはあまりない、ヨーロッパらしいボディカラーのネーミングのセンスが昔から好きで、カタログを見たら必ずボディカラーの名前のチェックは欠かしません(笑)

VWのボディカラーで僕が好きなカラーは、キャンディホワイト、ハーベストムーンベージュ、コロラドレッドパールエフェクト、ユナイテッドグレー等が特に好きです。

皆さんは、どのカラーが好きですか？

第3回目に紹介するミニカーは、1998年にヴェントの後継車種として登場した「VW ボーラ」です。



BORAとは、アドリア海に吹く北風「ボーラ」に由来します。ボーラはアジア、ヨーロッパにおける車名で、北米ではジェッタを名乗っています。

歴代ゴルフには常にセダンの設定があり、そのセダンがジェッタでした。このボーラは北米では4代目ジェッタになります。

エクステリアは先代ヴェントがゴルフと共通のパーツを多用していましたが、ボーラは専用のパーツを多く使っています。今までのようなゴルフのバリエーションの１つとして生産された車ではないゴルフの1クラス上を狙った車でした。



コンパクトなボディサイズながらも角形のヘッドライト、パサートのような優美なラインを描くルーフ等、精悍でエレガントな印象を与えています。

エンジンは「2.0」「V5」「V6」の3種類が日本で設定されていました。ドクター・ピエヒ氏が5気筒好きということで開発された珍しい気筒配置の「V5」は4気筒と6気筒の中間をいく独特のサウンドで実用的なエンジンです。

そしてボーラのトップモデル「V6 4MOTION」に搭載される軽量コンパクトなバンク角15度の凝ったV6エンジンはスペックから想像するよりも遥かに鋭く、フルタイム4WDシステム「4MOTION」が安定感のある走りを提供します。「V6 4MOTION」は正真正銘のスポーツセダンでした。

今改めて見ると、コンパクトなボディに独創のエンジン、「V6 4MOTION」に限っては4WD、6速MT等、見所が多く面白い車だと思いました。

［ミニカー］

PMA 1/43 VW BORA

［スペック］V5

エンジン種類 V型5気筒SOHC

総排気量 2,324cc

最高出力 125kW(170ps)/6,200rpm

最大トルク 220Nm(22.4kgm)/3,300rpm

最高速度 224km/h

0―100km加速 8.5秒

トランスミッション 5AT

駆動方式 FF

ホイールベース 2,515mm

［スペック］V6 4MOTION

エンジン種類 V型6気筒SOHC

総排気量 2,791cc

最高出力 150kW(204ps)/6,200rpm

最大トルク 270Nm(27.5kgm)/3,200rpm

最高速度 235km/h

0―100km加速 7.4秒

トランスミッション 6MT

駆動方式 4WD

全長 4,375mm

全幅 1,735mm

全高 1,445mm

ホイールベース 2,520mm

VWとアウディの4輪駆動システムを色々な資料を元に考えてみました。


横置きエンジンに組み合わされているのはハルデックス式。

前輪のスリップを検知してから後輪に駆動力を配分するもので、VWの「4モーション」は全てこれになります。ただ、パサートR36やゴルフR等に搭載された最新の第4世代「4モーション」はゴルフⅣ R32、ニュービートルRSi、ボーラ等の初期ハルデックス式4WDに、しばしば見られたコーナリング中に前後のトラクションが移動してしまう癖もかなり軽減され、自然なハンドリングを見せ、予圧機能によって必要な時すぐに後輪にトルクを配分できるように進化しています。

縦置きエンジン用としてメインで使われているのはトルセン式センターデフによって駆動力を配分するフルタイム式です。A4～A8等に使っている「クワトロ」がこれです。

ただ、「クワトロ」には、まったく違ったシステムが混在しています。同じトルセン式でも駆動配分が50:50のものと40:60のものがあって、R8にはビスカス式が使われ、A3やTTのクワトロはVWと同じハルデックス式が使われています。

ただ一般的にフルタイム4WDと言えばセンターデフ4WDを指す事が多いと思いますので、ハルデックス式4WDを「クワトロ」と呼ぶのは少し違和感を覚えると思います。

しかし第4世代ハルデックス式は50:50トルセン式クワトロシステムの動きに近づけるように制御ロジックを組んでいるので「クワトロ」と名乗っても違和感がないくらいに熟成が進んでいると思います。

センターデフを持たないR36も採用する第4世代ハルデックス式4WDは今、かなりいい線いっていると感じています。