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さて、修理工場のモハメッドが紹介してくれた駐車場。
当初は75€と言われていたのに、なぜか月を追うごとに安くなっていき、
あげくのはてに50€にまで値段は下がった。

それもそのはず、その駐車場は悪名高い通りの、悪名高いジプシー居住団地の地下で、私も出入りの時は後ろから、前から襲われるリスクを覚悟して使用しているのだ（笑）もっとも、警察が誰かしらを検挙しに来てくれるので、有名な場所ならではの警備体制もある（ような気がする）

まともなスペイン人ならまず立ち入らないこの駐車場だけど、値段が半額以下、うちの近所、さらに修理屋さんのモハメッドも使用しているから鍵を渡しておけば、暇なときに直して自動納車してくれる。と言う利点に負けて現在も使用中。

ちょっと複雑な気持ちのまま、現実に負けて使用中のこの駐車場の管理人、ジプシーのボスから昨日の夜、何度も電話がかかってきた。

「今、山で馬に乗っているとこで…」と電話が切れる。
その後も何度も、似たような支離滅裂な謎の電話が続いた。

どうやら、あっちの世界に行きつつ「駐車料金を二か月分先払いして欲しい」と言いたかったようだ。
「でも、車壊れて100€、家賃も払ったばかりで母子2人、食べるものもないのょ」とジプシー風に私も応戦。
「そうだったのか…ねえちゃん。いや、悪かった。気にしないでくれ」
とボス。
「悪名高い割には、紳士だねぇ～♡」と胸を撫でおろしていると
ミニフジコが一言。
「あそこの駐車場じゃ、集金も大変だろうね」
確かに、並んでいるのは盗難車風高級車か、かろうじて移動できるような面々。
「一億総中流ならぬ町全体総無職」なこの街ではジプシーのボスも苦労しているようだ。

近所の修理屋さんのスタッフ、アラブ系のモハメッドから車直ったよ～100€ね。
と連絡が入る。どんぐりのようなテキスチャーであれこれ言ってたけど、全く理解不能の私。つまり、何かを交換して、もう大丈夫なのね?と自己解決。
このモハメッドは車を買ったものの、停めるところがなくて途方に暮れてた私に格安の駐車場を紹介してくれたと言う恩がある。

それにしても、スペインの大型バスの免許取るときに、あれほど勉強した車の部品なのに、チンプンカンプン。どうやって受かったのか、未だ謎だわ。

カシュカイの購入に至っては、いろいろ経緯があったけど
オートマの車が尋常じゃない金額で、入手できなかった私とミニフジコは
こちらで言うメルカリ的なサイトでこのオートマカシュカイを発見。

夜行バスで8時間かけてバレンシアまで行き、ぶっつけ本番で見知らぬドイツ人と合流。試乗して今まで購入検討した8台よりコンディションが良かったので即決。
もう、さんざん探し回った後だったし、金額も近所で買うより2000€安かったので、故障は覚悟の上だった。

行き先は見知らぬバレンシアの田舎で、当然、私のキャッシュカードで5000€引き出せる銀行はない（スペインのATMですもの）。でも、現金取引が必須。かつあまり安全とは言えない夜行バス移動。日本でもこんな事はしない。
振込みさせてくれない理由は、敢えて突っ込まない事とした。

で、苦肉の策が…
板チョコを買ってきて全部食べて（笑）
アイロンで圧縮した現金を銀紙に丁寧に包み、2500€。
残りは手作りの貧乏臭いショッピングバッグを製造して、隠しポケットを作り
2500€入れて縫い込んだ。

支払いは名義変更してくれる司法書士事務所で書類と交換で渡すことになり…
「じゃあ、お金…」
とまずカバンのポッケを引きちぎって、2500€。
司法書士のおじさんと売り主ドイツ人は目が点。
で、残りはこれでいい?とチョコレートを渡した。

一瞬　戸惑った売り主。
目をぱちくりして静止後…「あぁぁぁぁ、ずいぶん高いチョコレートだね」と
ニヤリ。

書類にサインしている間に売り主はもそもそ、チョコレートの箱と奮闘していた。
「何しているの?」と聞くと、いや、記念に元に戻そうかと💦

ハハハ。日本人のラッピング技術は真似できまい。

さて、無保険で8時間の道中は危険なので自動車保険に加入…4000€です。
はぁ～???高すぎる。

そこでミニフジコ登場。
アンダルシアに移動しながら、ミニフジコが地元の保険屋さんに電話して車検証やら私のIDやらを次々送信して、600€で保険に入ってくれた。
恐るべし中学生。ミニフジコ。

さて、ふらっと来て、いつのまにか何年も居着いてしまった、ここアンダルシア。
とうとう食べるのにも困り始め（笑）国の無料職業訓練コースを始めたのが12月の年末の話。
そこは、この街でも誰も寄り付かない、いわゆる「立ちんぼ」が立っているような地の果てで、私の大型バスの講習が始まったものの…
なんと一日も休んではいけない140時間の講習に、路線バスも走っていない始末。
燃費の悪いカシュカイのエンジンを回さないように通学する事三か月。
なのに、なのに!!!学校の書類手続きの不備で、あと二週間来ないと証明出せない、（もうミニじゃないけど）ミニフジコの病院に行って一日いけなかったから証明書出せない（いいですよって言ったのに!!!)オートマしか運転できないなら、路上教習させない、あげくに、同情して学校に抗議してくれた優しいトラック野郎とかタクシー野郎のクラスメートに感動してたら、そのうちの29歳の坊やに
「日本語教えて欲しいんだけど、お返しに僕の素晴らしいベッドテクニックを提供します（自分で言うなボケ）」と直球メッセージが!!!!!
日本人女、なめるな～!!!と久しぶりにキレた今日この頃。
なつかしい　みん友さんがここに呼び起こして下さったので、愚痴らせていただきました。（こうなったら大型トラックも取って、私の恐ろしいマニュアル運転で、あのガキひき殺してやる）