自作 ワンオフCVTフルードクーラー  

ハイパワーCVT車の宿命・スポーツ走行時のCVT油温上昇を解決すべく製作。ジュークはCVT油温130℃でフェイルセーフが入ってスロットルが閉じ、ブーストが0.6kくらいになります。

構成としては4ポート(オイル取り出しポート) 付き)ヒートエクスチェンジャー+ホース+クーラーコアという至ってシンプルなもの。元々純正ヒートエクスチェンジャー(水冷CVTクーラー)部分には油圧でCVTフルードが循環してるので、ポンプ増設なんかの必要も無し。

なお4ポートヒートエクスチェンジャーは他車種流用日産純正(海外)、ホースと保護メッシュはキノクニ、クーラーコアはV6アウトランダー純正ATFクーラーコア。

僅かなコンタミや漏れが致命傷になるCVTフルードを外部に出して循環させるというのは本来非常にリスクの高い行為なので、少なくとも純正以上のクオリティと信頼性でシステムを構築する必要があります。それは部品選定から始まっていて、例えばコアにV6アウトランダー純正を使用したのもポート径がCVT側ポート径と同じ=途中でホース径の変換が必要無いからだったりします。変換ジョイントなど、構成部品や接続部分が増えれば増えるほどトラブルの確率は高くなりますので。

その他取り付け位置や圧損、果てはエアインテークに付けるメッシュの目の細かさまでに至るリスク管理までやって初めて安心して「使える」物になりますので、こればっかりは安易なDIYはオススメしません。プロに任せましょう。


効果の程ですが、以前はどんなにクーリングに気を使って温度管理しても富士スピードウェイの連続アタックは2周が限界で、次のアタックまで2〜3周のクーリングが必要だったのがタイヤがタレるまで何周走っても130℃に到達しなくなりました。30分枠でのクーリングは1回・1周で充分で、しかもエンブレ主体のコーナー進入数回でぐんぐんCVT油温が下がります。クーラントによるヒートエクスチェンジャーは残したままなので暖機性能は変わらないし、普段使いでのオーバークールも変りません👍