アルファロメオ4Cの日本向け仕様には発売当初から現在に至るまで(107周年モデルは除く)本国、北米向けと仕様が異なっています。
デイライトが設定できない(日本の道交法では明る過ぎる為)、タイヤの圧力監視が無い、クルーズコント―ロールが無い、ライトの形状が違う等有りますが、その中でも自分が一番気に入らないのが日本の仕様では内装のレザーダッシュボードを選択出来ないという事です。
アルファロメオ4C 107周年記念の期間限定車の内装
気に入らないと言ってもそういう仕様でしたので仕方が有りません。なので自分の4Cはダッシュボード、センターコンソール、ドアパネルと全て後からプロにお願いしてレザー化しました。 4Cの内装リフォーム参照 もちろんこのリフォームで十分満足はしていたのですが、いつかは純正のレザーダッシュボードが欲しいなあと心の中では思っていました。そんな中
偶然アメリカのディーラーにてダッシュボードを見つけ、手に入れる事が出来ました。
さて今回は運よくアメリカで4Cの純正のレザーダッシュボードが手に入り、交換したのですが、レザーダッシュボードとノーマルダッシュボードの違いについて気が付いた点を書いてみたいと思います。以下ダッシュボードをDBと略します。(あくまで素人の検証ですから、突っ込まないようお願いします^^;)
以下長いので先に結果を書くと、ノーマルダッシュボードとレザーダッシュボードは見た目は同じでも細かい部分で違う。となります。
まずはノーマルDBセンター部ですが、エアコンの吹出し口の廻りで違いが有りました。
分かり辛いかもですが、赤い線を引いた部分で違いが有りました。吹き出し口中央の部分ですが、ノーマルDBでは奥に向かって鋭角な三角の仕上がりに対してレザーDBは奥まで平らに仕上がっています。これはレザーを貼る際に綺麗な仕上がりになる様にでしょうか。また、吹き出し口下の部分はノーマルDBよりレザーDBの方が奥行きが有り、形状が異なります。
で、ノーマルDBに革を貼ると・・・
ノーマルDBに革を貼ると上の写真の様に吹出し口の真ん中は皺がよった様な仕上がりになってしまします。吹出し口の下も奥行きが無いので革を貼ると輪郭がハッキリとしなく立体感が少ないです。これは元の形状によるものですから、どうしようもありませんね。
続いて左右の吹出し口です
左右の吹き出し口ですがこちらも違いが有りました。
違いは赤線の部分ですが、吹き出し口上部がノーマルDBに比べてレザーDBの方が凹みが若干深いです。また、右のステッチの入っている部分のラインも微妙に違いました。そして、やはり吹き出し口の下部も若干ですが奥行きが有ります。
ノーマルDB横から
レザーDB横から
上の4枚の写真を見比べると分かってくるのですが、センターのエアコン吹出し口右側のラインがノーマルDBは吹出し口下まで伸びていますが、レザーDBは吹出し口の上部で終わっています。それから実際に比較して分かった事なんですが、吹出口の横幅がレザーDBとノーマルDBで幅の長さがセンターと左右若干違います。KOSHIのカーボンエアベントカバーはノーマルDBでは使えないわけです。
ノーマルDBに革を貼ると
やはりこれも奥行きが無いので立体感があまり感じられません。
写真が暗くて見づらいのですが、ノーマルDBに革を貼った右側ですが、やはり立体感が違います
下から見ると分かりますでしょうか?微妙に奥行きが違う事を
写真だとさっぱり分かりませんが、計ってみると5mmちょっと違いました
で、KOSHIのエアベントカバーをノーマルDBに被せてみると
幅も下側も奥行きの長さが違うので全くはまりませんでした
ノーマルDBに貼った革の厚さは殆ど純正のレザーDBに使われている革の厚さと変わりませんので、やはりノーマルDBの吹き出し口は形が若干違うことが分かりました。
それと最近分かったのですが、クーペとスパイダーのダッシュボードも若干ですが違うみたいです。
それと一番の違いはレザーDBは最初から革を貼るのを前提に作られているので表面はの仕上げが違っている事です。ノーマルDBはプラスチックのザラザラした仕上がりになっていますので、同じ薄さの革を貼るとどうしてもツルンとした仕上がりには成り難いみたいです。
ただ一概にレザーDBが良いとは言えない部分があります。それはレザー貼り加工をしてもらった会社の社長さんから言われた事ですが、日本の気候によってレザーのめくれや膨らみ、最悪はカビが発生してしまう等が往々にして起きる事だそうです。直射日光に高温多湿はレザーには過酷だそうです。実際、その社長さんの所にもそういった車のリペア依頼が多いそうです。
あとレザー故にレーダーやスマホ用のホルダーがダッシュボードに両面テープなどで固定が出来ません。普段からの手入れは勿論ですが、キズが付いた時の補修等では金額面でもかなり掛かると言う痛い面も有ります。
もし、ダッシュボードをレザーにしたい場合は2つの方法が有ります。
1つ目は自動車内装のリペア等を行う専門店にて施工してもらうというやり方です。これだと自分の好みの色や素材で仕上げる事が出来ます。予算は大凡ダッシュボードだけでDB脱着工賃抜きで40万もしないと思います。素材は下地を考えるとアルカンターラなんて良さそうですね。でもダッシュボードだけレザーだとちぐはぐですので、どうせならドアパネルもレザーにしたくなりますよね。
ゴージャスなアルカンターラ仕様。運転に集中でき無さそう…
北斎をイメージした4Cの内装だそうです
2つ目としてアルファロメオ107周年記念限定の4Cは標準でレザー張りのダッシュボードになりました。もしかしたら補修部品として日本のディーラーで購入が可能になるかもしれません。価格は物凄く高いと思います…。
今回の素人の検証はあまり役に立たないと思いますが最後までご覧になって頂きありがとうございました。
また気づいた点があったら補足で書きたいと思います。
Posted at 2017/09/07 15:09:35 | |
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4C | 日記