水漏れ・オイル漏れとの闘い続編

昨年、ディーラーにてウオーターフランジを交換し
一安心と思っていました。

今年になって、以前からペンディングになっていた
チェーンテンショナーガスケットと半月パッキンの交換
と、リアブレーキローターとパッドの交換をしました。

この年式のエンジンは間違いなくここから
オイルが漏れます。
オイル漏れが始まったら、タペットカバーパッキンを
交換しても、まずこれを一緒にやらないととまりません。

ただ、これがなかなか厄介な作業で、
ベンツ・BMなどを修理している工場でもやってくれる
ところは稀です。みんないやがります。
もちろんディラーなら可能ですが、交換不要なものも
すべて交換になるので、費用がかさみます。

タイミングチェーンを持ち上げないと交換できないのと
専用の治具が必要です。（なくてもできる人もいるようですが）
治具でテンショナーを固定して、カムシャフトをゆるめ
テンショナーを持ち上げてその下のガスケットと
半月パッキンを交換します。
万が一カムがずれてしまうと大事になるので、慎重な作業が
必要で、リスクも大きく修理屋さんはやりたくない作業です。

今回は以前から信頼してお願いしている方に
YouTubeなどの動画を添えてやってもらいました。
できるかどうか？と言われましたが、
過去にサーモスタッドハウジングの交換（これもかなり技術力が必要）
とミッションコネクターOリングの交換などをお願いしたことがあり
この人ならできると確信していました。

私の予想通り、ちゃんとやってくれました。（感謝してます。）
ただ、この作業に入るまえに連絡があり、
水漏れしているということで・・・・
2か月前に、ディラーでウオーターフランジを交換
リザーバータンクも自分で新品交換し、
ディーラーでは圧力テストまでしていたので、そんなはずはないと・・
しかし、スマホで撮った画像を送ってもらうと
たしかに、クランクプーリーの下側にクーラントの跡があります。
それも多分最近のものだと思われました。

大した量ではありません。しかし、漏れています。
ここに跡があるということは、ほぼ間違いなくウオーターポンプです。
結局、作業を延長して、ウオーターポンプを交換。
当然のごとくタイベルも交換しました。
後から聞いたら、やはりウオーターポンプの取り付け部から漏れていたようです。

この部分はたぶん、圧力をかけたぐらいでは漏れてきません。
エンジンを高回転で回したときにもれるような感じなので
クーラントもほとんど減らず、なかなか気づかないと思います。
アウディの仕様書ではタイベルは18万キロとありますが、
結局ウオーターポンプの寿命があるので、もっても10万キロちょっとぐらいです。
タイベルもいずれは交換することになるので、まだ8万キロ弱ですが
交換してしまえば安心して乗れます。

外したタイベルを見ましたが、とてもきれいな状態で
多少ひび割れはありましたが、まだまだ使えそうな感じでした。
ただし、テンショナーは対策品になっていて、
油圧から固定式に代わっています。
その代わりにプーリー側にテンショナー機能が加えられたようです。
ということは、何か問題があるのでしょう。

そんなわけで、タイベルだけを考えれば多分10万キロは余裕でもちます。
テンショナーは？？？ですが、水漏れなどがなく
冷却温度が安定していて、ヒーターがきちんと利けば、
あまり心配しなくてもよいということです。

水漏れ・オイル漏れとの闘いはいつ終わるのでしょうか？
ほぼ全部直したので、もう大丈夫だと思うのですが・・・・

アウディに限ったことではありませんが、
中古の外車を購入するときは、5万キロを超えていると
7、8万キロぐらいまで、かなりお金がかかります。
5万キロぐらいまでは、大きな故障が起きにくいので
記録簿を見ても、そんなに修理の履歴がないものです。
逆に10万キロ越えの過走行車のほうが、
記録簿できちんと整備されていることが確認できれば
故障の確立は低いかもしれません。

そういえば、560SECも6万キロぐらいで購入して
10万キロまで乗りましたが、600万で買ったのに
その価格以上に修理代がかかりました。

11万キロのアウディB5を買ったときは
タイベルもやってあったし、ほとんど整備されていたので
ヒーターコアが壊れていたのですが、
それ以外では、ステアリングギアボックスの故障ぐらいが
大きな故障で、後はお金もかかりませんでした。

5、6万キロの中古外車を購入するときは
それなりの覚悟と、修理代を考えたほうがいいです。

ちなみに今回かかった費用は

部品代約55,000＋純正オイル4L＋ワコーズFV（OEM品持ち込み）

工賃約80000