三連休は気仙沼に行っていました。
母親が暮らしていた仮設住宅の退去期限まであと一カ月半となり、各週末の帰省で行ける三回以内に引き払う必要があります。
これまでずいぶん前から少しずつ荷物の搬出をしたりエアコンなどの難物を「別荘」に移動してきましたが八月には大叔母の三回忌法要もあるのでじつはあまり残された余裕はありませんので、今回三日ある連休でなるべく引き払う準備を進めておきたいと思いました。
電話やNHKなどはある程度東京から移転の申し込みはしたのですが室内配線工事の立ち合いもあるのでそれで半日つぶれてしまうのも地味に痛いです。
今回の旅の秘密兵器。
冷風ファンシートカバー。
クーラーのないジュリアクーペで同様のものを使って真夏に一日中でも移動しても苦にならなかったのですが、オートエアコン装備のFit君を旅の共にしてからはあまり必要性を感じませんでした。
でも、やはり室温が快適なのとシートが快適なのとはちょっと違います。
特に乗って直ぐ、まだエアコンの効き始めの時にシートから送風されるのは夏場の日中には効果がありそうです。
デメリットはアイポイントが僅かに上がるのと、通気経路確保のため座面が固いのが特に半日の長旅でどうなるか。
家を出ると早速、環八渋滞に捕まりますが、冷風シートのお陰で快適であります。
往きは北関東までトラフィックが多い感じでしたが80km/h~90km/hで23.3km/L。(タイヤ補正で24.5km/L)
夜は仮設住宅ではなく「別荘」の方で初めて夜を過ごしてみます。
翌朝。
この日は登米市の老健に入所希望申し込みに行きます。
というのも病院に実態調査に来た施設から入所NG判定を食らってしまったので、少しでも可能性の高い所を選んでみました。
まぁ回転率が良いという事は何か問題があるのかもしれません。
とりあえず登米市に向かいます。
気仙沼からは隣の隣の市になりますが、登米といっても広く、これまでは気仙沼寄りの施設にいった事がありますが、今回は反対側、距離的には石巻や女川と同じくらいで時間で言えば仙台にも行けてしまうくらいです。
どこまでも続く田園のなかを走ります。
気仙沼に戻ってきたのは夕方6時半。病院の面会時間は午後7時迄なので病院に見舞いによるのは諦めて仮設住宅に荷づくりに行きました。
明けて日曜日。
この日は東京出発前に受け取ったテーブルを組み立てます。
目玉はテーブルではなくクッションの方で、「人間を駄目にする」という触れ込みのビーズクッションです。言わば大きな枕みたいな感じでビーズが充填されていて、座ると自分の形にフィットするように変形するのでとても座り心地が良いものです。
ただ、形状は不安定なのでずっと座っていると形が崩れてくるのと立ち上がる時に手を掛ける場所が無いので「気合」が必要です。
小さいテーブルはノートPCやタブレット、携帯置きです。
これで東京の部屋よりも一気に快適になりました。
病院に行って昨日申し込んできた施設からの診断書作成を依頼して病院裏の寺の大叔母のお墓を掃除してから母を見舞います。
その前に普段お見舞いに来てくれている人にお中元を贈っていたのが届いたよ、と何人も電話がありましたが「いっぱいお話ししたよ」と言っていましたので母の状態は良いようです。
ただ昨日来てたの?とかいうので何で知っているのかと思ったら母が見ないに来た人に自分が来たと伝えたそうで、昨日は登米の施設に半日行っていたので病院にはまだ行っていなかったのですが。
病室に行くと自発的に話して来ました。
ただあまり会話にはなりませんでした。
仮設の事や施設の事、「別荘」の事や知人の事などを話して帰ってきました。
連休最終日、海の日。
午前中に別荘のアンテナ線を繋ぎます。
といっても壁の端子に仮設から持ってきた母のTVを繋いでも映らなかったので配線を見て回ったらアンテナとの接続が千切れていました。
子細に見ると、同軸ケーブルの被覆の折り返しがなく、同軸の芯のみで繋がっていた状態だったため、雪の重さか鳥でも止まったか、風雪に耐えきれずに切れてたと判明したので昨日までに買い出しに出たついでに接続コネクタや工具を買ってきたのですが、昨日はお墓掃除中にスコールに見舞われ中止していた作業です。
朝、曇りで日が陰っているウチに屋根に出て端子を取り付けて接続してしまいます。
テーピングもしておきます。素人でもこれくらいはやっておかないとまたすぐに千切れます。
で、部屋に戻ってTVのスイッチオン。無事映ったので完了です。
給湯器やエアコン用の壁の穴などは後回し次回以降にして仮設住宅に向かいます。
これまで寝室や台所はほぼ搬出してありますが、居間は書類があるのでそのままでした。
でも残り回数を考えると今日やっておかないと、という事でコタツの上の書類を纏めて箱に入れ、コタツも分解して車に積み込みます。
後は昨日中身の茶碗やカップを運んだ茶箪笥ですが、寸法的にはFitに積めるはずですが、実際には斜めにしないと入らないけど斜めにすると別の場所が引っかかるとかありですですが、これから東京に発つ時にやる仕事でもないので、お盆休みの連休時にやる事にします。
病院に寄って、また母と話してから「別荘」に戻って仮設の荷物を部屋に運び込んで、帰り支度をして、戸締りして東京に向けて出発します。
今回は東京で少し翌日の準備をする時間が欲しかったので午後の早い時間に気仙沼を発ちました。
いつものように金成若柳ICに向かいます。
その途中、いつも気になる一本松。
一本松というと陸前高田の「奇跡の一本松」が思いだされますが、こちらは震災前から何十年もずっとココにある元祖一本松です。
道路に傾げているのも景色が良く印象的です。
普段は高速に乗る頃に日没になりますが、この日は福島あたりで日没となります。
しかし行く先には不穏な雲。
案の定、北関東に入ると稲光と激しい雨に見舞われます。
はるか前方の車列が急に減速したので「何かあるな」と思い、予めアクセルを戻して車間をとりましたが、車列スローダウンすると「チャンス」とばかりにかっ飛ばすバカは危ないのでどこかに行って欲しいです。
こういう危険予測は常識的に、あるいは経験則で学ぶものでもありますが、サーキットを走っていると、常に危険予測の連続です。
例えばコースアウトしてる車があったとすると、それは「チャンス」ではありません。
マシントラブルやドライバーがヘタクソなだけであれば良いですが、オイルが出ているとかコース側の問題であるかもしれないからです。
オイルが漏れてたら「オイル旗」が振られるだろ、それが無ければ全開でOK、ではありません。
サーキットは全てをコントロールしてはいますが、それはリアルタイムではない。目の前で起きたトラブルにまだ自分以外の誰も気が付いていない可能性もあります。
そういう事を考えながら走らないなら、どんなに速く走れても、それは「運」をすり減らしているだけで、いつかは「運」も尽きます。
そうならないように気を遣うのがドライバーの責務であって、高速道路の追い越し車線を前走車を煽り倒してどかせて走るなんていうのは全くもってナンセンスであります。
突然の豪雨と北関東の交通集中でペースダウンした事もあって、帰りの燃費は24.2km/L(タイヤ補正で25.4km/L)
気が付いたらあと数時間で出社という、あっという間の三連休でした。