純正アッパーカウルをアセトンでリペア＆加工

仲間から

「割れた純正アッパーカウルあるけど要ります？」

と連絡ありました。

普段なら断るんですけど、もし純正カウルを直したり加工出来るのであれば、純正の外装関係のモディファイも出来るのでは？

と思い、ありがたく頂戴しました。

黄色で囲った部分は完全に割れて分離しています。

黄色で囲った部分以外にも、お約束のミラーの取り付け部分の割れ、他にも数か所のFRPでのリペア痕があります。

一度、知人のマシンで純正カウルをFRPで裏からリペアして表面をパテ埋めし塗装をした物を拝見した事があるんですが、塗装（パテ割れ？）が起きてました。

ABS樹脂はFRPでは固定出来ない事はネット上でそれとなく解っていましたが、意地でもリペアしてみたくなりました！

普通の人ならばプラリペアとか接着が一番簡単だとは思います。

が、ネットを徘徊しているとアセトンで溶着する方法があるとの事。

幸い、FRP作業をしていたのでアセトンは持っていたので、我流でリペアしようと思います。

画像の状態で既にアセトン溶着で固定しています。が、断面積部分でしか溶着していない為、溶着部分を増やすべく、亀裂部分をルーターで掘っています。

ここで使うのは、カウルと同じ材質を削りブシみたく削いだABS樹脂です。

この樹脂片を小瓶へ入れ、アセトンで溶かします。

お手製の【ABS樹脂】パテといった感じです^^;

【ABS樹脂】パテを亀裂の入った溝へ埋めていきます。

３分もあれば粘り気もなくなり硬化しだすので、結構な勢いで盛っていきます。

（まぁ、失敗してもABS樹脂パテなんて何度でも作れますが）

アッパーカウルでも、この部分はもともと曲がる？勢いで固定されているので、もっと強度が欲しくなりました。

そこで思いついたのがFRP用ガラスクロスです。

【ＡＢＳ樹脂】パテを少し柔らかくし（アセトンの量で調整）、ガラスクロスをABS樹脂パテで固めました。

裏表とも同じ要領で固めたら、結構な力で曲げても純正の固さ以上になりました。

表面を整えました。極力ガラスクロスをが残るようにギリギリまで削ります。
（裏面で固定されているので大丈夫だとは思いますが）

アセトン溶着の場合、溶着自体は素早いのですが内部がジュクジュクと柔らかいので、一工程で最低１日は放置しています。

多分、割れる事はないと思うのですが^^;

最終的にヘッドライトの穴は裏２プライ、表１プライの３層でＦＲＰで埋めてしまいました。この部分は曲がるようなチカラがかからないだろうと思ってます。

本来なら硬化したら表面をならして、そのまま上からプラサフを吹けば終了なのですが、結構な凹凸があったのでポリパテで整形しました。

前オーナーさんがＦＲＰ樹脂でウインカーの穴を埋めていたので、レーサーのカウルのようになりました。

割れていたバックミラーの付け根もＡＢＳ樹脂パテで修正しています。

もっかの所、使い道がないんですが、塗装して２号機にでも使ってみようかと思います。