あの頃の自分－２

【写真は所有していたバイクと同型のモノです】
　　

【覚書】

Ｋａｗａｓａｋｉ　ＶＳ　彼女


先週の検査入院時、古いバイク雑誌を見ていて懐かしいなぁと見入ってしまいました。

平成では無く、昭和の時代が楽しかった。
そう言えば、こんな楽しい出来事もあったなぁ・・・・。

２２年前、自動二輪の限定解除に合格して休みの日にはバイクばかりに乗って遊んでいた。
当時は２９歳の独身で交代勤務のオペレ－タ－としてＯＮ／ＯＦＦ共に楽しくすごしていました。
当時の彼女は７歳年下で、いつも自分の事を　「こんなに若いピチピチの可愛い女の子と付き合ってもらえて感謝しなさいよ」と自慢げに言うのが口癖でした。（笑）
ある天気の良い日曜日にバイクで彼女を家まで迎えに行った時に怒られてしまいました。


彼女　：　「なぜ　Kawasaki　で来たの？、　どうして？・・・・・。」
俺　　：　「こんなに良い天気なのに、なんで箱車に乗らなければいけないの？。」
俺　　：　「一緒にバイクに乗って遊ぼうよ。」
彼女　：　「また　Kawasaki　に乗るの？・・・・・、確かにこれは楽チンで速いけれども・・・。」
彼女　：　「ヘルメットを被るのがイヤなの。　ゆったりと車に乗って出掛けたいの。」
彼女　：　「どうしても　Kawasaki　に乗りたいのなら、1人で行ってきていいわよ。」
俺　　：　「そうか・・・・・、　じゃあ1人で行ってくるよ。」

そう言って1人で GPZ900R NINJA に跨り、振り返りもせずに出掛けてしまいました。
１日をバイクと過ごし、帰宅後に充実した疲労感に酔いしれていると彼女から電話が掛ってきました。

彼女　：　「もう・・・何で行っちゃったの？！！。　　どうして行っちゃうの？！！。　」
彼女　：　「いくらあんな風に言われても行っちゃあダメでしょう！！。　なのに行っちゃうなんて・・・。」
彼女　：　「しかも振り向きもせずに・・・。　もう信じられない！！。　」

彼女　：　「ねえ、今日はどこに行って来たの？。　」
彼女　：　「どうせニヤニヤしながら　Kawasaki　に乗ってたんでしょう！！。　」
彼女　：　「ああ悔しい、　Kawasaki　に負けるなんて、許せないわ！！。　」
彼女　：　「今度は絶対に一緒にくっついて行ってやるからね・・・・フンだ！！。」
彼女　：　「そしてね、いっぱい美味しい物を奢ってもらうんだ。　ぜったいダヨ！！。　」

そんな彼女の悔しそうな言いぐさにゲラゲラと笑い、ハイハイとあいづちを打ちながら

俺　　：　「だって行っても良いって言ったじゃん！！、だから行ったんだよ。」

彼女　：　「１人で行かれた時は何で？、と思うくらい悔しかった。」
彼女　：　「でもね、本当はあなたのKawasakiに乗った後姿がものすごく羨ましかったの」　　
彼女　：　「男の人っていいなぁ・・・、夢中になれるものがあっていいなぁ・・・って。」
彼女　：　「私もそういうものがほしいなぁ。　いっしょに共有できるものがほしいなぁ・・・って。」

こんな楽しいやりとりをした彼女ともその後別れて（フラれて）しまいました。

お－い、あの時はありがとう。　　楽しかったよ。


（おまけ）　結婚後、おかあちゃんに、昔の彼女の写真を見られてしまいました。
　　　　　　　ふふ～ん・・・、と言われ過去の栄光ですか？とたしなめられました。
　　　　　　　ちなみに、おかあちゃんも７歳年下ですが、未だに頭が上がりません。（笑）


　　
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