自分の将来に対する漠然とした不安…それはボケることである。病気も確かに心配であるが、自分が老人になった時の姿を想像すると、「ボケている自分」が一番キツイ。しかも、病気は突然やってくるのに対し、ボケは日々着々と進行し、いまでも既にそれが実感されつつある…そう、なんとなく自分が忘れっぽくなっているのがわかるのである。
なんか、頭使わなきゃなぁ~って思うと同時に、そういえば最近じっくり本を読まなくなったなぁ~とも。携帯やパソコンで、簡単にWebから情報を入手しやすくなったからか、文字を流し読みしてわかったつもりになり、じっくりと考えながら文章を読むことがない。。。
だからというわけではないのだが、本屋で目にとまったこの2冊。
『あたらしい哲学入門~なぜ人間は八本足か?』(文藝春秋・土屋賢二著)
『ツチヤ教授の哲学講義~哲学で何がわかるか?』(文春文庫・土屋賢二著)
大学での哲学講義を本にしたもので、初心者でも哲学の雰囲気を気軽に味わうことができる内容。軽い語り口なので、会社の行き帰りに肩ひじ張らずに読めるのがいいかな。
でも、何故この期に及んで「哲学」なのか?
僕は大学はエセ理系と言われた農学部出身。社会に出てからとある人に、農学部出身であることをちょっとからかわれ…でも、その人だって文学部哲学科出身。「お前に言われたかないよ~」っていうくらい金融業界ではお互いマイナー。
でもその彼の話は面白い。時々出てくる哲学での議論の例、現実世界で起こっている議論を過去の哲学の議論と比較してみたり、それだけで素人の僕には高尚な議論に聞こえてしまう…牛の世話や田植え、果樹園実習の話しかネタとして出来ない僕と比べたら、「頭いい雰囲気」は断然哲学科出身の勝利である。
そんなわけで…ちょっとした憧れもあり、一度その世界を覗いてみたいと思った次第。でも…まあ自分には似合わない本ではある(笑)
Posted at 2011/05/16 21:22:33 | |
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