ビート ディストリビューター点検2 (デスビ本体取り外しまで)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
ボルトも折れていることだし,勢いのままにディストリビューターを外してみました。
戻す際は点火時期の調整にタイミングライトが必要になります。(のちに友人に指摘されて知りました・・勢いもほどほどに。)
デスビキャップを見ると,
それぞれのプラグコードが刺さっていたところに1,2,3とシリンダの番号が書いてあります。
赤矢印が1番で,今回目印にします。
デスビキャップからプラグコードを抜きます。
プラグコードにも1,2,3と数字が書いてあるので(なければ印などをつける),戻す際は元の場所に順番に取り付けます。
黄矢印はデスビ本体と,デスビのギアを差し込むソケット部を固定するためのボルトです。
デスビ本体はこのボルト1本で固定されています。ここではまだゆるめないでおきます。
またデスビを抜く時に妨げとなるカプラ―等が伸びているので,はずしておきます。
2
デスビキャップを留める3本のボルトをゆるめ,キャップを外します。
このようにローターが出てきます。ローターはエンジンの回転に合わせて反時計回りに回転します。
取り外したデスビキャップの内側を見ると3つの接点があります。ローターの接点(黄矢印)が回転しながら順番にキャップの接点と触れる(厳密には非接触?)ことで,それぞれのシリンダで順番に点火されるという仕組みでしょうか。
ローターは新品なので大丈夫,本体はパッと見綺麗な感じ?
軸が錆びているかはこの状態ではなかなか確認できません。
ローターを手で軽く揺らすと,カタカタという感触が伝わります。錆等で固着していると動かないそうです。(エンジンが止まっているので完全に回転はしません)
□後日アドバイスをいただきましたのでこちらにメモさせていただきます。ありがとうございます。
「このカタカタはカムギアとの遊び分。抵抗がある場合は交換部品が入手できるまでエンジンを回してはいけない。タイミングベルトが切れてエンジンがおしゃかになる」
とのこと。
ヒューー・・・エンジンはまだ回してないけど,これからやってみる初心者の方は気を付けてください。
3
これからデスビ本体の取り外しにかかります。
ここからは2人で作業したほうがやりやすいです。
まず,ジャッキアップして左リアタイヤを外します。
錆で朽ち果てそうですね。
奥にベルトとプーリ―が見えます。
プーリ―にある17mmの六角(黄矢印)をソケットレンチを使って反時計まわりに回すと,連動してタイミングベルトが回ります。
4
デスビ本体は,1番ピストンが圧縮上死点の状態で取り外します。
TDCマーク(上死点を表すマーク)を見るのがこの窓。写真はトランク側から見ており,ディストリビューターの下のほうに窓があります。
うちのビートはこの窓がずっと開きっぱなしなんだけど,元々蓋が存在するみたいですね・・・
5
窓の拡大図です。
TDCマークらしき線と針が見えます。
「らしき」というのは,ネットの情報ではイマイチ確信が持てなかったため・・・サービスマニュアルが欲しいです。
真上から見て,この針とTDCマークが一致しているときが上死点です。
それでは圧縮上死点の合わせ方です。
一人がプーリ―を回し,もう一人がローターの回転角度とタイミングベルトを見ます。
ローターの接点が1番付近に来たら,プーリ―をゆっくりと回しTDCマークを待ち構えます。
マークが針と一致したらストップ。
タイミングベルトは案外早く回るので,プーリーはごくゆっくりと回します。線が行き過ぎたらやり直します。
一人の場合はちょいちょい確認しながらやるしかないと思います。
なお,4サイクルではひとつのピストンに圧縮と排気の2回上死点があるためか,TDCマークらしき線が2本ありました。
4サイクルの行程の順番から,最初に訪れる線を圧縮上死点と判断しました。
さて,上死点に合わせたら,そのときのローターの角度に印をつけておきます。
元に戻す時に必要になります。
よく見るとデスビ本体に切欠きがあり,自分でつけた印の角度と一致していました。切欠きは1番の圧縮上死点を示すものなんでしょうか?
6
いよいよデスビ摘出です。
デスビを固定している1本のボルトをはずし,軽くひねるようにして(ギアの形状が螺旋のため)デスビ全体を抜きます。
こちらが1997年生まれのデスビちゃんです。
このピンクと紫の丸いシールが無償交換された対策済みデスビの証?
置く場所に困ってとりあえずキッチンペーパーの上に・・・。
7
抜いたあとの穴はこんな感じ。
埃が入らないように小さいビニール袋をかぶせておきました。
8
軸をチェック。ローターとギアのすきまに錆が見えます。
今回は勢いのままにデスビを抜きましたが,上死点合わせ等,少々不安が残る作業となりました。点火に関係する部品なので,元に戻す際に初心者では苦労しそうな気がします・・・
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