スティーブ サトクリフによれば、cayman GTSは911 GT3に匹敵するドライビングプレジャーを獲得しているとのこと。ならば、と実際に購入してみることにしました。
主だったオプションは、PASMを排したコンベンショナルなコイルサスと20inch スポーツクラシックホイール。ボディカラーはジェットブラックメタリック。インテリアはGTSコミュニケーションパッケージ(カーマインレッド)。
997は後期型4Sにはじまって、後期型turbo、最終的に後期型GT3RSと一気に乗り倒しています。後期型GT3RSはその後Ferrari458 ITALIAに乗り換えるまで自分史上ベストハンドリングマシーンでした。では後期型GT3RSは458に劣るのか?というと、自分としてはミッドシップマシンのほうが好みだという個人的嗜好によるものだと思っています。低速域でのハンドリングはよく似ていますが、458は高速S字コーナーなどでの挙動が自分の感覚によりフィットします。
そしてcayman GTSですが、458やGT3RSのようなクイックさはありません。もちろん鈍重なのではなく、むしろ自然な感じといえばいいのでしょうか。速度が上がってからの挙動は紛れもないミッドシップのそれで、しかも458よりもタイヤ及びステアリングを介しての路面情報のアウトプットは豊かです。もちろんエンジンパワーやE-diffのおかげでスピードは圧倒的に458のほうが速いです。僕の能力ではブレークポイントを見極めるより先に恐怖感に支配されるほどです。ブレークしたとしても非常にコントローラブルであるのは458の特徴ですが、それは素晴らしい電子制御の賜物であるにすぎません(実際に僕はあらゆるシチュエーションにおいて、マネッティーノのダイアルを一番右にひねったことは無い)。
翻ってcayman GTSにはいまクルマはどういう状態なのかということをより豊かに伝えてくれる能力があります。惜しいのはエンジンがバリオカムプラスの切り替えのあたりで一旦息継ぎするところですが、スピードは必要十分にはあります。
458とcayman GTSを比較するのは価格からいうとナンセンスですが、クルマにパワースーツとしての役割を求めていないのであればcayman GTSは戦えるだけの価値を十分に持っています。
新しい後期型cayenne turboですが、このクラスでは出色のSUVらしからぬ動力性能をさらに磨いてきました。1st Geneでの腰高感は2nd Geneで大いに改善されましたが今回はさらに回頭性が改善されています。シャシー自体の剛性が高くなったことと、PASMのセッティングのSports +の引き締めが効いているのではないでしょうか。因みにComfortでは道路の継ぎ目を感じさせないほどの柔らかさで、PASMの調整幅は相当広くとられています。ただ、なにぶん2nd Geneは前期型Hybridと後期型turboとの比較なので怪しいことこの上ありません。シャシーの剛性がどうたらPASMがどうたら書いていますが、単に電池がなくなって軽くなっているからかもしれませんw
むかし、1st Geneの後期型cayenne turboをこんなカタチのクセにめちゃくちゃ速いと言いましたが、今回はそれにめちゃくちゃよく曲がるを付け加えて終わろうと思います(笑)甚だ適当なインプレですが、家内が選んで、しかも家内が中心に乗るクルマだし自分はあまり運転していませんし、もう少し乗ってみて何か気付くことがあればまた書いてみようと思います。
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2015/03/21 00:41:12