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zato787の愛車 [マツダ ロードスターRF]

パーツレビュー

2018年5月9日

KeePer技研 クリスタルキーパー  

評価:
4
KeePer技研 クリスタルキーパー

「こんなの、本当に効果があるの」とリジカラ以上に突っ込みの多い、クリスタルキーパーの施工である。しかも、下から2番目の「クリスタルキーパー」というお手軽バージョンの処置なんて気分だけじゃないかと思うのも尤もである。値段の高いダイアモンドキーパーも、ダブル・ダイアモンドキーパーも、原理は同じで、ガラス層の厚さがミクロン単位で違うだけのことだ。ハンバーガーのパテの数を増やすよりも実態の差はうんと小さい。ダイアモンドキーパーが額面通り5年持つことはないから、適当なタイミング(クリスタルキーパーも1年は持たない)でクリスタルキーパーを複数回かける方が結果的にはお得だと言えるだろう。

■先に結論
結論から言えば、「使い方次第で有効だ」と言える。 Keeperシリーズは、人が施工するため、属人性がかなり高いのがまず問題である。施工価格もネットで大幅割引している施工店もあったりとバラバラなのだが、出来栄えは価格に比例すると思った方がいい。 私は、比較的施工の評判が良いKeeperLABO世田谷店で施工したが、人気店だけに予約は1週間以上前にしておく必要がある。 ★4なのは、Keeper技研が劣っているという意味ではなく、ボディコートは、値段に関わらず、正しいボディケアをしないと意味がないものなので、★5を付けることはできないのだ。

まず、コーティングを誤解している人が多いので、先に誤解を解いておかねばならない。ディーラーでの施工も含め、この種のコーティングは、「○年間洗車しなくてよい」ものではない。むしろ逆で、「よく洗車する人ほど、コーティングは有効」と言える。 大気中を走行するクルマのボディを何年も何もしなくてよいような措置をすることは、現代の化学(科学ではない)技術ではかなり困難と言ってよい。 ディーラーのコーティングに対する説明が非常に適当なので、騙されてMG5などを契約して、洗車もせずに雨ざらしで駐車・放置してボディがダメージをうけてしまうような被害例も多い。


■ボディの艶を出すには
ボディの艶というのは、光が乱反射せず、一定の方向に顔料が光を跳ね返すことである。(黒色の場合は、余分な光を反射せず吸収するか)このために、塗装にはクリア層があるのだが、ほとんどのクルマは、このクリア層の表面が平滑ではない。(レクサスは、クリア層だけでなく、他の塗装層まで平滑にしてある) 塗装面が平滑ではないほとんどのクルマにおいて、塗装のクリア層の表面の平滑性を出すようにごく僅か磨けば、艶が出てくる。これは磨きの技術であって、コーティングではない。Keeper技研では、表面の汚れや平滑さの状態によって磨きをかけるサービスをオプション設定している。 多くのガラス系コーティング剤は、クリア層の表面の凸凹を磨く代わりに薬剤で埋めて、光の乱反射を防ぐのである。 この層が厚かろうが、薄かろうが、クリア層の凸凹の大きさより厚ければ問題はない。Keeper技研のクリスタルキーパーは、ぎりぎりこの基準を満たしている。 問題は、このガラス層もまた、経年劣化により剥げていくことで、ガラス(シリコン)だから丈夫なわけではない。 後述する最表面のレジン層が剥げれば、その下のガラス層も徐々に剥げていく。 だから、洗車などボディのメンテナンスをこまめにしない人がコーティングしても何の役にも立たないのである。


■ボディに撥水性を持たせるには
見栄え的には、撥水が長持ちして、艶が続くというのが、コーティングに期待される要素だが、この撥水を担っているのは、一番上にあるシリコーンレジンと呼ばれる樹脂層の機能なのである。(つまり、ダイアモンドキーパーだろうが、クリスタルキーパーだろうが同じということ)

水を弾く「撥水」とは、水の接触角のことを言っていて、接触角が大きい(つまり接地面が小さい)ほど「撥水性が高い」と言われるわけである。自動車のボディ塗装は平滑な表面になっているのだが、さらに撥水性を高めるためには、表面張力をできるだけ小さくしてやればよい。

例えば、表面張力の小さいフッ素化合物やメチル基シリコーンを含む透明な材料を表面に高密度に配向して、それを持続させれば、撥水させることができる。 こうした材料の表面張力が小さいのは、電気陰性度が最も大きいからで、電気陰性度が高いと分子間力が小さいということを示す。一般に入手可能な素材で電気陰性度が高いのはフッ素だが、真面目にフッ素で落ちないコーティング剤を作るとえらく高くついてしまう。 そこで考えられたのが、複数の素材で樹脂化して、フッ素と同じように分子間力を小さくすれば、それなりに撥水する特性になるのでは?というお手軽な方法で作られたのが、レジン(シリコーンレジンともいわれる)である。 重要なのはその使い方である。


■安価にメンテナンスできるかどうかが重要
クリスタルキーパーはこの樹脂が一番上に塗られていて、撥水機能と表面の平滑性を担当している。 樹脂素材を張り付けているだけだから、1年も5年も持つわけはなく、様々な摩擦やほこり、光の刺激で徐々に剥げていくのは当然である。Keeper技研のいいところというか、便利なところは、この剥げていくレジン層を適宜補ってくれるサービスがあることで、しかもその保守費用が高くない。また、外気にさらしているだけに、どんな素晴らしいコーティングをしていてもその表面に雨や空気が持つ物質が付着してしまう。これを除去するサービスもまた重要なのである。 Keeper技研の製品は、コーティング剤としては平均的な性能だが、メンテナンスが気軽にできる金額になっているところが、艶と撥水を長く維持させるポイントになっているのである。

コーティングとは関係ないが、手洗い洗車がコーティング実施ユーザには安価に提供されることも評価して良いと思う。 10万円以上するコーティングもたくさんある。高いコーティングをすればするほど、その手間に応じたメンテナンスがきっちりできるユーザだけが、高い満足度を得られる。 自分が18,000円レベルのボディケアしかできない人ならば、クリスタルキーパーでメンテナンスする方が適していると言える。
購入価格25,000 円
関連フォトアルバムURLhttps://minkara.carview.co.jp/userid/182202/album/535820/
フォトアルバムの写真
Keeperの基本構造

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4.64

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