ECU 電解コンデンサ交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
現在特に不具合はありませんが、先日ISCサーボの調子が悪かったことも加味して、予防整備として電解コンデンサの換装を行います。
ECUには、助手席のアンダーパネルとグローブボックスを外すことでアクセスできます。
左足元の辺りに設置されています。
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下部のボルト1本とナット1つを外すことで下に引き抜くことができるようになります。
フレームに固定されているリレーを予め外しておくと、容易に取り出すことができます。
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御開帳です。
パッと見た感じ、全体的に状態はかなり良いですね。
液漏れや基板の腐食等の症状は出ていません。
実装されていたコンデンサの静電容量と定格電圧は、奥から順に以下の通りです。
- 47μF 50V
- 22μF 50V
- 100μF 16V
ネットの情報ですと、定格電圧は全て50Vか47μFのやつだけ80Vの筈なのですが...
16Vとは一体???
一度交換されているのでしょうか。
4
はんだ吸い取り器や吸い取り線を駆使して、頑張って電解コンデンサ3つを取り外します。
広いパターンに一部の足が繋がっており、熱がグイグイ吸われるので溶かし辛かったですね。
画像では埋まったままのスルーホールがありますが、盛って温めて綺麗に全て吸い取れました。
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取り外したコンデンサがこちら
改めて見ても、液漏れ等は無さそうです。
22μFのコンデンサの足に付着しているものは、絶縁用のコーティング剤ですね。
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LCRテスターで測ってみたところ、100μFのコンデンサは91.7μFまで容量が抜けていました。
やはり定格電圧が低かったせいで劣化が進んでいたのでしょうかね。
(このテスターの精度自体も測る度に多少変化して疑わしいのですが、他のテスターで測っても2~3μF程の誤差でした。)
他の二つに関しては、静電容量は規定値以上を保っていました。
ただし、22μFのものはVlossが2.4%、ESRが1.5Ωとやや高い値となっていました。
まぁ交換時期としては良かったのではないでしょうか。
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新たに入れる部品はこちら
左から順に
- EGXL500ELL101MJC5S
- EGXE800ELL470MJC5S
- EKYA500ELL220ME11D
全て日本ケミコンのものから選定しました。
47μFのは定格電圧80V、他は50Vです。
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これらのコンデンサには極性があるので、正負を間違えないように挿入します。
黒のラインが入っており、足の短い方が負極です。
基板には+と明記されているので分かりやすいですね。
はんだ付けをして、実装完了です。
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コンデンサを外す際に張られていた被膜を破ってしまったので、改めて絶縁被膜を作っておきます。
両面共に、被膜に穴が開いてしまった交換部品の周辺を重点的にスプレーし、乾燥させます。
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基板をお弁当箱に仕舞って交換作業完了です。
念の為、養生テープに交換の記録を残しておきます。
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車体に戻し、無事にエンジンが掛かることを確認します。
マイナス端子は元々ECU固定のボルトでボデーアースされていたので、適当にボデーに繋げてあげることを忘れずに
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