2024年03月27日
あなたはワックス派?コーティング派?
まず、ワックスについてですが、日本精蝋㈱のHPから引用すると、
ここから→
『ワックスとは?
ワックス(WAX)の歴史は古く紀元前まで遡り、その語源はアングロサクソン語の”WEAX”=”蜜蝋”のことを指しています。
ロウソクが誕生した古代エジプト時代から近代まで、ロウソクの原料には蜜蝋が使用されていました。
現在ワックス、すなわち蝋は、一般に「常温で固体、加熱すると液体となる有機物」と定義され、非常に広い意味で用いられています。
ワックスの分類
ワックスは、植物や鉱物、石油から抽出される天然ワックスと有機合成から製造する合成ワックスとに分類されます。
1809年ドイツ人Fuchsにより石油中より初めて抽出されて以来、ロウソクをはじめとして、ワックスといえば石油ワックスが主に使用されてきました。』
←ここまで
「え~、なんで石油ワックスが天然ワックスなの?」っていう方もおられるでしょうが、㈱INPEXのHPから引用すると、
ここから→
『石油とは、炭素と水素の化合物(=炭化水素)を主成分とする、液状の鉱物資源です。
石油の成り立ちには諸説ありますが、現在の石油・天然ガス開発技術のベースとなっている説によれば、太古の昔、水中のプランクトンの死骸などが土砂と共に浅い海や湖に堆積し、微生物によってケロジェンという有機物に変化し、そのケロジェンの上にさらに泥や砂が積もり、化学反応が進み、地熱によって長い時間をかけて分解され、液状になったものが石油、気体状になったものが天然ガスであると考えられています。』
←ここまで
という訳で、よく考えれば石油も立派な天然資源なんですね(最初に「天然石油」って名付けていれば、イメージが違っていたのかも?)
もっとも、最近は天然ワックスを、脱石油の純天然ワックスと指す向きもあるようです。
さて、「そんな話はどうでもいい」という方へ、本題です。
両者の比較ですが、ワックスとコーティングを比較すると、一般的に
「ツヤはワックス、耐久性はコーティング」と言われています。
あと、ワックスは雨染みには弱いが、イオンデポジットには強いみたいです。
それから、ワックスとコーティングの厚みですが、ある施工業者によれば、
「一般的な塗装の厚みは約 120〜150 μm 、クリアー層だけだと約 30〜40 μm、ワックスは約 10 μm、ガラスコーティングは約 0.1 μm」 だそうです。
コーティングって意外と薄いんですね・・・まあ薄いからダメって訳ではありませんが。
ただ、例えばボディカバーを掛けていて強風が吹いた場合、ボディに細かいスクラッチ傷が入りますが、ワックスの場合だとワックス層で留まってるケースが多いようで、塗り直すと気にならなくなります(まさしく犠牲膜)
そういう意味だと、厚いほうが安心ですね。
最近は、もっぱら業者施工も含めてコーティング派が増えているようですが、バブル頃まではワックスが主流でした。
ぶっちゃけコーティングが主流になったのは、「ワックスがけ(洗車)は面倒」という声が増え、それに合わせて商品群が豊富になったからでしょう。
言い換えれば、車をステイタスシンボルと考え、その維持に手間を惜しまなかった日本人が、バブル崩壊後に足元を見つめ直したからとも言えます。
日本人のカーライフは、マイカーブーム以降、少しでも大きな車、立派な車を求めてきました。
初代カローラの「プラス100CCの余裕」そして二代目サニーの「隣の車が小さく見えます」は、やがて1980年代には「猫も杓子も白いマークⅡ」に代表されるハイソカーブームに至ります(そしてお隣までもがマークⅡになったら、今度は更なる差別化を狙って我が家は3ナンバーだ、という感じでシーマ現象が起きた)
そして、多くの若者が給与の殆どを車に注ぎ込み、夕食がカップラーメンなんて若者も実際にいましたが、彼らは、週末にはコイン洗車場で1日車を磨いていました(自分も1日はオーバーですが、半日ぐらいはいたかな・・・)
一般家庭のお父さんも、休みの日には、ようやく手にした戸建て住宅の庭で子どもと一緒に車(多くは高級車)を磨いていたものです。
ゴルフ場には白いマークⅡやクラウンといったハイソカーが溢れていた時代です。
そんな状況を見て、一端の文化人気取りの某自動車評論家が「車にステイタスばかり求める日本には、欧州のような自動車文化はまだまだ存在しない。車を普通の道具として使えてはじめて自動車文化が生まれる」みたいな話をしていましたが、バブルが弾け、大事なのは見栄より実益(=バカでかい車は街中では使いにくいだけ)だと気づいて、洗車も手間を掛けずにGSでコイン洗車するのが常識となって、ようやく日本にも評論家の言うところの自動車文化(?)なるものが生まれたのかもしれません。
余談ですが、最近の車が大きくなったのは、安全性とか色々言われますが、一番の要因は「中国市場で大きく立派な車が好まれた」からでしょう。
最初にボディとグリルを大きく立派にしたのは、中国をメイン市場とするアウディだと思いますが、その後は世界中の各社が続きました。
そんな中国もバブル崩壊したみたいなので、今後日本のように小型車が増えていくかもしれません(そうして次は、インドかどこかで大きな車が好まれるようになる・・・の繰り返し)
さて、コメンテーター気取りのくだらない話はこのぐらいにして、最後にコーティングの上からワックスってどうなの?という疑問ですが、全然問題ないでしょう。
自分も、パッソには業者のガラスコーティングが施工してあるみたいですが、上からガンガンワックス掛けていますが、何も問題ありません。
コーティングのときと同じく成分の話になりますが、そもそもワックスにもシリコーンを含む製品がありますし。
ただ、研磨剤が入ってるものはコーティング層を削っちゃうので避けたほうがいいでしょう。
あと、最後に洗車についてですが、最近はスポンジではなく雑巾でやってます。
スポンジだと(変形しにくいんで)どうしても拭い漏れがあるんですが、雑巾だとそれはありません。
それと、屋根の上とかで手が届きにくい場所も簡単に拭えますし。
また、昔はボディ色に合わせて専用のカーシャンプーを使っていましたが、実は汚れ(黒い雨ジミとか)は石鹸で簡単に落ちます。
それからワックスの場合、よほど傷が気になる場合は別として、汚れ落としを期待して(コーティングしていようといまいと)コンパウンド入りのものを使うのは、極力避けたほうがいいと思います。
施工性(伸びが良い、拭き取りも楽)そして独特の深いツヤが得られる、ノーコンパウンドのピカール赤缶(ブライターワックス)がベストですね。
(注釈)
ピカールのステマではありません(こんな殆ど誰も見ないブログに、どこも広告は出しませんよ)
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Posted at
2024/03/27 11:13:48
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