さて、仮ナンバーを携えて車を引き取りに行った。
当たり前のことかもしれないが、出庫に際して一応洗車してあった。
従業員の方はなんの金銭的見返りもなく善意で対応してくれているだけに、期待していなかったので、正直この洗車はうれしかった。新しい業者に入庫する前に、洗車しなくてはならないかと思っていたのだ。
去り際に従業員の方に、ほんの心づけとして数千円を渡した。整備がされていないので金を払う理由はないといえばなかったのだが、彼が都合をつけて出てきてくれなければ引き取りもできなかったので、その誠意に対して礼を形で示したかったのだ。
固辞していたが無理やり手に握らせると、泣かれてしまった。色々とつらかったんだろうと胸を突かれる。却って失礼かと思い、少し迷ったのだが心づけを用意しておいてよかった。
もしかしたら、同じ場所で自ら整備工場を始めるかもしれないというので、起業の際の連絡を約して去る。
足車のディーラーの紹介で入庫した業者はリフトを6台ほど備えるほどほどの大きさで、外国車も含めた中古車の販売も行っていた。これならば、まあつぶれることもないだろうとひと安心。
数日後、業者からの車検見積を見てぎょっとする。
総額約50万円である。
明細を見てみると部品代が30万円を占めている。
なかでもステアリング・ギアボックス(ステアリングラック)が20万円強と高い。これがダメになっているのは前回の車検の時からわかっていて、今回はさすがに交換が必要かとも思っていたが、10万円台前半を想定していたのでそこのギャップがでかい。
ラジエーターも交換対象となっていて、5万円ほどかかる。にじんでいる程度であればスルーすることも可能か。
リビルト品を自分で探すなどいろいろ考えたが、ステアリングラックについては、ほぼ国内最終に近い在庫であろう。また、実はこの車を近々免許を取る予定の息子に運転させたいという願望もあり、そうなるとトラブルの種は減らしておくに限る。ということで、思い切って全部やってしまうことにした。
同じタイプの中古車が1台買えてしまうほどの金額になるが、今まで手を掛けてきたこともあり、自分にとってはオンリーワンの存在なのだ。
これまでも、エアコンの修理、ブレーキマスターバックのASSY交換、クラッチのASSY交換など金額の張る修理を続けてきたので、ここで妥協できないという気になった。
※写真は見積明細
(完成編に続く)
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Posted at
2016/06/12 09:29:04