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HIDE Z3Mの愛車 [BMW Z3Mロードスター]

整備手帳

作業日:2021年5月1日

デフ落ち対策編 対策グッズの創出。 回顧録 

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 12時間以上
1
デフ落ち対策編 回顧録。
Z3ロードスター系に、等しくやってくる…
スポット抜け。

当時は想定されていなかったであろう、
リヤフロアの強度不足。
スポット溶接は、電気だけで接合出来るので、コストがかからず、今でも多くの車両で使用されている。

ソアラMZ12を乗っていた時は、TD07タービン、当然ミッションはA340Eでは、滑ってしまった為、当時5台ほどしか登録台数が無かったマニュアル車に換えましたが、やっぱり
スポット抜けが多発していた。
重くて力が強いとボディーがもたない…。
2
そんなことを思い出しつつ、
Z3Mのフロアを見るとリブが形成されており、少しでも何とかしようとした形跡が、垣間見える…。

スポット抜けは、要はスポット周辺で応力が集中して、振動などで金属疲労、亀裂が進み、接合が解かれてしまう。

そして振動が増え、他のスポット部分にも同じ事が起き、増大していき、デフキャリアが落ちる。
 直接、落下するわけではなく、陥落してしまうのである。
3
落下を食い止めるには、フロアそのものを補強してしまえば良いと考え、
普通は段ボールで型取りをして寸法を探る所を、合板を使い慎重に不陸を確認。
斜めの所や回り込む所など検討した。

今となれば3Dスキャナーで寸法出ししたり、フロア自体を板金部品で調達すればより正確な寸法で、作図、マシニングで、削り出しすればビチビチの寸法で作ることは可能。

勝算がある訳でも無いのと、予算をあまりかけないように心がけているので、昔ながらの手法で、手動機のフライス盤でアタックする事に…。
4
出っ張り高さを算出して、フロアの強度を出す為、7075ジュラルミンを使い、軽量化と強度、平滑度を保つ。

 
5
手間は掛かるが、合板で作った物を、
7075で作り直しながらフロアを平滑にしてみた。

ここで一度立ち止まり、先駆者様たちの症状を分析。

スポット抜けやフロアの亀裂など、デフが釣り下げられている、左側前方に集中しているようなので、左側の強度をより上げる必要、との結論に…。
6
まずは、左右にある、シャーシビーム(左右のこんもり膨らんでいる所)
が丈夫そうですし、長さを稼げば、ねじれ剛性にも対処できる。
7
しっかりねじ止めして・・・。

金属面に対し、エッジを効かせると
高張力鋼板は、切れてしまう為、出来るだけ面接触させる必要があるので、ある程度の隙間を空け、シーラーなどで埋めるスペースを作っておく。

8
左右の寸法をきっちり測り、
左右の分割パーツを板で結合。

この板も少し細工して、
7075・5056・7057を
サンドイッチして
メタル接着剤で、合板を作り。
剛性と平滑度を可能な限り出した。

これで、左右のねじれやたわみを抑制する、タワーバーならぬ『タワーフロア』になると思う。
 低重心で構成され、トランク容積も圧迫する事もないので、
当初目標には到達できたと思う。

これで、くびれを作る訳ではないのですが、コルセット(矯正ベルト)のようなものが出来、
Z3Mも骨盤矯正のカイロプラティックを受けさせる事が、
出来そうです。

そして、集中オペに向かっていきますが、作業中に新たな発見が…。
つづく。

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