2016年12月25日
部品商の悩みは、自分でも同じ目にあったらちょっと考えちゃうな。
この前、ガストミーティングで話をしたとき、部品商がポツリポツリと話始めたのでした。
「俺、やり過ぎかな」
って言い始めました。
「なんだよ?」
「いやぁ、うちの担当の子、いい子なのよ。メカ上がり出し・・・・」
さてはプジョーに何かあったな。
「だから抽象的すぎて何が言いたいのよ。」
と切り出すと、
「エンジンから異音がするので、10月からディーラー預けたままなのよ。」
「えっ10月からって、もう2ヶ月近く預けているの?よく平気じゃん。」
「まあ代車出してもらってるんだけど・・・・」
「それにしたってひでぇなぁ」
実は私もその音は聞いており、恐らくベルトテンショナーのテンション調整で止まりそうな音だったと記憶しているので、
「あの音エンジンかけた直後から出ている音?アレ多分テンショナー調整で止まると思うけどなぁ。もしくは、ウオポンかってところじゃないかなぁ。」
と言うと
「オマエもそう思うだろ?で昨日までディーラーからの返事は、毎日朝一番かけて実験してますが、確かに出るようです。って感じで、全くエンジン触ってないのよ。あんまり誠意がないので、頭来てついに俺の身分を明かしたのよ。」
実は、ヤツは、店がビビると考え、購入時に勤務先を言わずにキャッシュ払いで購入していたのです。
「そうしたら効果てきめん、10分くらいしたら、販売担当者からの電話が、店長に変わったのよ。で、”このくらいの修理うちの専門工場でやらせれば、簡単に治せるよ。なんだったら、お金くれるなら、こっちで治せるよ”って言ってやったさ。」
「ふううん、まあ嫌味な言い方だね。で、どうなった。」
「オマエもそうだとは思うけど、ある程度クレームって、こっち側はシュミレーション考えるだろ?なっ?」
「もちろんだから、強い口調でも言ってないのよ。それでつい”エンジン載せ換えでもしてくれるんですか?”って口滑らせちゃったのよ。そうしたら”エンジン載せ換えます。”って店長が言い始めちゃったのよ。これはさすがにシュミレーションにはなかったのよ。」
「エンジン載せ換えOK?そこってひょっとして、トヨタ系の販売店?」
「そうだけど、そりゃぁやっちゃうよ。トヨタ系はやっちゃうよ。俺以前、セルシオで異音が出ているというだけで、エンジンを載せ替えてるの見たことある。
そのクルマ、同じ30のセルシオの買い替えで、前のクルマ(同型車)より少しうるさいっていうだけで
やらされてたぜ。」
「ええっ、そんなの見たことあるの?それにしても・・・・」
絶句してました。
彼も私も部品製造の端くれで働いていたので(片方は現役)にわかには信じられない光景なのです。
エンジンの場合は、製造メーカーに全費用請求になるので、許可が出たらOKですが、許可が出なければ、全部ディーラー負担なので、それを考えるとお互い胸が痛むのです。
「しかし、俺なんか毎日クレーム電話に出てるけど、”同和地区のもんだけど・・・・”なんて電話受けるけど、俺そんなに強く言ってないんだぜ。そんなにトヨタって卑屈なのか?」
まぁヤツの背負ってる看板がいかにでかいかわかってないんだな。
その店長が続けていったのは、
「いまエンジンの在庫がないので、12月下旬になります。」
と言われたので、部品商お得意の裏取りを初めて
「おう、確かにEPC在庫なかったよ。しかし、こんなに簡単にエンジン交換するなんてプジョージャポンで何件も出てるんじゃないかって疑うよ。」
続けて
「まあMBJなんかは、経験が豊富なヤナセ上がりの人多かったから、客のさばき方がうまいけどボルボやプジョーなんて在籍が長い人なんかいないよ。」
と部品商。
「それは、ボルボの値付けの価格を見ればわかる。想像は簡単。こればっかりは、リストプライスだけ見ても分かんないからな。経験が必要だもんな。」
いずれにせよ、部品商は、この年末に自分の車に乗れないのは、明白でしょう。
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Posted at
2016/12/25 03:17:55
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