北海道の冬を含めて6000km走ってみて。
ランドローバーが謳っている「Versatility」、これに尽きる超実用車です。
オフロード、オンロード、居住性、積載性、ラグジュアリー性などなど、一つ一つの項目でディスコより優れた車はたくさんあるでしょうが、全てを高いレベルで兼ね備えた車はなかなか見当たりません。基本的な走行性能の高さは言わずもがな、取り回しやすさと居住性の高さを兼ね備えた絶妙なパッケージングは想像以上に使い勝手が良く、本当に良く出来た車だと感心しきりです。
巷ではボディサイズや価格帯から競合車が挙げられますが、実際には競合など存在しない唯一無二な車だと思います(『最高』という意味ではありません)。私自身、購入にあたり他車とは一切比較をしませんでした。
ディスコ3以降は高級路線へシフトしていますが、素性としてはやはりオフローダー・クロカンに分類されますし、SUVの主流からは外れた存在です。2.5tの車重、フレーム構造、乗り味、環境性能、デザイン、どれをとってもディスコは前時代的なのかもしれません。今風のSUVがお好みであれば他メーカーを選ぶ方が賢明です。もしくはレンジスポーツやイヴォーク、ディスコスポーツを選んだほうが幸せになれるでしょう。
ですが、現行ディスカバリーはディスコなりの進化を遂げた、『これぞ車』と言う完成形だと思います。ディスコ3からここまでマイナーチェンジを続けてきたのも、基本的な構造を変える必要のない完成度の高さゆえではないでしょうか。
高い実用性を求める方、旧来のランドローバーの流れを汲む車に魅力を感じる方には現行ディスカバリーを強くお勧めします。
道無き道をどこまで本当に走れるのかは分かりませんが、どこでも、どこまでも走りたいと思わせてくれる車です。良き『相棒』『道具』として、勿体振らずに乗り倒したいと思います。