ライアの祈り

すみません、読書ばかりで。。


ライアの祈り　　森沢　明夫（著）

青森三部作の三作目。第一作　『津軽１００年食堂』、第二作　『青森ドロップキッカーズ』
そして、第三作　『ライアの祈り』。
主人公は、前に作にも登場している　大森　桃子。
１００年食堂の大森食堂の長女、バツイチ、です。

桃子は青森から八戸へ転勤になり、そこで雇われ店長として働いています。
そんな時、頭あわせ要因として、人生初の合コンに参加します。
相手は２０代後半のはずが、一人、４０を過ぎた無精ひげのもっさりとした男性が。

それと、縄文時代の物語が交錯してストーリーが進みます。
縄文時代は、狩猟、採取の時代と習ったけれど、もっと野蛮なイメージが有りました。
実は、縄文時代はとても平和な時代。人口は少ないけれど、食べ物も十分に有り、
争いごとが無かったそうです。

発掘された人骨に、矢尻や骨折の痕など、争いの跡が散見されるようになるのは弥生時代。
稲作が始まり、土地と水を巡って争いが絶えなくなるらしいのです。

ふんわりとした恋愛が進んでいくのですが、私としては、ライアのその後を書ききって欲しかった。
桃子の抱える心の傷とは比べられないハンディを、ライアは抱えていたのですから。


お気に入り度　９点　（１０点は購入します。）

青森三部作は、いい物語でした。