さて、夜な夜なレコードプレイヤーなんぞいじってみました。
あ、今回非常に長いので、音楽に興味ない方はスルーしてください。
ちょくちょく私がアナログ盤を買っているのはご存知かと思いますが、もちろんプレイヤーもありますので、聴けます。
が、いかんせん古いものでして、どうも回転が若干落ちているんです。特に45回転のほう。
ちなみに、ウチのプレイヤーはTechnicsのインテリジェントコンポ一式のプレイヤー。
針圧も調整できない、カメラでいうところのバカチョン(今は言わんわな)のようなやつ。
ただ、さすがはTechnicsといいましょうか、まぁバブル時代のシロモノってこともありますが、現在でも問題なく聴けます。たまにイコライザーが機嫌を損ねますが・・・
前置きが長くなりましたが、コイツの回転がやや遅いんですよ。
ウチのプレイヤーはベルトドライブ、モーターからベルトでターンテーブルに動力を伝えるタイプで、経年等によりベルトが伸びて回転が遅くなることがあるようです。
そこでベルトを交換しようというのが今回の整備。
純正ではありませんが、交換用のベルト。
まずは現状のベルトで試聴。
畠田理恵の「Kissよりつねって」ですが、本来曲の出だしは「ド」ですが、若干回転が落ち「シ」になっています・・・
では早速。
盤をのせるゴムを引っ剥がします。
まっすぐ引き上げれば、銀のお皿が外れ、ベルトが交換できます。
ゴムを交換し、プーリーにゴムをかけて完了。
で、どうかというと・・・あんまり変わんない・・・しかも曲が終わったらオートでアームが戻る仕組みなのですが、それも機能しない・・・
というわけで、再分解。
銀のお皿にはどうやら位置があるらしく、調整。回転のほうも、ちょちょっと細工。
無事にアームも治り、回転のほうは・・・ほんの少し速すぎてしまってますが、音程が合ってるのでOK。
すでにここまででだいぶ長いですが・・・せっかくアナログ盤のことを書いたので、なが~いおまけ。
ちょっとアナログ盤、今回はシングル盤のことをご紹介します。
まずはコレ。何の変哲もない渡辺美奈代の「瞳に約束」
いわゆる一番目にするタイプのシングル盤だと思います。
続いて。
クリア盤。写真は水谷絵津子の「キラリ・涙」
透明なレコードで、初回プレス盤などに多い仕様。色は透明の他、青、黄、赤など様々。
特に東芝EMIはやたらクリア盤を出していたような。
セカンドプレス以降は通常の黒い盤という事がほとんどだったと思います。
プレス違いといえば、こんなのも。
ジャケット違い。
コレ、両方とも松田聖子の「ガラスの林檎」なんですが、B面の「SWEET MEMORIES」がやたら人気が出てしまい、「SWEET MEMORIES」の文字を大きくしたジャケット(右)が製作されました。
アナログ収集してるとこのジャケット違いが案外多くて・・・薬師丸ひろ子の「探偵物語」なんて、3種類もジャケットがあります・・・全部持ってます・・・
南野陽子の「吐息でネット。」
ナンノちゃんのシングルは何かと限定盤やらオマケが多く、左側の大きいジャケットの限定盤には
、下敷きやらポストカードやら、いろいろ入っています。
で、実は未開封品・・・私もナンノの下敷きやらカードは拝んだことがありません。このまま永久保存です。
さ、ここからが少し濃いですぞ。すでにだいぶ長いですが。
見本盤。サンプル盤とも。
コレはレコード会社からレコード屋さんやラジオ局などに配布される盤。
市販される盤とほぼ同じで、違いとしてはレーベルに「見本盤」と書かれている程度。
レコード会社によっては、盤を入れる紙製のスリーブに違いがある場合もあります。
キャニオンに関しては、通常版が赤、サンプル盤が青のスリーブ。
このタイプのサンプル盤は値段の上がる要素はありません。むしろ下がるくらい。
やや珍しいのになってくると・・・
CDで発売されたシングルのサンプル盤。
つまり、アナログでは発売されておらず、プロモーションのためだけに作られた盤。
なぜこんなものが作られるかというと、写真のCoCoは1989年デビュー、ようやくCDに切り替わったという時期。
この当時まだCD機材を置いていなかったラジオ局向けなどに制作されたのがこの盤。
写真の通り、このまま発売できそうなくらい立派なジャケットが作成されることもありますが・・・
城之内早苗「雪ふりやまず」のようなわら半紙のような紙にモノクロ印刷というようなのもあります。
プロも盤も末期になってくると・・・
ジャケットすら作られないのも。
コレはCoCoの「夏の友達」でCDの発売は1990年。
通常販売用のスリーブですが、見本スタンプが押してあります。
ちなみに、これら見本盤はリクエスト集計期間終了後は原則レコード会社へ返却しなければなりません。
まぁ、当時のことなんでそんな規則あって無いようなもの・・・だからこそこうやって市場に流れているわけで・・・
さらに上級編。
シングルすら発売されなかった盤。河合その子「淡い紫のブライトライツ」
この盤はアルバムの中の2曲をシングルカットし、収録されたもの。
割とかかる頻度の高いアルバム曲など、わざわざ大きいLPを毎回かけるより、カットした盤作っちゃえって事でしょうかネ。
続いてはコレ。
そもそも正式に作られていない自主製作盤。城之内早苗「あけの音頭」
この盤はかつて茨城県にあった明野町の30周年記念に製作された盤で、おそらく地元の方々に配られたとかだと思います。
この盤が製作されたのは1984年。この頃城之内早苗はレコード会社に所属こそしていましたが、おニャン子加入前、つまりデビュー前に収録されたものなんです。
ちなみに、盤の製作はCBSソニーで行われました。
極めつけはこんなの。
ゆうせん盤。
コレは有線放送局が独自に製作した盤。
上記の見本盤は場合によって有線放送局に保管される場合もあったそうですが、その保管から漏れた曲を揃えるために作られた盤。
特徴としては「ゆうせん」のロゴ、白いレーベル(もしくは青緑色)、簡素なジャケット。そして放送向けに収録されているので、市販よりも音圧が低めで音が小さいことが挙げられます。
さらに、A面とB面で違うアーティストということはおろか、レコード会社まで違うことがほとんど。
写真の盤はA面が椎名恵「彼女の選択」、B面はプリンセスプリンセスの「M」が収録。
椎名はキングレコード、プリプリはCBS所属。
えーだいぶ長くなってしまいました・・・レコードの記事を書くといつもこうなんですよネ・・・
現在のうちのシングル盤たち。
おニャン子系は本体・ユニット・ソロ全シングルを制覇しているほか、有名どころだと松田聖子・菊池桃子・河合奈保子・南野陽子・斉藤由貴・中山美穂・柏原よしえ・松本伊代・佐野量子・西村知美・岡田有希子・石川秀美・堀ちえみ・中森明菜・小泉今日子・岩崎宏美・岩崎良美・・・他多数。
最後まで読んでくださった方、大変お疲れさまでした。