ドアミラー開閉不良

数ヶ月前から、助手席側のドアミラー開閉が行えなくなりました。
開閉スイッチを押しても、１秒程度モーターが回転し、ミラー自体はほとんど動かない症状です。

ここに来て時間が取れたので、分解してみました。
取り外し方は、諸先輩方の情報を参照していただくとして、作業自体はそれほど難しくありませんでした。
私はドアミラー取り外しは初体験でしたが、悩むところはありませんでした。

ドアミラーの開閉回路はここ。
ここのどこかの部品が悪いと思われます。

諸先輩方の情報から、ここのユニットを約8,000円で購入できるそうですが、まずは、自分で修理を試み、失敗したらこのユニットを購入しましょう。

基盤の回路を解析すると、こんな感じでした。
ドアミラー開位置、閉位置のセンサーはなく、終端位置まで動作すると、機構的にロックされ、モータに過大電流が流れ、サーミスタでモータにかかる電流をカットしていることが判明。

今回の原因として、考えられるのは、モータ、サーミスタ、リレーの故障くらいでしょう。

モータを調査します。
モータの仕様はこんな感じだと思われます。

＜メーカ＞Johonson
＜型番＞NF140G−101
＜電流＞通常時;0.16A, ストール時;0.41A

この情報を元に、単体試験をします。
AC/DC電源（電圧12V,電流0.3A）で動作させると、電流制限がかかり電圧が６V近くまで降下しました。
どうやら、モータの絶縁不良が原因のようです。

さっそく、このモータを探しますが、街では売っていません。
もちろんメーカも一般向けはNG。
三菱のディーラに行っても、単体販売はしないでしょう。

このモータ、実はミニ四駆とかで使われいるマブチモータの130モータと、外見寸法が同じでした。
ということで、ネットで検索すると、130モータは安価（200円ほど）で購入できるのですが、乾電池で動作を想定しているので、電圧3V仕様です。
これでは、使えません。
そこで、さらに検索すると。

秋月電子で12V仕様が売っていました。
さっそく手配。送料、手数料等を合わせて２個で1,400円もかかりました。

このままでは、取り付けできないので、軸にギアを取り付けられるように、軸を「マイナス」型に削りました。
サンダーを使えば、物の数秒で完成です。

さっそく新しいモータを取り付けてみました。
結果は良好。モータが１秒ほどで止まることはありません。

動作を確認したら、ユニットに組み込みです。
モータの電極タイプが違うので（オス／メス）、配線の取り回し、基盤の固定など考慮し（ビニールテープで止めただけですが）、元に戻しました。

そして、最後の動作試験。開閉動作をさせると、しっかり動きます。修理完了です。
ただし、純正モータと比べると、回転速度が少し遅いみたいで、運転席側と比較すると、動作終了まで1.3倍ほど時間がかかっています。
まぁ、安価で修理できたので、御の字です。
こんど時間ができたら、運転席側も交換する予定です。
そうすれば、タイムラグは全く気にならなくまります。